スター・トレック,ホームシアター,映画,感想

スター・トレック(原題: Star Trek)2009年版

アメリカのSF映画で、「スタートレック(原題: Star Trek)」の劇場版第11作にあたる。J・J・エイブラムス(J.J. Abrams = Jeffrey Jacob Abrams)監督作品。今までJ・J・エイブラムス監督でスタートレックは3作品製作されているが、今回紹介するのは2009年劇場公開の同監督における1作目。

それ以前にテレビシリーズも含めて製作された「スタートレック」作品の続編ではないのでSF映画好きなら初めての方も見て楽しめると思う。


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Blu-ray 仕様:本編127分、2.4:1(16:9レターボックス)、
英語:5.1ch ドルビーTrueHD 日本語:5.1chサラウンド

「スター・ウォーズ」の劇場公開(1977年)よりも以前の1966年にアメリカのSFテレビドラマシリーズとして放映開始したのが「スタートレック」。当時の邦題が「宇宙大作戦」という今となってはとてもチープなネーミング。子供の頃に確かにテレビで見ていたのを覚えているが、スター・ウォーズに比べ登場する人物にフォーカスをあてたSF作品だったので子供の頃はメカメカした戦闘機やロボット、武器などに興味を示す単純な子供だったので「スター・ウォーズ」が上映されたときに「スタートレック」がもの凄く見劣りしたのを覚えている。

そもそもスタートレックとは何を目的に行動しているのか

わかりません!何でしょう。映画なので目の前の目標や目的はあるのだが、大きな目的はない。あえていうなら”未知の宇宙を探索する”だろうか。初期テレビシリーズ「スタートレック(邦題:宇宙大作戦)」ではオープニングでナレーションが入り以下のように言っている。

英語版:”Space, the final frontier. These are the voyages of the starship Enterprise. It’s five year mission: to explore strange new worlds, to seek out new life and new civilizations. To boldly go where no man has gone before.”

日本語版:「宇宙 ─ それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは、人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。」

なのでスタート当時は壮大な宇宙の旅。冒険。探索。以上!って感じ。今回紹介する2009年版の「スター・トレック」も惑星連邦が保有する宇宙艦隊に所属するため、主人公らが宇宙艦隊アカデミーに入学することから見ても当時からの設定” 宇宙探索 “は変わっていない。主に宇宙探査、防衛、外交任務を担うのが惑星連邦宇宙艦隊とされている。でも映画上、ただ宇宙をさまよってブラブラしていたんではお話にならないので毎回、旅する「水戸黄門」のごとくお約束事として問題や戦闘が起こる。さて、今回はどんな問題が待ち受けているのか…と、楽しみにワクワクしながら毎回テレビの前で正座して見るのが、昭和時代の子供の頃の正しい見方。

スター・ウォーズより未来的?

「スター・ウォーズ」の宇宙船や戦闘機がメカメカしくガチャガチャした表面をしているのに対し、当時から「スタートレック」の宇宙船はどちらかと言うと” ツルン “としている。艦内の内装も美しく整っていて、シックな場所もあるのだが艦内の一部の壁が透明なガラス(アクリル?)のようになっている所もありとても未来的な作りになっている。武器もシルバーに輝き、これまた” ツルン “としている。記憶のイメージとしては至る所がツルツルテカテカ。今改めて昔のスタートレックの映像を見るとそうでもない事を知り記憶のイメージが勝手に美化していた事に気づいた。子供の頃の未来イメージはピカピカしてて透明でツルンとしていたので勝手に膨らましたのかも知れないが、子供の頃そのイメージのまま「スター・ウォーズ:エピソード4/新たなる希望」(1作目)を見た時の”戦闘によるダメージ感、汚れ感” = “本物感”にすっかり毒されてしまい「スタートレック」がなんだか子供ながらに嘘くさく見える様になった。

例えるなら「スタートレック」は生活感のないモデルルームで「スター・ウォーズ」は生活感がめっちゃ漂う1DKの汚部屋。そんな本物感漂う「スター・ウォーズ」だったが、「スター・ウォーズ:エピソード1/ファントム・メナス」(4作目)以降に登場する武器や宇宙船の一部がツルテカになった時は軽くショックを受けた。劇中の時代はダース・べイダーが誕生する前まで遡った話なのに何故さらにエピソード4よりも未来的なモノを劇中に登場させたのか…。「舞台となる星が違う」と言えばそうかも知れないが…いくらアミダラ女王用だといっても戦争するのに武器や宇宙船の表面がツルテカするほど余りにも技術文化が違いすぎやしないか。イカン…ついスター・ウォーズの話になってしまった。

これまでのスタートレックとは別物

J・J・エイブラムス監督の「スター・トレック」は確かにスタートレックで、当時テレビで放送されたキャラクターが出演し、同シリーズでお馴染みのキャラクター” スポック ”も登場するが、全く新たなスタートレックになっている。しかし、知っている方からすると当時のキャラクターの子供時代から紹介され登場し、さらにエンタープライズ号(主人公の乗る宇宙船)に乗船するところから始まる新たなエピソードに違和感を覚えるかもしれないが、この2009年劇場公開版は当時と同じ時系列での平行世界(パラレルワールド)の話。なのでどうストーリーが転がろうと関係なし!監督がやりたい放題!劇中ではその違和感を無くすためかタイムトラベルも話に出てくる。

タイムトラベルによって時代が変わり別の時系列の平行世界ができている。今回はその一方の話だからストーリー的には前作となんの繋がりもないことになっている。だから過去の作品を知っていても、知らなくても映画を楽しめるのだが、このタイムトラベルという設定を持つことで逆にややこしくもあるので劇中の話を良く聞かないと何がどーなってこーなったのかワケが分からなくなる「諸刃の剣」を使った作品でもあるように思えなくもない。特にバルカン人(=スポック等)は顔が同じような作りなので更にややこしい。

初めてスタートレックを見る方には良い作品

エンタープライズ号はJ・J・エイブラムス監督の手によって美しく巨大感がしっかりと表現され、初期にこの宇宙船をデザインしたマット・ジェフリーズ(Matt Jefferies)による初代エンタープライズの没デザインを流用したものが源流でシリーズを通して大まかなデザインは変わっていないのが凄い。今見てもデザインがまったく古く見えない。初めて見る方はその映像美や登場人物の人間関係などをイチから構築できるので十分楽しめる映画作品だと思う。

行動的で無鉄砲な所があるが機転が利くジェームズ・T・カーク(クリス・パイン/Chris Pine)とクソ真面目で冷静な上、感情をあまり表情に出さないスポック(ザカリー・ジョン・クイント/Zachary John Quinto)の一見凸凹コンビな2人のやり取りも面白い上、2人の信頼関係や友情も映画を見ている方を熱くさせる。あ、大事なことを忘れてました…この2009年版の「スター・トレック」、初代「スタートレック」でスポック役のレナード・ニモイ(Leonard Simon Nimoy)がちゃんとスポック役として出演している。初代シリーズから知っている方にとって、登場は嬉しいはず。

エンタープライズ号の内装は子供の頃の記憶に近いツルテカ感が更に増している。内装がガラス張りだらけの様にも見える。激しく攻撃されて割れないのか?未来のガラスだから危なくない?「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事の様に足の裏をガラスで切らない?

 

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