SLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50,ホームシアター,プロジェクター,シネスコ

SLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50 設置からのピント調整&テスト投影

SLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50 アナモフィックレンズの設置固定が完了し、いよいよテスト投影。多関節アームを組み上げたので位置合わせはだけは比較的スムーズにできた。それでもプロジェクターのレンズとアナモフィックレンズ相互の角度調整やピント調整がシビアなので苦労を強いられる。さて、その前に前回リング式三脚座に変わる器具を発注したモノが届いていたので、そちらから取り付けてみる。

(前回までに揃えた器具は下の過去記事を参照↓)

それは、Electric Sheep社から発売されている「冷却カメラ用支持リング」というモノ。「もしかして、使えるのでないか?」と思いついたのが、カメラレンズではなく天体望遠鏡の筒を支えるガイドリング。それを流用できないかと探していたら、天体観測の機材を取り扱い販売する有限会社エレクトリックシープという会社を見つけた。

有限会社エレクトリックシープ 公式サイト
Electric Sheep Co. Ltd.(http://www.electricsheep.co.jp/astroshop/

上記サイト内の左側商品カテゴリーの「エレクトリックシープ」の下にある、「リング・アリガタ・アリミゾ」をクリックすれば見つけられると思うが、探しにくければ上記サイト内の左側にある商品検索で「支持リング」と検索すれば見つかるはず。

冷却カメラというものをよく知らないが、望遠鏡にカメラを取り付けて天体を撮影する際はシャッターを開放(長時間露光)する。おそらく、その時にセンサーから発生する発熱を抑えて映像ノイズを減らすために作られた専用カメラかと。それが筒状なのでそれに合わせて造られたモノらしい。望遠鏡などの鏡筒(きょうとう。カメラのレンズの筒は、鏡胴[きょうどう])を支える時にも使えるガイドリング。それがこれ。

エレクトリックシープ社製、冷却カメラ用支持リング。


もともとはZWO社製冷却カメラやカメラレンズを想定して製作した支持リングらしい。


アルミ製、3点支持でレンズを固定できる。1/4インチカメラネジ穴付き。

価格が7,000円程もするが造りがしっかりしてそうで、製造精度も高そうなのでこれにした。黒色であれば良かったのだが、シルバー色のみ。他にも候補はあったがプラスチック製などで安っぽさが際立ったり、望遠鏡の支持リングだけに2本セットだったりで無駄もある。

公式には「φ70mm〜φ80mmの機材の固定にも使用できます」とあるが説明とともに公開されている設計図では内径が「φ84mm」となっていたので、問題なしと判断して発注を掛けた。リング内径がφ84mmなのでSLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50のφ82.7mmには若干大きいが、三点ネジ留めの支持になっているのでネジの調整で最小φ70mmまでの筒を支えることができる。下部に1/4インチカメラネジ穴も備えているので固定にも問題なし。アルミ製で軽量なのも都合がいい。これをSLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50 に使う事にした。これでレンズの支えはバッチリ。

3点支持でバッチリ留まる。ネジ先端にはシリコン樹脂が付いていてレンズ鏡胴にもキズが付かない。


支持ネジ1本だけを少し緩めるとレンズの回転や微調整ができるが、点支持なので前後にも簡単に動いてしまうのが難点。

“面”ではなく“点”でレンズ鏡胴支持するので1点を大きく緩めると簡単に前後にも動いてしまう。難点といえば難点だが一度固定してしまえばそうそう動かすこともないので許容範囲だ。

寸足らずのリング式三脚座を取り外して付け替え、レンズを支えるアームに再設置。更に見た目が仰々しくなり、今にも動き出しそうなイメージになってしまったが、「スチームパンク風」と言ってしまえばカッコ良く感じるから不思議。

3点支持の留めネジが目を引く。さらに仰々しくなったが結果オーライ。


全体的にはこんな感じに。何か「ウィ〜ン」って動きそうだな。

SLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50 のピント調整

さて、これで無事投影準備が全て整ったので、早速ピント調整に移る。一旦アナモフィックレンズを外し、プロジェクターの“素”の状態でピント合わせを行う。そこからアナモフィックレンズを戻し、水平出しとピントが合う場所を探った。ここで多関節アーム状になっている今回の固定器具が活きる。それでも結構苦労するが…。

数分格闘してピントを合わせたテスト投影画面(液晶アライメントの設定画面)がこちら。

全体的に概ねフォーカスは良好、水平出しに苦労するが今回は楽だった。相変わらずレンズシフトはほぼ使えない。


投影画面右。以前のAG-AL7200の様に端にいくほど縦線が太くなるようなことはない。


投影画面左。写真では分からないが、画面端を近くでよく見ると若干の「色収差」を確認できる。しかし、気になるような程ではない。


ちなみに以前のAG-LA7200の時のテスト映像。両端ともこのようにタテ線が「コマ収差」によりボヤっと太った。

まず驚いたのが以前に比べてのフォーカス感の良さだが、近くでよく見るとレンズによる色収差が発生している。特にブルー色の光がそれぞれ内側にボケて発生する。これはプロジェクターのレンズとの組み合わせで発生している可能性もあるが、ブルーということもあり、ほぼ目に付く事はない。

これまでのアナモフィックレンズ「Panasonic AG-LA7200」に比べれば凄く締まったフォーカス感がある。画面端へ行くと若干だけフォーカスが甘くなり縦線が太るが全くの許容範囲。それよりも、前回AG-LA7200の時に問題だった「コマ収差」がほとんど確認できない。近くでよく見ると若干は発生しているが、視聴位置からは全くと言って良いほど気にならなくなった。これは嬉しい。ヤフオク出品を即決で落とした甲斐があった。

コマ収差は、以前の「Panasonic AG-LA7200」で同じカットの画面で比較するとよく分かる。

まずは以前のAG-LA7200を通しての投影画面。それぞれ背景の星に注目してもらいたい。写真は背景の星が見えるように明るめに撮影したもの。下の拡大写真では背景の星々が「ほうき星」のように尾を引いて流れている様に見えるのが分かる。それがレンズによるコマ収差。

AG-LA7200,アナモフィックレンズ,映像右側流れる

以前使用していたアナモフィックレンズ「Panasonic AG-LA7200」での投影画面


AG-LA7200,アナモフィックレンズ,映像右側拡大

上記映像の拡大。画面右側の星が尾を引くように画面端に向かって盛大にヨコに伸びているのが分かる。左側も同様に反対の外側に伸びる。

そして、今回のSLR MAGIC Anamortphot1.33x 50を通しての投影画面。コマ収差は解消された。過去の画面との比較なので撮影時の明るさや若干の色合いが異なるのはご容赦願いたい。

今回設置した「SLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50」の投影画面。


星が尾を引いて流れるような「コマ収差」は僅かしか確認できない、色収差が確認できるが許容範囲内。

AG-LA7200,アナモフィックレンズ,映像右側拡大

「Panasonic AG-LA7200」

「SLR MAGIC Anamorphot 1.33x 50」

実用的なフォーカス感と、描写力を持っているレンズだと思う。やはりアナモフィックレンズとOPPO UDP-203のVストレッチ機能(縦伸張機能)を使い、プロジェクターの映像チップを黒帯で余すことなく100%使ったシネスコ投影は、単純にズームで映像を引き延ばすよりも映像密度が高い。現行品で市場価格14万程もするレンズだが、アナモフィックレンズによるシネスコ投影を考えている人にとってはヤフオクで状態の良さそうなモノを見つけたら買いだろう。プロジェクター専用のアナモフィックレンズになると、もう1台中級クラスのプロジェクターが買えそうな程とても高価で手が出せない。

また、プロジェクター専用ではないアナモフィックレンズを流用してシネスコ投影を実現しようとすると、ピント調整やセッティングがとてもシビアになる。ちょっとのズレで映像が歪んだり、大きくボケたりするので根気のいる作業でもある。それでも成功すれば映像密度の高い独特の雰囲気をもったシネスコ映像が楽しめる。




SLR Magic Anamorphot 1.33 X 50 Anamorphicアダプタ

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