JBL S3100

JBL S3100が到着。驚愕の音出し。

JBL S3100が到着した。玄関先で見るからにデカくて重そう。マンションで玄関が狭い分、予め下駄箱を差し引いた玄関口等の寸法は測っていたが本当に入るか急に心配になった。これはどう考えても玄関先に置き去りにされると到底無理だ。実際に玄関先で見たときの大きさはヤバかった。配送内容の確認が先にできて良かった。出品者側のショップが委託している配送のかたが2人がかりで指定の場所、さらには数センチ単位で調整し1本56kgものスピーカーを据え置いてもらえたので大変助かった。



据置後に「さてと」とばかりにさっさとケーブルの配線を終えてあれこれゴチャゴチャといじる前に、音出しのチェックも兼ねてYAMAHAのアンプにつなぐ。ひとまずは適当に見つくろったレコード「A Classy Pair」あたりのアルバムをターンテーブルに置き針を落してみる。エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)とカウント・ベイシー(Count Basie)の共演LPサイズのJAZZアルバム。ジャズ界の重鎮同士のコラボであり、ジャズの説明がメインではないので詳しい説明は割愛する。

アイキャッチ画像はアイキャッチ撮影用に後ほど少し“格好つけ”で撮影したもの。LPジャケットのサイズ(1辺約31cm)と比較してウーファーのデカいこと。


「A Classy Pair」を探してみる ▶

さて、JBL S3100の音を出してみると…

はぁ〜〜〜〜・・・溶ける。ホーンから鳴り響くエラ・フィツジェラルドの声にやられる。ピアノの中音〜高音の鍵盤の音も音の密度があり素晴らしく、ウーファーのコーン紙なんてほぼ動いて無いのに余裕で鳴るベースの音の押し出し感。音像の定位もしっかりして、エラが左右スピーカー間の何も無い中央でピントがあった状態で歌っている。目をつぶって「ここで歌っている」と指を指せる程。

ソファに座って聞くとスピーカーのホーンが丁度私の目線(耳)の高さなので尚更目の前で歌っているかのよう。以前のスピーカーでは少し渾然一体となってしまっていたベイシーのオーケストラもパートごとにしっかり聴き取れる。スピーカーが変わると、こうも音って変わるもんなのだと実感する。記事の最後で告白するが、これまでのスピーカーが酷かったので今回のアップグレードはこれまでと雲泥の差になるのは期待していたが・・・その期待を軽ーく、上回った。

何せ余裕をもって、しかも広がりのある音を鳴らしている感じだ。中高音がホーンなので振動は見えないが以前はブーンブンとウーファーが必死に動いていた。今のウーファーはほぼ微動だにせずともしっかりとした低音が鳴る。

今まで知らなかった音

アナログ・レコードの音はデジタルとは違うのは私でも分かる。音に密度があり一言で言うなら「濃い」。そして長時間聞いていて疲れない。この「疲れない」が私の中では一番差が大きい。デジタルも凄くいい音なのだが長時間聞くと「聴き疲れ」になる。

そんなアナログ・レコードを初めて聴いた人がよく言葉にするのが「今まで知らなかった音が入っていた事に気づいた」という言葉。私はそこまで一音一音切り分けて聴いていおらず、ボンヤリと感覚的に聴いているので「知らない」音自体が分からないが、さすがにレコードの“チリ”が付着しているのが今まで以上に“目立つ”ようになったことには気づいた。レコードはチリやホコリが付いていると針がそれを拾い反応して音となって「プチッ」とか「パチッ」と音がする。それを防ぐためレコードを聴く前の儀式として必ず1面ごとにクリーナーで除去し、針も柔らかい筆(化粧用筆)でホコリを取る様にして聴いている。

今まで中古レコードのキズ以外ではノイズ音もしないので殆どホコリやチリは毎回のクリーニングにより付着していないと思っていた。しかし、今回JBL S3100にアップグレードした途端にその音が聞こえるようになったのだ。所有するレコード全てではなかったが、正に今まで知らなかった音である。これは改めて徹底的なクリーニングが必要だ。

そんな中で妻が大切に所有している若かりし頃の“松田聖子”のLPレコード・アルバム、「Seiko・Plaza」がチリひとつ無く全くのクリーンで透明感のある音と歌声で驚いた。全く比較にならないが、かつて里帰りした際に私の母がCDだったかカセット・テープで聴いていた音と声が記憶しているものと全く違う、これこそ聴いたことがない音と声であった。

こうなると俄然、二の次と考えていた“オーディオ専用アンプ”が欲しくなる。

“艶”のある声やピアノの音、管楽器のトランペットが大型ホーンから響きを持って生々しく聞こえてくる。

ホームシアターで5.1chのフロントして使用した音のつながり

オーディオマニアからすれば“邪道”といわれそうなYAMAHAのAVアンプにつないだJBL S3100。やはりこれで映画を観てみたいと思う気持ちは「ホームシアター」ファンとしては止められない気持ちだ。フロント2chがドデカいホーンとウーファーで、その他は小さなセンター・スピーカーやサラウンド・スピーカーで音のバランスが取れるのだろうか。

一度、YAMAHAのAVアンプに備わっている視聴環境最適化システムである「YPAO」を実行し、その後、各チャンネルをピンクノイズを鳴らしながら自分の耳で微調整。全チャンネルの音がほぼ同じ音質と音量に感じるように調整した後、さっそく私がここ最近で音の収録で気に入っている「トランスフォーマー/最後の騎士王」をプレーヤーにセットし上映。

映画鑑賞には贅沢なスピーカーだが

絶対におかしくなると踏んでいたのだが、正直に言うと思っていたほど私の耳には違和感が無かった。寧ろ音の解像度が上がっていて更にクリアーになっている。何故だ。そんなはずは無いとおもったのだが。それなりにちゃんと聞こえる。唯一、不満を言えばやはりセンター・チャンネルとの音圧の差。

今回のフロント・スピーカーのアップグレードで完全に中心から声がするときに少し違和感があるように思えた。若干でも中心からズレて左右どちらかに声が移動すると全く問題無いがセリフの多くはやはりセンター・スピーカーが担うことが多い。完全な解決にはセンター・スピーカーのアップグレードが必要になるがひと先ずはフロント・スピーカーの音量を少し下げてセンター・スピーカーとのバランスを取り直した。これで違和感が大幅に解消。余程「音だけに集中」して聴かない限り気にならなくなった。映画鑑賞には何とも贅沢なフロント・スピーカーの誕生だ。

センター・スピーカーを使用する場合の映画における役割は重大で、寧ろ左右のフロント・スピーカーよりもセンター・スピーカーのチャンネルは仕事量で一番使用頻度が高い。このスピーカーが余りに“しょぼい”とセリフが聞こえづらかったり音像の定位が悪くなる。だったらいっそのことセンターを無くし、フロントに振り分ける方が良かったりもするが、代わりに映画を観る際にリスニングポジションをしっかり取る必要がでてくる。センター・スピーカーが無いと少し頭をずらしただけで左右に音が振られるようになる。

フロントに38cmのウーファーがあれば、サブ・ウーファーは必要ない?

これが今回一番気になっていたこと。これだけフロント・スピーカーに38cmものドデカいウーファーがあれば、サブ・ウーファーは必要なくなるのではないかと。JBL S3100は低音域で30Hzまでの低音を鳴らせる。今のサブ・ウーファー(ONKYO SL-A251)も低域が同じ30Hzまでだから、フロント・スピーカーで聞こえない程の低音まで鳴らせるならサブ・ウーファーは無くても良いのではと考え、テストで一度サブ・ウーファーを外してみる。AVアンプの設定でフロント・チャンネルのスピーカーを「小」から「大」に変更。「エクストラ・ベース」設定をONにして低音の厚みを持たせてサブ・ウーファーを“使用しない”に設定し映画を再視聴。

ほぅ。あ・・・うーん。ん〜んん?。と言った感じ。これでは何だか伝わらないので、言葉で説明すると…。一言で言うなら映画の音なのに低音が品良く「キレイ」なのだ。この場合の「キレイ」は決して褒め言葉では無い。爆発音や重量物が落ちる、モノに衝突する等は、個人の主観として少々荒々しい音として鳴るほうが映画として「らしさ」があると思っている。それがJBL S3100ではキレイにまとまってしまい、腹にも響くが余韻のように「ンンン〜・・・」とくるぐらい。「ド」とか「ズ」とかの“濁り”や“歪み”が大人しくなってしまった。個人的な映画音響の好みとしてはもっと音に荒々しさが欲しい。

私の感覚的には映画においてサブ・ウーファーは別で必要だった

上記内容を踏まえて、フロント・チャンネルの設定はそのままにし、サブ・ウーファーを再度ON。サブ・ウーファーのクロス・オーバーの設定をこれまでの120Hzから90Hzまでに下げて音量をプラス1.5dB上げてみたら…。おー!!良い感じ!音圧もあるし、音量を上げれば腹にも来るし、低音の荒々しさも出た。余韻もあり音の広がりも感じる。一先ずはこの設定でしばらく他の映画も観ながら様子見だな。

オマケにもう一つ恩恵があったのは低音の繋がりだ。フロント・スピーカーのウーファーから低音が充分出るようになったことにより、サブ・ウーファーとの繋がりが非常に良くなった。しかも120Hzくらいなら音の指向性(どこから音が鳴っているか)が多少あったが、フロントで90Hzくらいまで低音が鳴るのでそれ以下の帯域からサブ・ウーファーが参加することになる。重低音の厚みは増すがほぼ空気の余韻でしかなく、ここまでになると流石に音の方向は分からない。

結局はフロント・チャンネルで低音域のみのコントロールを頑張ってするより、超低音域をサブ・ウーファーにも分けて別でボリューム・コントロールする方が遥かに好みの設定に合わせるのがラク。

ドデカい38cmのウーファーが低音も余裕で美しく鳴らす。横に見えるテレビ用サブウーファーとの差が…。(この後移動した)

音の入口と出口と間

今回スピーカーが違えば音は随分変わると肌で感じた。以前から音にこだわるなら「入口と出口」が重要だとは考えていた。出口は音で言えばスピーカー、映像で言えばテレビなどのモニターやプロジェクターで、入口は収録音や映像ソースとそれをできるだけ正確に取り出すプレーヤーにあたる。いくら高級で良いシステムでも収録音や映像ソースが汚ければどうしようも無い。今回のレコードの“チリ”が良い例だ。あまり良い例とは言えないが入口になるレコード針はごく僅かなチリの音を拾っていたが、出口のスピーカーはそれが気になるほどちゃんと再現していなかった。ということは本来のレコードの細かい音もスピーカー側で再現できていなかったことになる。

なのでその入口と出口の間にあるアンプは良いモノであればそれに越した事は無いし、大事な機器だが最低限必要なパワーを持っていれば基本的には信号増幅回路なので入力信号を変にいじらないアンプであればOKで個人的には二の次だった。今回のアップグレードでAVアンプの「ピュアダイレクトモード」で聴いても(今までに比べ)充分いい音だったが、やはりアンプもオーディオ専用になれば「もっといい音」になるのではと期待してしまう。しかし、それなりのアンプはやはり、それ相当の金額なので簡単には手が出せない。

これまで音には妥協しまくり

音や映像の入口出口は重要とは思いつつ上を見ればキリがないし、お金も無いので自分が所有するオーディオにはそれほどこだわっていなかった。なにせ今までのスピーカーが35年程前(1983年頃)のSONYのSS-L150と30年程前(1988年)に購入した「デンオン」を呼ばれていた頃の(現在、DENON=デノン)コンポ用スピーカーSC-210だ。妥協ではあるが自分にとって不快な音で無ければストライクゾーンは広かった。しかしそれなりに年齢を重ねると音に触れる機会もそれなりに増えるのは当然のことで、普段それほど気にしていなくてもやはり「いい音」を聞くと相対して我が家の音が“その程度”なことに気づかされる。

SC-210は意外なことにピアノなどの鍵盤系は鳴るのだが、何せ低音が心地良く鳴らず全体的に音が硬く“ペラい”印象なのだが、裏のバスレフポートを塞ぎ別途サブ・ウーファーをプラスするとやっと全体的にまとまってくる。音に“こだわっていたら”とっくに替えているが、ホームシアター用途としてはサブ・ウーファーにも助けられ全く気にならなかった。音の善し悪しは別として年数を考えると不思議なくらい良く持ってくれたと思う。これまで本当によく頑張ってくれ、私に30年以上、様々な音を聴かせてくれたことを感謝している。





 


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