スター・ウォーズ/最後のジェダイ,ホームシアター,プロジェクター,アナモフィックレンズ

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(原題:Star Wars: The Last Jedi)

2017年公開、ライアン・ジョンソン(Rian Craig Johnson)監督による「スター・ウォーズ」作品。新3部作の第2章、エピソードで言えば「8」にあたる。

先日、届いた「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」4K UHD。4Kは観られる環境にないものの、3D版が欲しくてやむを得ず購入。大阪エキスポシティのIMAX 3Dで観たにもかかわらず、もう一度改めて鑑賞。初見は「なんだかなぁ〜」な印象だったが「改めて観ると新たな発見があるのではないか」、「初見とは印象が違うのではないか」と期待して観たが、結果変わらず。

Blu-ray仕様:本編152分、アスペクト比:2.35:1
英語:7.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(4K UHD版はドルビーアトモス)
日本語:7.1ch DTS-HD レゾリューション・オーディオ
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やはり「スター・ウォーズ」を題材にしたスピンオフ映画にしか見えない。どうしても過去の3部作(エピソード4〜6)に引っ張られてしまう。仕方ない…今後はその意識で観る方が精神衛生上も良いのでスピンオフ作品と思うようにしよう。

2D Blu-ray版、3D Blu-ray版は7.1chサラウンドだが、4K UHD版はドルビーアトモス(DolbyAtmos)仕様。ドルビーアトモス環境がある人が羨ましいが7.1chでも充分な迫力あるサウンド。休日の昼にできる限り(ご近所迷惑にならない程度)の最大限ボリュームで鑑賞。あまりにもボリュームを上げ過ぎるとキチンと対策していない限り、壁や天井などからの反射音が大きくなり返ってサラウンド感(方向性)が失われて、ただ全体的に音が大きくなるだけ。ギリギリのラインでボリュームを上げる。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」あらすじ

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でついに登場した伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカー。
彼の出現は銀河に何をもたらすのか?眠っていたフォースが覚醒したレイは彼のもとで修行を重ね、やがてダース・ベイダーを継ごうとするカイロ・レンとの決戦に挑んでいく。
二人は“光”と“闇”のせめぎ合いの中で揺れ動き、互いに苦悩する。そんな中、銀河を二分する戦闘はますます激化。銀河の支配をもくろむ組織ファースト・オーダーを率いるのはスノーク。それに立ち向かう同盟軍レジスタンスを指揮するのはレイア・オーガナ。激戦の末、しだいに窮地に追い詰められていくレジスタンス。そこで彼らが目にしたものとはいったい…?それぞれの運命に立ち向かいながら、銀河を舞台にした壮絶なバトルがいよいよ始まる!
そして、ジェダイは受け継がれるのか…!?

© Disney / TM & © Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved

新3部作の第1章にあたる前回、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」からの続編(第2章)になる本作。前作を観ていないと全くチンプンカンプンな状態になる。映像の迫力だけを観るならいいが、話が全く分からなくなるので観ていない人は前作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観てから本作を。

出演は、マーク・ハミル(Mark Hamill)、キャリー・フィッシャー(Carrie Frances Fisher)、アダム・ドライバー(Adam Douglas Driver)、デイジー・リドリー(Daisy Ridley)、ジョン・ボイエガ(John Boyega)、オスカー・アイザック(Oscar Isaac)、アンディ・サーキス(Andlew “Andy” Clement Serkis)、ルピタ・ニョンゴ(Lupita Amondi Nyong’o)、ドーナル・グリーソン(Domhnall Gleeson)、アンソニー・ダニエルズ(Anthony Kingsley Daniels)、グェンドリン・クリスティー(Gwendoline Christie)、 ケリー・マリー・トラン(Kelly Marie Tran)、ローラ・ダーン(Laura Dern)、ベニチオ・デル・トロ(Benicio del Toro)、フランク・オズ(Frank Oz)、ヨーナス・スオタモ(Joonas Viljami Suotamo)、ピーター・メイヒュー(Peter Mayhew)、ジミー・ヴィー(Jimmy Vee)など。

「スター・ウォーズ」映画の世代交代

旧3部作(エピソード4〜6)から、本作を含む新3部作で「スター・ウォーズ」シリーズは世代交代をしようとしている。過去のキャラクターも登場するが基本的には脇役だ。旧3部作の主人公であったルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)もしっかりと本作で世代交代に貢献する。いわばこの新3部作は世代交代の引き継ぎ映画。その位置づけで観た方が、かつてからのファンは納得できる。ファンにとっては先日の「ピープルvsジョージ・ルーカス」と同様、不満や批評もあるだろうが、もうここまできたらオッサンの口癖のように「最近の若者は…」とか何とか言いながら温かく見守るしかないのか。

世代交代の儀式…ではない。レイがルークにライト・セーバーを手渡すが…。

映像は流石に秀逸

「スター・ウォーズ」では欠かせない宇宙空間や地上でのドッグファイトや戦闘シーン。宇宙空間での戦闘シーンはやはり「スター・ウォーズ」らしさが見える。巨大な戦艦“スター・デストロイヤー”を率いる、リサージェント級スター・デストロイヤー“Finalizer”や、最高指導者スノークのメイン戦艦であるメガ・スター・デストロイヤー“The Supremacy”、全地形対応装甲トランスポートである4足歩行のAT-ATの2〜3倍にサイズアップしている“AT-M6”等デカい戦闘兵器が登場する。

メガ・スター・デストロイヤーにしてもAT-M6にしても、もう少し元のサイズである通常のスター・デストロイヤーやAT-ATを見せてくれればその巨大感が見て取れたのだが、劇中はただ形状が変わったのかと思った。観ていると「あ…いやいや!デカいわ!」と気づいた。

「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」で登場する雪で覆われた惑星ホス(Hoth)を彷彿させる、赤い鉱物と塩の粉塵で覆われた惑星クレイト(Crait)での戦い。白い地表を削られ血を思わせるような赤い鉱物が覗く戦いはインパクトがある。その塩で真っ白な地上にAT-ATやAT-M6が歩行するとやはり惑星ホス(Hoth)での戦いを思い出す。

AT-M6がズラリと。別のシーンではこれまでのAT-ATも見えるのでいかにAT-M6が大きいか、その大きさを比較してほしい。

フォースとは一体何だったのか

フォースのバランスが崩れる…といっても劇中の意味ではなく、“フォース”という超能力“的”な微妙なバランスをもった定義。フォースは極めて超能力に近いイメージがあったが、決して私達が描くイメージの「ザ・超能力」では無かったはずだった。ましてやイリュージョンでも無い。

フォースってもっとこう神秘的であって、もともとモノは動かせたりもしたが、宇宙空間を生身で自由に飛べるような、スーパー・イリュージョンを起こすような能力は持っていないはず。そもそもレイアはその血を引いていたとしてもレイやルークのように訓練や修行を何もせず、いきなりあのスーパー・イリュージョンを見せられると、やはり「はぁ?!」となる。そして周りの登場人物はそんなフォースの使い方にそれほど驚きもしない。

旧作ではルークとダース・ベイダーがお互い近くにいることを感じ取るように、フォースを持った者同士が“何か”を感じ取ることは以前からあっても実体験のように直接見ることはなかった。仮にその感覚を映像化したという事にしたとしても、レイが水に濡れていると触れたカイロ・レンに実際、その水が指に付くとか…今のフォースの解釈って一体どうなっているだろう。

フォースを使うには旧作当時からジェダイ・マスターにより相当の訓練をしなければ使えない設定だった。かのマスター・ヨーダでさえ戦闘機“Xウィング”を沼から引き揚げるのに目を瞑り精神統一をしながらだ。だから何となく神がかりなイメージ(神秘的)に見えたし、その力を使いこなせるようになってはじめてジェダイ・マスターとも言われていたのだが…。今やフォースは大安売りで、ただのイリュージョンであり、神秘性のかけらも無いからフォースを使える偉大さも感じることができず、子供の頃のように憧れもしない。

フォースの斬新な使い方は「世代交代」云々以前の話。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」3D Blu-rayは良好

3Dは概ね良好でオープニング・シークエンスの宇宙空間でリサージェント級スター・デストロイヤーが登場するシーンは3D映画としては珍しく思いっきり目の前に飛び出す。3D映画は基本的に奥行き感を重視していて目の負担を考慮し、敢えて飛び出し感を無くしている作品が多い中、珍しく目の前に飛び出して見えるシーンもあるので、「おぉ!」と久しぶりに3Dらしい3Dを観た。

人が映るシーンはやはりパンフォーカスにはならない(背景がボケる)ので奥行き感はイマイチだが、人物そのものの立体感や存在感は3Dならでは。映画的にCGと組み合わせるシーンが多いので全体的に3Dは良好な作品と言える。IMAXで観るより設定のせいか、何故か“家キネマ”で観る方が立体感を感じることができた。

オープニング・シークエンスの3D表現はCG映像主体となる部分が多いので良好に見える。

4K UHDもダウンコンバート再生はできるのだが…

試しに、4K UHDディスクをOPPO UDP-203に挿入し再生を試みたところ、2Kにダウンコンバートされて再生はできる。表示するプロジェクターが対応していないものの、ドルビービジョンのアルゴリズムを一応、OPPOが解析している恩恵なのか、Blu-rayより実際に映像が美しく見える。これはこれでアリなのかも知れないが…残念なことにアナモフィックレンズを使う際の映像ストレッチ(Vストレッチ)が有効にならないため、映像上下に黒帯が表示された状態のまま横伸びの映像になる。

どのアスペクト比のモードにしていても必ず「フル」に固定され、Vストレッチを掛けるためにリモコンのズームボタンを押しても無反応になる。なので、Vストレッチ機能を持ったハイエンド・プロジェクターなら可能なのかも知れないが、OPPO UDP-203のストレッチ機能を使ってアナモフィックレンズを通す4K UHDは事実上視聴できない。ここは是非メーカーにファームウェア・アップデートで改善してもらいたい。

レイア姫、最後の「スター・ウォーズ」作品

最後に…本作はこれまでずっと「スター・ウォーズ」の世界に“レイア姫”として活躍し続けたレイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャー(Carrie Frances Fisher)が2016年12月27日、本作公開を待たずに亡くなり最後の出演作品となった。本作のエンドロールには 

“ In loving memory of our princess Carrie Fisher ”
(私達の愛する姫、キャリーフィッシャーに捧ぐ)

 
の文字が…IMAXで観たときもそうだったが、このエンドロールを観るたびに何か心にポカーンと穴が空くような想いがある。…悲しい。私達「スター・ウォーズ」ファンの心にはいつまでも「レイア姫」として残るキャリー・フィッシャーに改めて哀悼の意を表する。

Photograph by Annie Leibovitz. | Vanity Fair | www.vanityfair.com

 

 


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私が購入したのは4K UHD版。日本では3D版を手にするには4K UHD版の抱き合わせになっている3Dを入手するしか他に選択肢が無い。もう何度も言っているので言い飽きたがディズニーは最近3D版を必ず4K UHDと組み合わせるので気持ちよく購入できない。

私が4K UHD環境を早急に整えれば、選択肢は4K UHD版の1択になるので良いのだろうが…それにはもう少し…いや、随分と時間(と、お金)がかかる。4Kプロジェクターを購入する前に4K対応のAVアンプにアップグレードしたいと思っているので更に後回しになる。その頃には新しい規格が出てたりして…追いつこうと思うと、遠ざかる。オーディオ・ビジュアルの世界は常にこの繰り返しだ。全く我ながらエライものに手を出してしまった…と思いつつも楽しんでいる。


VODのAmazonビデオやU-NEXTではBlu-ray発売と同時に「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が有料(もしくはポイント)レンタルの開始をしている。今はレンタルビデオ屋に行っても、借りられてしまっている率100%近いだろう。そんな心配がないVODはやはり便利。キャリー・フィッシャー出演最後の「スター・ウォーズ」だ。VODもいいが今回は敢えて、永久保存版としてBlu-rayメディアの購入を勧めておこう。

(※下記紹介のBlu-ray商品・4K UHD商品は数量限定版や初回限定版を含まれます。後日リンク切れになっている可能性があることをご了承ください)

スター・ウォーズ/最後のジェダイ 4K UHD MovieNEX プレミアムBOX

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ちなみに、現在DVD単品の販売はしていない。3D Blu-ray版が4K UHDの抱き合わせ販売と同じようにディズニーの策略でDVDプレーヤーしか所有していない人でも、再生出来ないBlu-rayを抱き合わせで購入させられてしまう。


それでも「VODで観るだけでいい」という人は下からどうぞ。

Amazonビデオで観る(字幕版) ▶

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