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バッファロー’66(原題:Buffalo ’66)

ずっと以前に見た映画「バッファロー’66」。U-NEXTで映画を物色中に発見し、好きな映画だったので懐かしさもあり紹介。ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)自らが監督・脚本・主演・音楽を手掛けた1998年公開のコメディ・ラブロマンス映画。何とも言えない独特の空気感と会話の間が好きな映画。爆笑はないが、所々で「フ」っと息が漏れるように笑える。分かり易くはあるが少し芸術的な臭いもする映画なので、好みは分かれるだろう。何と言えば良いのか映像が全体的にグレイッシュなカラーで・・・、今で言うトイカメラで撮影したような濃厚な色味なのにどこかグレイッシュな映像が良い雰囲気を醸しだしている。

Blu-ray仕様:本編時間 110分 画面比率 1.78:1
英語:2.0ch ドルビーTrueHD 日本語:2.0ch ドルビーTrueHD
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2.0ch(ステレオ)音声。この映画に5.1chサラウンドなど必要無いのかも知れないが、音での空気感も味わいたかったので5.1chにして欲しかった。

主演はヴィンセント・ギャロとクリスティーナ・リッチ(Christina Ricci)の2人。ビリー(ヴィンセント・ギャロ)の両親である父ジミー(ベン・ギャザラ / Ben Gazzara)、母ジャン(アンジェリカ・ヒューストン / Anjelica Huston)や関係者など他の登場人物も出演するが、それは2人の滑稽な関係を際立たせるために存在するようなもので、より一層独特の雰囲気が増す。

「バッファロー’66」あらすじ

5年の刑期を終え、釈放されたビリー(ヴィンセント・ギャロ)は、母親との電話でいくつもの嘘をついてしまう。いもしない妻を連れて帰らなくてはならなくなったビリーは、通りがかりのレイラ(クリスティナ・リッチ)を拉致し、妻のふりをするようにを強要する。初めは渋々従っていたレイラであったが、ビリーの孤独な心、純粋さ、優しさを理解し、次第に好意を持つようになる。
一方、ビリーは5年前に彼を陥れたスコットに復讐するために・・・。

ギャガ公式サイト Blu-rayソフト「バッファロー’66」より引用。
©1998 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved. Copyright © GAGA CORPORATION. All Rights Reserved.

「5年の刑期」、「嘘」、「拉致」、「復讐」、とあらすじのキーワードだけ並べると何だか穏やかではない雰囲気だが、これを「プライドだけが高い“稚拙な男”が虚勢を張って生きている」と言ったら少し見方が変わらないだろうか。ビリーは“受刑”していたといえ、これにはアホみたいな理由があり“復讐”につながる。“拉致”も本当のことにしようとする“嘘”の為。行動や発想、言い訳が幼稚なのだ。そして自分よりも弱いと思っているレイラだけには強気の発言をし、命令口調で上からモノを言う。これがこの映画の大きな構成。

ビリーというクズ男なのだが・・・

一見腹立たしい“クズ男”が主役の内容に見えるが、観る方は映画冒頭で如何にビリーが幼稚でダメ男かを察して理解すると思う。話が進むとその稚拙な言動を独特の空気感でやるから「どうなるの?」と観てしまうが結局“どうにもならない”から変な空気になる。その空気感をそのまま映像にするとこうなる。といった感じの面白い映画。

気まずいような変な空気と変な間がある、独特の空気感。ただ時間だけが過ぎてゆく…。そりゃそうなるわな。

この映画の2人の不思議な関係性

「プライドだけが高い稚拙な男が虚勢を張って生きている」と言ったが実際ビリーはそういう思春期の子供のような男なのだ。そんなビリーという男をレイラは理由がどうであれ自分を必要とするビリーを許容し好意を持つようになる。最初は哀れみをもって接しているのかと思ったがそうでもない。

レイラとビリーはどこか似ている。レイラはレイラで思うところがあり、自分の居場所を探しているかの様。冒頭のダンスレッスンで皆がダンス用のウェアを着ているのにレイラ一人だけが浮いた衣裳(私服?)を着ているのも、派手なアイシャドウのメイクもそれを物語っているようだ。そこで偶然(流れ上)ビリーに拉致された。レイラにとっても自分を必要とする人がいることが“拉致”という理不尽な形であったが嬉しかったのかも知れない。だから拉致された後、逃げるチャンスはいくらでもあるのに逃げないでいるのはそれを表している。レイラはレイラで孤独な心を持った寂しい女性なのだ。

母親の愛に飢えているビリー

母親からの愛情を全く感じることができないビリーは母に近い愛を求めていたのかも知れない。女性であるレイラに対してきつく当たるが、裏を返せば自分に構って欲しい愛情に飢えた“男の子”のやり方と同じだ。そう思えば言動も行動も納得はできないが理解でき、可愛く見え愛おしいとさえ感じる。

レイラもそんなビリーに対し怒ってはいるが声を荒らげる事も無く従う(ビリーの“クソ女”に対して“クソ男”ってひとことは言うけど)。まるで母親の愛情のようだ。関係ないかも知れないが当時のレイラ役だったクリスティーナ・リッチが少し“ぽっちゃり”している。この“ぽっちゃり”感が余計に“母的な包容力”を感じさせるのだろうか。これがモデルのようにほっそりとしていたら、ちょっと違ったかもしれない。

アスペクト比がおかしいのではない。ジャケットにもなっているインスタント写真ボックス(スピード写真)で撮影しているシーン。

いくら偉そうに虚勢を張ろうが男のくだらないプライドや弱さ、稚拙さを物語る映画でもある。心当たりがある人もいるかも知れない。そんなビリーを「可愛い」と見るか、「男だな」と見るか、「情けない」と見るかは観る人次第。クリスティーナ・リッチの“かわいらしさ”も“ぽっちゃり度”もこの映画の頃がピーク。

 





「バッファロー’66」は今回U-NEXTで鑑賞したが、現在Amazonプライムビデオ、Netflixでも絶賛上映中!不思議な世界観の、拉致から恋愛に発展する恋愛映画。2人の距離感が少しずつ近づいていくがその間の空気感が面白い。セリフの“間”もそれを感じさせる。自分自身をプロデュースしたヴィンセント・ギャロがハマりすぎてて、上手いなぁ〜と感心する。演技が至ってナチュラル。無言の気まずい空気をそのままカメラで捉えられている感じ。あんなの自分が役者としてその場にいたら笑ってしまいそうだ。最初は「ん?」と思うかも知れないが回を重ねて観るほど面白くなるスルメのような映画だ。やっぱりこの映画は好き。

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