レディ・プレイヤー1,ホームシアター,3D,プロジェクター

レディ・プレイヤー1(原題:Ready Player One)

アーネスト・クライン(Ernest Christy Cline)の小説である「ゲームウォーズ」を原作とする、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督による2018年公開のSF映画。つい最近(5月に)IMAX 3Dで観たのがもう(8月に)Blu-ray化され販売された。皆の熱が冷めない間に早めにリリースする作戦なのか…まんまと買ってしまった。私としてもIMAXのイメージが新鮮に残っている間に“家キネマ”で観られるので、音や映像の比較をするには良い材料で喜ばしい限り。いくら大ボリュームで誤魔化そうとしてもIMAX 3Dとは雲泥の差に落胆すること間違いなし!と思っていたが…イヤイヤ意外と楽しい。自宅でテーマパークの3Dアトラクション気分。

Blu-ray仕様:本編140分 アスペクト比:2.4:1
英語:ドルビーTrueHD ドルビーアトモス/5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch ドルビーデジタル
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私は3D版をメインに観ているので残念ながら音声はドルビーアトモス仕様ではないが、この映画でドルビーアトモスと3Dのどちらを取るかと問われたらドルビーアトモスを捨てても3Dを取る。2枚組として同梱されている2D版Blu-rayはドルビーアトモス仕様で収録されている。また、一時停止してでも細かいキャラクターを探しながら観られるのは“家キネマ”ならではだ。これは劇場では不可能なこと。

「レディ・プレイヤー1」あらすじ

56兆円の財産をめぐる全人類参加の争奪戦開幕!

いまから27年後の世界。人類はゴーグル1つですべての夢が実現するVRワールド[オアシス]に生きていた。そこは、誰もがなりたいものになれる場所。無敵のヒーローやハーレークイン、キティにだってなれる夢の世界! ある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表される――「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。突然の宣告に誰もが沸き立ち、56兆円をめぐって、子供から巨大企業まで全世界の壮大な争奪戦が始まった! 果たして想像を超えた戦いの先に、勝利を手にするのは一体誰だ!

© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

出演は、タイ・シェリダン(Tye Sheridan)、オリヴィア・クック(Olivia Cooke)、ベン・メンデルソーン(Ben Mendelsohn)、リナ・ウェイス(Lena Waithe)、T・J・ミラー(T.J.Miller)、サイモン・ペグ(Simon Pegg)、マーク・ライランス(Sir David Mark Rylance Waters)、森崎 ウィン、フィリップ・チャオ(Philip Zhao)、ハナ・ジョン=カーメン(Hannah John-Kamen)、レティーシャ・ライト(Letitia Wright)など。

劇中、VRの世界と現実の世界は半々くらいで程よいバランス。

一時停止しながら観ても全部は分からないキャラクターの数

一瞬でフレームアウトするキャラクターも含めても、元々馴染みが無くて知らないキャラクターもあるので意外と知っているキャラクターは少なかった。「あのキャラクターっぽいなぁ」や、そもそも何かのキャラクターなのかどうかさえ分からないモノもいる。それでも「あ…あそこにあのキャラクター」と画面を凝視しながらみると意外なキャラクターも発見できる。一度通しで鑑賞した後に、こんなに一時停止しまくって観た映画は初めてだ。磁気テープだった頃のVHSなどではヘッドと擦れて画像が劣化しそうなくらい。

分かり易いところで…画面左端にサンリオのキャラクター。「けろけろけろっぴ」「ハロー・キティ」「バッドばつ丸」(正式名は調べた)


「さあ、探せ!」と言わんばかりのキャラクターの数。もう無理。劇場では絶対に確認できない。

3D版ではやっぱりホラーシーンのあのカットはビクッとなる!

分かっているのに…分かっているのに体が避けようとする。3Dで観ると何度観てもヤツが凶器を持って飛んでくるあのカットで体が反応する。負けた気がしてメッチャ悔しい。2Dで観た時は体は反応せず避けようとはしない。やはり3D版ならでは。コエ〜。頭で映像と理解していても体がかってに避けようと神経がかってに体を動かす。ダメだ…画面はIMAXと比べればかなり小さいので迫力面では劣るかと思ったが、120インチだと反ってリアルサイズになり余計に怖さが増したではないか。

もう、ホントやめて欲しい。ちゃんと映像表現でノイジーになり、照明もそれらしくなる映像の懲りよう。

3D映画としては、せっかくCGを駆使しているのに(VRの世界はフルCGで一部実写合成)何故パンフォーカスにしないのかと思う。人物背景がボケていてせっかくの3D空間がもったいないことに。レースシーンなどゲーム画面などはフォーカスが比較的合っているので、奥行きを含めた3D映像が楽しめるのに人物同士(キャラクター同士)の会話になると途端に背景がボケる。監督が表情など注目して欲しい部分としてフォーカスしているのだろうが、前後の背景がボケるのは3D版を観ている者にとっては2D的な表現であり途端に奥行き感が消える。

レディ・プレイヤー1って…あぁ、そうか

Blu-rayの特典映像に、この映画のタイトルの事について原作者のアーネスト・クラインが語っているシーンがある。日本では「ゲーム・ウォーズ」とされている小説の原題である「レディ・プレイヤー1」。英語で書くと「Ready Player One」。何気なくゲームに関するプレイヤーの事を指していると思ったら、そもそも作者がゲーム好きでゲームをするときに最初に目に入る言葉。アーケード・ゲームやビデオ・ゲーム、たとえば懐かしのゲームだが「ゼビウス」や「グラディウス」などのゲームのスタート直後に表示される「Player one Ready!」と表示されるアレからタイトルを取ったと…。だから本人曰く「プレイヤー1・レディ」でも良かったそうだ。「あぁ〜そうか、アレか」と特典映像を観ながら今更ながら理解した。映画や本は文字がロゴ化されているし、文面ではカタカナ表示だったりするので何となくタイトルを目にしていただけで、ハッキリとゲームのあのスタート画面の表示と結びついていなかった。

好きなアバターになれるVRの世界だが、劇中は謎解きとゲームがメイン。

比較するのも間違っているが、IMAXとは音が違いすぎた

IMAXで鑑賞したのが3カ月前ほどの最近だったので観た時の音の感覚を鮮明に記憶している。そのせいもあり同じ音を聴くとIMAXとの音の違いがあまりにもありすぎて愕然としてしまう。劇場で観た映画を自宅で改めて観るにはしばらく期間を置いて観た方が良いのかもしれない。比較できるのは体に毒だ。

比較するのもアホだろうと自分でも思うが、もちろんIMAXとは設備は当然のこと、そもそも箱(空間)が違いすぎるので今後どれだけホームシアター設備に投資して頑張っても音響などは到底かなわないことは分かっている。しかし、そんな夢のようなアホな事に少しでも近づけようと現状で満足できないのがAV機器にハマる要因の一つなのだ。危ない、あぶない。なるべく記憶から消したい。今は満足でも少しでもお金が貯まったら「こうしたらもっと良くなるのでは…」と何か投資したり、いじろうとしてしまう。死ぬまで終わらないし自分の理想は現実では越えられない。

せめてドルビーアトモス環境を完成させたい。我が家ではドルビーアトモスがまだフロント・ハイト・スピーカーを代用している様な中途半端なものなので、今は余計にそう思うのかも知れない。天井から下に向けた4つのスピーカーを設置するのはかなりのハードルで、リビングシアターでは尚更ハードルが高いが、これはいつの日か是非クリアしたい。IMAXと比較して何だかんだと好き勝手に理想を言っているが、我が家でもそれなりに凄い音が出ている。レースのシーンは日中の大音量でドシンと低音が腹に響く。2D Blu-rayのドルビーアトモス再生で観るとさらに音全体に迫力が増す。凄い。

IMAXには敵わないが音と映像は十分楽しめる。酔う!酔う!3D慣れしていない人はこのシーンを大画面3Dで観ると酔うかもしれない。

 


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私が所有しているのはこちらの3D版。この映画は3Dで観る方がやはり楽しい。VRの世界にドップリハマるには3Dが欠かせない。劇中、レースのシーンではプレイヤー視点の3D映像で酔いそうなくらいの迫力。レースを邪魔するキャラクターやギミックが表れるとドシンドシンと地響きのようにサブウーファーが唸りを上げる。遊園地のアトラクションのようで楽しい!

VRの世界(オアシス)に入ったら3D映像に変わるとかの演出があればよりVRと現実の世界観の差を表現できたかもしれない。映画「トロン:レガシー」では現実の世界の時は2D表示でグリッド(コンピュータの世界)に入ったら3D表示に切り替わる。あの3Dを世界観のひとつとして効果的に使った演出は面白くて好きだ。


「レディ・プレイヤー1」は現在(2018年8月27日時点)、Amazonビデオでは有料レンタル。U-NEXTは540ポイントで視聴できる。NETFLIXは登録されていない。

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ストーリーやキャラクターをもっと深掘りした内容で80年代ポップカルチャーが目白押しの原作小説。映画はでは時間の都合上薄かった内容がこっちは濃い。


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