2015年公開のクリス・コロンバス(Chris Columbus)監督による映画。地球を襲うエイリアンが懐かしい1980年代のアーケードゲームに登場するキャラクターの姿で多数登場する。コメディ映画であり、おバカ映画なので、ストーリーは有って無い様なもの。当然ツッコミどころは満載なのだが、この映画は端からそういう映画として観ることができるので、違和感やストレスを感じることがない。ただ襲ってくるゲームのキャラクター達を人類は同ゲームを行うかのように迎え撃つというだけ。しかし、劇中ではゲーム上のルールを当てはめているようで、実際はルールに則っていない。まぁ、エンターテインメント映画として笑えれば全てOKな映画なのだ。
日本のアーケードゲームと海外のアーケードゲームのキャラクターが入り交じるので、全てのキャラクターをハッキリと紹介しない分、うろ覚えだと良く解らなくなる。「見た事あるキャラクターだなぁ…何だっけ?」と思い出しながら鑑賞した。
Blu-ray仕様:本編105分 アスペクト比:2.40:1
英語:ドルビーTrueHD ドルビーアトモス 日本語:5.1ch DTS-HD Master Audio
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ゲームキャラクターを覚えていない人やあまり馴染みのない人は、この映画の魅力は半減(いや…それ以上)してしまいそうだ。なにせストーリー性を楽しもうにも、それほど重要視されていないし、セリフも言っている事と実際にやっていることも筋が通っておらず意味不明でチグハグ。「懐かしのゲームキャラクター達が登場しますよ〜」ってだけの映画と、深く考えずに割り切った方がこの映画は面白い。
「ピクセル」あらすじ
1982年、NASAが宇宙に向けて「友好」のメッセージを発信した。2015年、しかし、そのメッセージは大きな誤解を招き、我々人類に襲い掛かる。ヤツらはゲームキャラに姿を変え、地球を侵略し始めたのだ!グアムの空軍基地を襲う「ギャラガ」インドのタージ・マハルを崩す「アルカノイド」ロンドンの空を覆いつくす「センチピード」NYの街を食べ尽くす「パックマン」、ワシントンDCに現れた巨大母船からは、「スペースインベーダー」をはじめとする大量のゲームキャラが…さらには「ドンキーコング」まで!?全てをピクセル化させる攻撃を受け、ピコピコ崩壊する世界…。この最大の危機を乗り越える為の秘策は、1982年当時のビデオゲームのチャンピオン達を集め、ヤツらに対抗することだった。見た目は残念な元オタク達をアーケーダーズとして組織し、米国陸軍中佐の指揮の下、ゲームキャラに戦いに挑むのだが…!ゲームオタク vs 80年代ゲームキャラ、今「決戦」がスタートする!
© 2015 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and China Film Co., Ltd. All Rights Reserved.
出演は、アダム・サンドラー(Adam Sandler)、ケヴィン・ジェームズ(Kevin James)、ミシェル・モナハン(Michelle Monaghan)、ジョシュ・ギャッド(Josh Gad)、ピーター・ディンクレイジ(Peter Dinklage)、ジェーン・クラコウスキー(Jane Krakowski)、アシュレイ・ベンソン(Ashley Benson)など。
「ピクセル」に登場するゲームキャラクター達。どれだけ分かるかがこの映画の楽しさに繋がる
初めの方にも書いたがこの映画、ストーリーは置いておき、演出からセリフまでどれをとっても80年代のアーケードゲームやゲームキャラクターを知っているからこそ懐かしく楽しめる映画になっている。なので、全然知らない人が本作を観るとどうなのだろう。面白いのだろうか。
登場するゲームキャラクター達は多いので全部は分からなかった。しっかり見ても分からないキャラクターもいる。映画でメインになるゲーム(この映画の場合はそれがエイリアンとの戦闘ということになる)では「パックマン」や「センチピード」、「ドンキーコング」など分かり易いところを狙っている様だが、この中で「センチピード」を私は知らなかった。名前で調べたらゲームメーカー「アタリ」のゲームらしい。日本では「サンリツ電気」が発売したとされているが(Wikipediaより)、“サンリツ電気”自体覚えががない。「こんなゲームあったっけ?」というほど全く知らない。他にも「スペースインベーダー」、「アルカノイド」、「ディグダグ」や「ギャラガ」、「テトリス」など80年代にゲームセンターで遊んだ人ならおそらく知っているであろうキャラクター達が入り乱れて登場する。
ゲーム画面内で登場するのではなく、劇中は街に単体キャラクターとして登場するので分かりにくいかもしれないが、「このゲームならこのキャラクターでしょ」といったチョイスで登場するので比較的分かり易い。私なら例えば映画で登場するゲーム「ギャラガ」のキャラクター、ボス・ギャラガ(自機を捕らえるビームを放つ敵)は分かるが他の雑魚キャラが登場してもその形状はハッキリ覚えていない。
個人的に一番、懐かしく思ったのがゲームのキャラクターではなく、エイリアンのメッセンジャーとして登場する1人、“マックス・ヘッドルーム”。画面に登場した瞬間に「あ、コイツ何だっけ?」と思い出すことで必死。そのせいで思い出す間のセリフ内容が全て飛んでしまい2分くらい巻き戻すはめに(今はテープではないから「巻き戻し」って言わないらしく、「早戻し」と言うらしいが…違和感しかない)。結局その時は思い出せず、後から調べて“マックス・ヘッドルーム”だと分かり、「そうそう!」と、記憶が蘇った。オリジナルは知らないが、「アート・オブ・ノイズ」のMV(だっけ?)に登場したのが懐かしい。何の曲だっけ…? まだ、カセットテープ有るかなぁ(有っても伸びてるやろ)。
「ピクセル」のドルビーアトモス
ピコピコ音が横から後ろから上からと遊び心一杯で鳴る。上から降ってくるモノはトップスピーカーも当然出力される。というか、戦闘中は環境音も含めてほぼ鳴りっぱなし。我が家がドルビーアトモス環境になる以前に本作を購入していたので、ドルビーアトモスで視聴するとこんなにトップスピーカーから音が鳴っているとは知らなかった。
ゲーム音は中高音域の音が多く含まれるので天井からの音が分かり易いのもドルビーアトモス作品として楽しいのかもしれない。低音も同時に出力されているのでサブウーファーのクロスオーバー値の周波数設定を高くしていると上から音が鳴るというイメージが薄くなり視聴している部屋全体が鳴っているイメージに近くなると思われる。また、カメラが対象物を正面に捉えているのに、その対象物の音が天井からも鳴ったりするので、良く出力されてはいるが映像とリンクすると言う意味ではどちらかというとあまり良くない。戦闘中は周辺で様々な音が天井からも含めて鳴っているというイメージ。
ターゲットをどこに狙った映画なのだろう
本作は80年代のアーケードゲームのキャラクター達が多数登場するので、ターゲット年齢は私ら世代〜数年下だと思うが、いずれにしても傍から見て「オッサン」世代。今の若者が観てもドットで描かれたキャラクターを懐かしむ世代ではないので多分、本作は人を選ぶはずだ。そんな比較的高い年齢層をターゲットにしているのなら、ストーリーや脚本の厚みをもう少しだけしっかりさせて欲しかった。
かたや、映像は小さな子供でも観られる安心・安全な映像、エイリアンに街が破壊されるにしても、リアルに破壊されるのではなく、あくまでもピクセル状になって崩れるといった具合だ。人間が襲われても血は出ない。ただピクセル化して崩れる。親子で観るのにはいいのかな。
子供にとっては何のキャラクターだかよく分からないけどゲームっぽくて楽しい映画。80年代にアーケードゲームで遊んだ大人達はただ登場キャラクーを懐かしむ。そんな気軽に観ることができる楽しい映画だ。
「ピクセル」は2020年10月4日時点でAmazonプライムビデオで視聴できる。U-NEXTも「見放題」に登録されているので無料視聴可能。Netflixは登録なし。
Apple TV 4KならNetflixのドルビーアトモス配信動画にも対応! Apple TV配信映画はディスクメディアに負けず劣らずのクオリティでサウンドと映像が楽しめる。スクロールも早く、イントールする様々なアプリもサクサク動きストレスなしで楽しめる。
Fire TV CUBEはFire TVシリーズでNetflixのドルビーアトモスにも対応した4Kデバイス。アレクサへの呼びかけで音声操作もでき、ヘキサコア搭載で処理能力も向上。イーサネットアダプタも標準で付属する。新設はもちろん、既存のFire TV からのアップグレードに!
初期投資を安く、手軽に配信動画を観るならやはりAmazonのFire TV Stickがおすすめ! 自宅にWi-Fiネットワーク環境がない場合や、Stickで安定した動画配信を楽しみたいなら別途イーサーネットアダプタも併せて購入するほうが◎。
(注:※Fire TV CUBEにはイーサネットアダプタが付属。※Fire TV Stick 4Kを使用の場合、Netflixのドルビーアトモスには未対応)
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