トランスフォーマー最後の騎士王,IMAX,映画館,映画,感想

IMAX次世代レーザー3D鑑賞「トランスフォーマー/最後の騎士王(原題:Transformers: The Last Knight)」

盆休みを利用して見に行った、「トランスフォーマー/最後の騎士王(原題:Transformers: The Last Knight)」。マイケル・ベイ監督、2017年公開の実写版トランスフォーマー シリーズ第五作目。前作「トランスフォーマー/ロストエイジ(原題:Transformers: Age of Extinction)」の続編なのだが、これは〜眠い。アクションや変形シーン、戦闘などの映像クオリティは従来通りだが、説明映像とセリフが多すぎた。やはりと言うべきか…以前、本作トランスフォーマーの紹介時に懸念していた事が的中してしまった。

ストーリー説明と戦闘と人とロボットと創造主と軍隊が入り乱れてもうメチャクチャ

本作は映画トランスフォーマーの最終章の始まりであり、いわば最終章の第1作目にあたる。1000年前の予言に遡ってトランスフォーマーたちが地球にやってくる理由や彼らが様々な歴史上の事件に関わってきたという謎が明かされる。ただ、これを映画で説明しながら、オートボットと共に戦う主人公達、対トランスフォーマー部隊の”TRF”(人類:トランスフォーマーに敵対心)、オートボット(主役:オプティマスプライム等)、メガトロン率いるディセプティコン(悪)、更には強力な洗脳能力を持っているクインテッサ(宇宙人:トランスフォーマーの創造主)、その他(インフェルノコン、ダイナボット)が入り乱れて戦闘を行うので、見ている方は何が何だか…。途中で話に付いていくのが面倒になり眠くなった。歴史から振り返るので、まるで学校の授業を受けているようだ。そりゃ眠くなる。前作までのストーリーを把握しているつもりでも、流れるようにセリフで説明されるので一発では頭に入ってこない。

「一見さんお断り」で置いてけぼりのストーリー

元からトランスフォーマーの話を知っている人や、余程のファン、もしくは第1作目からストーリーやセリフ内容をほぼ理解している方にとっては「そうそう」と思えるかも知れないし、楽しいかも知れない。しかし、映画の限られた上映時間149分内で見ている観客に全てを把握させ、トランスフォーマーの面白さを伝えるには説明するための映像やセリフが多すぎて私にとっては退屈な映画となってしまった。かつて特殊部隊「N.E.S.T」の指揮官としてオートボットと共に戦った米軍兵士のウィリアム・レノックス(= ジョシュ・デュアメル/Josh Duhamel)も出演するものの今作では”TRF”(対トランスフォーマー部隊)に所属する。トランスフォーマー達に敵対する部隊に所属するも、オートボット達を擁護するのは前作を見ていないと理解に苦しむので、そこでまた軽く説明(言い訳)が入るが、それだけでは前作「トランスフォーマー/ロストエイジ」には出演していないだけに、前作を見ただけの人は納得できない部分もあるだろう。そういう意味でも「一見さんお断り」に感じる。

一発で理解するには複雑、これはBlu-rayで見返す必要がある

IMAXということもあり、音・映像に関しては文句なしだが全年齢を対象とした映画としては複雑にみえた。実際、劇場に入っていく方達を見るとロボット映画の割には圧倒的に大人が多く、子供は数人。この最終章がどれほど続くのか分からないが、この調子で続くとおそらく私は決して安くない料金を払ってまでわざわざ映画館では見ない事になりそうだ。「何かよく分からない?じゃあBlu-rayが発売されたら買ってもう一回見直せ」、そんな印象を抱く。確かに何度か見返し、聞き返して初めて把握できる映画なら家で見た方がいい。ただし、Blu-rayで見直したところで説明的な中だるみは変わらないので眠くなる事には変わらない。

バンブルビーよ!どうした?

オートボットを信じている人間と、敵対する組織のぶつかり合いが多く、この映画の魅力であるトランスフォーマーのバトルや変形シーンがシリーズ内でもっとも少ない映画だったのも、それらを楽しみに見に行った方からすると残念な点に思える。シーンにもよるが車になって移動していたかと思うと別のシーンでは人型に変形していて2足歩行で走っている。そこに意味は感じられない。変形シーンも割とロング撮影であっという間に。前作までのシリーズでは変形シーンをアップでしっかり見せて、戦闘もカーチェイスを交えて激しく変形を繰り返しながら行っていたが…本作ではそうでもない。それよりもバンブルビー(黄色いオートボット/カマロに変形)、いつから昔のアニメ「鋼鉄ジーグ」の様にバラバラになっても磁石のようにくっついて元通りになるような仕様に変更されたのか?複雑且つリアルだった変形が、これでは意味が変わってくる。「変形=Transform」ではなく、「再構築=Rebuild」だ。映画タイトルが「リビルダー=Rebuilders」になってしまう。バラバラになってくっつけるのなら、わざわざ変形などせず一旦バラバラになってくっつくときに車になればいい。他にもツッコみたい所はあったが、これは流石に本作で一番ガッカリした。

ところでマイケル・ベイ監督、吉本新喜劇は好きですか? いえ、エドモンド(=アンソニー・ホプキンズ/Anthony Hopkins)の召使いのオートボット=コグマンの”あのくだり”は…と思っただけです。

やはりIMAXは凄かった

それにしても、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(原題:Rogue One: A Star Wars Story)」以来のIMAXはやはり凄かった。中でも大阪エキスポシティのIMAXは段違い。普段「家キネマ」と称してプロジェクターで見ているのとは映像から音から全て違うのは当たり前だが、普段は何も思わなくても連休中にIMAXで鑑賞した翌日に家キネマをするとえらく見劣りしてしまう。スクリーンの違いは当たり前なのでいいのだが、普段あまり気にしていない音が違いすぎる。この違いはスピーカーと空間と音量だけの問題ではない。根本的にセッティングが違いすぎてどこから手を付けてあの音響に近づければ良いのやら。完全一致は絶対に無理なので印象や雰囲気だけでも近づけたい。IMAXの劇場では定位は勿論のこと音にスピードを感じ、解像度も高い、S/N比も申し分なく高い。これは何度か足を運んで耳と記憶を頼りに印象を近づけるようにこれからも邁進するしかないようだ。家キネマでは定位はそこそこだが、スピード感と解像度に問題があり、更にある程度の大ボリュームになると残響音がヒドイ。「カンッ!」という極短い音なら反響音が聞こえる。残響音は大袈裟に言うと音が渾然一体となってしまう。部屋の大きさにも問題があるのだが、吸音材の導入などで工夫次第ではなんとかなりそうだ。余りお金を掛けずに工夫して理想の家キネマにするにはまだまだ時間が掛かりそう。

 

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