王様のためのホログラム,ホームシアター,プロジェクター,Amazonプライムビデオ

王様のためのホログラム(原題:A Hologram for the King)

2016年(日本は2017年)に公開されたトム・ティクヴァ(Tom Tykwer)監督によるコメディ・ドラマ映画。ミニシアター系の映画と言えば良いのか…もの凄く低予算で作られている感じがプンプンする映画。

しかし、そこはトム・ハンクス(Thomas Jeffrey “Tom” Hanks)主演の映画。フォローできるだけの演技力で面白い映画になっているはずだと期待して観たが、ある程度予想していた私のイメージとは少し違った映画だった。話は何となく見るような見えない様な…結局何が言いたかったのかは正直少し分かりにくい。

Blu-ray仕様:本編98分 アスペクト比:2.35:1
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS-HD Master Audio
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今回はAmazonプライムビデオでの視聴。U-NEXTのように「勝手にアスペクト比が変わっているのでは…」や「2.0chのステレオ音声になっているのでは…」などは心配しなくて良い安心感。しっかりオリジナルと同じ2.35:1のアスペクト比で5.1chサラウンドになっている。

レイティングがPG12となっており、「12歳未満の子供には保護者の助言や指導が適当」とされる映画。劇中、一部ヌード(トップレス)やベッドシーン、ドラッグなどの表現がある。

「王様のためのホログラム」あらすじ

立派な車もステキな家も美しい妻も、煙のように消えてしまった。すべてを失くした男の名はアラン。大手自転車メーカーの取締役だったが、業績悪化の責任を問われ解任されたのだ。愛する娘の養育費を払うためにIT業界に転職し、一発逆転をかけて地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に最先端の映像装置〈3Dホログラム〉を売りに行く。ところが砂漠に到着すると、オフィスはただのボロテントでエアコンも壊れ、Wi-Fiもつながらなければランチを食べる店さえない。抗議したくても担当者はいつも不在(居留守かも?)、プレゼン相手の国王がいつ現れるのかもわからない。上司からはプレッシャーをかけられ、ついには体も悲鳴をあげる。追いつめられたアランを助けてくれたのは、予想もしない人物だった──。

©2016 HOLOGRAM FOR THE KING LTD. ALL RIGHTS RESERVED.Copyright 2018 PONY CANYON INC. All rights reserved.

出演は、トム・ハンクス(Thomas Jeffrey “Tom” Hanks)、アレクサンダー・ブラック(Alexander Black)、サリタ・チョウドリー(サリタ・チョウドリー)、シセ・バベット・クヌッセン(Sidse Babett Knudsen)、ベン・ウィショー(Ben Whishaw)など。

冒頭でトム・ハンクスが歌い出すが、ミュージカル映画ではない。Talking Headsの「Once in a Lifetime」(かな?)にのせて経緯を語るだけ。

言うなれば中年サラリーマンのお話

あらすじからしてもロケーションはさて置き、話としてはありそうな内容であり何の変哲も無いストーリーである。こういう系統の内容なら舞台がサウジアラビアでなくても描けただろうが、サウジアラビアという場所がキモになっていて、アメリカとは違うお国柄や習慣、宗教、文化の違いがトムハンクス扮する「アラン」という中年サラリーマンを余計に苦労させる。映画の中ではIT技術の最新技術である「3Dホログラム」通信というSFチックなものを売り込むためにサウジアラビアの国王にプレゼンしようとするのだが、この映画ではただの“最新技術”というイメージ演出だけのために「3Dホログラム」としているようで、それ以外たいした意味を持っていない。

大丈夫か?サウジアラビアをディスってないか?


本当にディスってない?

プレゼンの場所として用意されたのは砂漠にテントを張っただけの簡易なところ。IT技術のプレゼンなのにそのテントにはWi-Fiもつながらない。更にはエアコンが故障する。周りには食べるところも何も無く、お酒も禁止されている。約束は守られない。ジョークは通じない。本社からは圧力が掛かる。これを責任者として遂行しなければならないプレッシャー。その上そんな国で体に異変が起こる…。滞在中はホテルを利用しているものの、仕事を遂行するには最悪な状態の毎日をサラリーマンらしくルーチンとして描かれている。体に異変があって初めて会社の言いなりであり“仕事の虫”だった自分を見直す切っ掛けになる。

画面左に端に見える黒いテントがプレゼンをする場所…。

そこからは恋愛話にストーリーが“転回”する。今思えば何となく話の展開(転回)も理解できるが最初に観た時はこの映画は何を見せたかったのかよく分からなかった。プレゼンを成功させるための壮大なサクセスストーリーでもない。ルーチンのように淡々と毎日が描かれ、ホテルから現地に向かうドライバーと仲良くなるが大きな変化もなく映画は進む。

Wi-Fiがつながらない場所で国王に3Dホログラム通信のプレゼンを成功させろと言われても…

この映画、場所やスケールは違えど日本でも起こりうる日常だと考えられる。毎日、電車や車に乗って会社に向かい働くサラリーマンは上司にプレッシャーを与えられ、こちらの要求は通らず、お客様の都合に合わせて動き、理不尽な目に遭い、それでも自分はまだやれると踏ん張り、挙げ句に体調不良になる。この映画と何ら変わらない。そんな日常茶飯事な出来事をサウジアラビアという舞台で表現した映画なのだが、私にはあまりにも非現実的でSFチックなプレゼン内容と場所柄、異文化過ぎて伝わりにくかった。

挙げ句は何か体に異変があり病院に行くが、そこで出会ったのが…。

 


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映像は広大な砂漠と美しい海が映し出されて良いのだが…凄く損をしている映画だと思った。アメリカが描くサウジアラビアという国柄や人柄が前面に出すぎて内容が分かりにくいのだ。文字で読めば異文化を匂わせつつも主人公の行動にフォーカスを当てられるので人物の心理描写が分かり易く想像できるだろうが、映画ではなかなか難しい。それがこの映画を観る人にとって伝わりにくい要因になっている気もする。これも原作の小説を読めばもっと理解できることがあったのかも知れない。しかし、映画を観る人が全て原作を知っていることはないし、本作を観る人は私を含めてほとんどの人が原作本を読まず観ていると思われる。人の心理状態や内面を描く映画は時間が決まっているだけにそれらを全て表現するのは難しい。劇中無駄と思われるシーンやカットも多いだけに余計に表現しきれない。


「王様のためのホログラム」は現在(2018年8月23日時点)、Amazonビデオではプライム登録されているので見放題。U-NEXTも見放題登録されているので無料視聴できる。NETFLIXは登録されていない。

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