セッション,Whiplash,映画,ホームシアター,プロジェクター

セッション(原題:Whiplash)

デミアン・チャゼル(Damien Sayre Chazelle)監督による2014年に公開された映画。個人的にJAZZは結構聴くので楽しみな映画だったが観たら割と衝撃的な映画だった。主演はマイルズ・テラー(Miles Teller)。しかし世間では本作で最も注目されたのはJ・K・シモンズ(J K Simmons = Jonathan Kimble Simmons)の方だったが…(LINEスタンプも出来たくらい)。凄まじい気迫と根性でJAZZバンドの主奏者(コア・ドラマー)を目指す映画。その主奏者争いで必死に食らいつく主人公=アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)と、JAZZバンドを率いる指揮者であり指導者であるテレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)の壮絶な激突が話題を呼んだ作品。

Blu-ray仕様:本編107分、2.35:1
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS-HD Master Audio
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この映画に関しては2ch(ステレオ)でも良いかもしれない。バスドラのスピード感ある響きやハイハットやスネア・ドラムなどの繊細な音と響きが5.1chサラウンドでは僅かにボケる。私が使用しているAVアンプではたまたま「ピュアダイレクト(2ch)」モードがあり、通常の“オーディオ・アンプに近い”使い方ができるので、映画としての空気感を犠牲にしてでもそのモードに切り替えて聴き入ってしまった。特にクライマックスの壮絶なドラム演奏は映画の音なのでピュアな音ではないが結構楽しめた。劇中のドラム演奏はマイルズ・テラー本人によるものならば、手から流れる血も本人によるもの。

 

「セッション」あらすじ

【完璧】を求めるレッスンは常軌を逸し、加速していく―。
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。

「セッション」公式サイトより引用。 © 2013 WHIPLASH, LLC All Rights Reserved Copyright© GAGA Corporation. All Rights Reserved.

その他の出演はポール・ライザー(Paul Reiser)、メリッサ・ベノイスト(Melissa Benoist)、オースティン・ストウェル(Austin Stowell)などが出演しているが脇役もいいところ。ほぼマイルズ・テラーとJ・K・シモンズでストーリーが進む。間に家族や恋人の関係もあるがそれはほぼ、ニーマンがより偉大なドラマーになる為のクッションや動機づけに繋がるドラマ展開やストーリーとしての味付けでしかないように思えてくる。

恋愛もするが・・・音楽を取るか、恋人を取るか。

フレッチャーとニーマンのバトル

完璧を求めるフレッチャーの狂気じみた指導とニーマンの主奏者となり偉大なドラマーになるための意地の激突は想像を絶するバトルになる。こんなことを言うと誤解を招きそうだが、正直、精神的にも良くない映画。たかだか107分の映画だが観終わった後はドっと疲れた。

フレッチャーによる一見「いじめ」にしか見えない様なレッスンやプロデュースは本人からすれば意味あってのことだが、やられているニーマンにとってはたまったもんではない様々な試練が降りかかる。フレッチャーの頭の中にだけある完璧と思っているテンポなんてニーマンには分かるはずもない。そんなフレッチャーに何故そこまで食らいつくのか…もはや“夢を追いかけている”などの甘いモノでは無い。ただフレッチャーに対する怒りにまかせた「意地」でしかないように見える。

鬼だ!鬼!とっても理不尽!こんなん、やってられっか! と、ここで引くか、意地で食らいつくか…。

映画「セッション」の英語タイトル

日本語訳したタイトルは「セッション」だが、原題は「Whiplash」。これは1973年に自身がサックス奏者でもあったハンク・レヴィ(Henry Jacob “Hank” Levy)が作曲したビックバンドJAZZの曲。この「Whiplash」を直訳すると「ムチ打ち」。しなるようにスティックでドラム叩く奏者のことのようでもあり、フレッシャーがニーマンに対しての「しごき(ムチを打つ)」を意味しているようなタイトルがつけられている。

日本語の「セッション」は奏者が集まり演奏することを言うが、セッションには“限定的”や“一時的”な意味合いも含まれるのでその集まった奏者は継続的ではなく、またそれぞれバラバラになることも考えるとこの映画も音楽学校という“一時的”な期間での奏者が集まった物語でもある。

ムチを打ち、ムチを打たれ、まさにWhiplash! この映画に関してJ・K・シモンズはハマり役だった。

超人JAZZドラマー、バディ・リッチ

劇中に名前が出てくるドラマー「バディ・リッチ(Bernard “Buddy” Rich)」。主人公のニーマンも憧れるその偉大な奏者は1歳のからドラムスティックを1歳半で舞台で演奏、11歳ですでにバンドリーダーという経歴を持つ実在した天才JAZZドラマー。細かい音符を長時間正確に刻むことができる超絶ワザをもつことから超人とも呼ばれている。

現代でも「超人ドラマー」と言われている奏者もいるが、そんなの足元にも及ばない。例えるなら現代の超人ドラマーと呼ばれる人をフルマラソンで常にトップで走りきる走者とすれば、バディ・リッチはフルマラソンを短距離走のトップスピードのまま走りきるぐらいの超人だ。現在ならYoutubeで彼の超絶テクニックを観ることが出来る。興味のある人は是非一度“Youtube Buddy Rich”で検索してみてもらいたい。

BIG SWING FACE

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上はバディ・リッチの1967年のアルバム(ライブ)「ビッグ・スウィング・フェイス」。意外と自身のバンドを組んだのは49歳の1966年。それから1年後くらいのライブ収録アルバム。結成年の1966年にもライブアルバムを出しているが、余り馴染みの無い方はこちらの方が選曲にポップス感があり聴き易いかもしれないのでこちらを紹介。

四方山話:現代においての教育

映画は「シェイファー音楽学校」の中での話し。なのでフレッチャーとニーマンは教師と生徒という関係にある。そんな関係性でモノを投げられ、暴力を振るわれ、罵られ、バカにされ、ダマされ…。理不尽きわまりない指導に今の日本の教育方法とはとても重ねられないが、かつての会社における技術職の教育はこんな感じだった。私もやられた経験がある。脱落者も多数いたが、それでも食らいつき這い上がってきた者を上司や先輩達は手をさしのべてくれた。

そんな昔ながらの教育方法で戦後急成長を成し遂げた今の日本の技術の基盤を作り、継承してきたのは間違いない。だからといって、かつてのこの教育方法が全て正しいとも思えないが、第3者は必要以上に腫れ物に触るように過敏になりすぎている節もある。また指導する側も自分本位の感情や気分だけで“怒り”、あくまでも“教育する”というさじ加減を見極められていない指導者が多いのも事実。それは“叱る”ではなく“怒る”だ。相手のために自分が嫌われても怒鳴る(叱る)のと、自分のために相手を怒鳴る(怒る)のは全く違う。

子供の頃から叱られることを知らない非礼極まりない振る舞いをする人が、上の立場というだけで自分主体で感情まかせに怒鳴り散らし暴力を振るう人からは何も学べない。

 




「セッション」は現在U-NEXTやNetflixでも絶賛上映中!U-NEXTではレターボックスの黒帯の部分に字幕が表示されるのでアナモフィックレンズで観ると字幕が完全に画面外に追い出され隠れてしまう。Netflixなら字幕位置が固定なので映画によって字幕の位置が変わる事がないのでアナモフィックレンズでも快適に字幕版を観る事が出来る。Amazonプライムビデオは有料版レンタルのみでプライムビデオ(無料)にはリストアップされていなかった。(2018年1月12日現在)

「セッション」をU-NEXTで観てみる ▶

 


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