インターンシップ,internship,映画,ホームシアター,プロジェクター

インターンシップ(原題:The Internship)

2013年公開(日本では劇場未公開)の、ショーン・レヴィ(Shawn Adam Levy)監督によるコメディ映画。ショーン・レヴィ監督で私が印象にある映画が「ナイト ミュージアム」シリーズや「リアル・スティール」、あと「メッセージ」。2006年に公開された「ピンクパンサー」も監督したらしいが観ていない。昔の「ピンクパンサー」もしっかりとは観ていないが、キャラクターの存在は知っているので懐かしい。

コメディ映画は心の安らぎ。何でもありで矛盾だらけでも全く気にならない。「んな、アホな〜」って言える方が、むしろ面白かったりする。それを言い出すと映画の大体がフィクションであり、「んな、アホな」なシーンが多いのだが…。よりリアルに、より真面目にするほど、「これってどうなってるの?」と気になり出すから、いっそのこと「コメディ映画です!」と宣言されて観る方が気が楽なのだ。日々の仕事で疲れて週末に頭を使わずあまり考えずに映画を観たい、そんなときはコメディ映画。


Blu-ray仕様:本編120分
(未公開映像も含むエクステンデッド・エディションは125分)
アスペクト比:2.35:1 
英語:DTS-HDマスター・オーディオ 5.1ch、日本語:DTSデジタル・サラウンド 5.1ch
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本作「インターシップ」はアメリカで公開された映画だが日本では未公開。ビデオスルーになっている。DVDスルーか。ん?今時でいうならBlu-rayスルー? ま、いいか。とにかく日本では劇場公開されずにパッケージ(字幕/吹替あり)販売のみとなっている。「面白そうな映画なんだけど、買うのもなぁ」という私のような人にとっては都合良く、Amazonプライムビデオで公開されていたのでそちらで視聴。

「インターンシップ」あらすじ

グーグルに(仮)入社してみた!?
失業したIT音痴のオッサンたちが、Googleの実習生<インターン>に!ライバルは超エリートたち。6つの難題をクリアして、社員になれるのか!? 営業トークの腕は天下一の中年セールスマン、ビリーとニック。だがある日、アナログ気質の彼らの会社は、デジタル時代のあおりを受けて倒産してしまう。路頭に迷うふたりだったが、ビリーの提案でGoogleのインターンになることを決意。なんとか面接を合格するも、本当の試練はここからだった…。果たして、IT音痴のオッサンたちは、超優秀な学生たちを押しのけて、Googleに入社することが出来るのか!?

©2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

出演は、ヴィンス・ヴォーン(Vince Vaughn)、オーウェン・ウィルソン(Owen Cunningham Wilson)、ローズ・バーン(Rose Byrne)、アーシフ・マンドヴィ(Aasif Mandvi)、マックス・ミンゲラ(Max Minghella)、ジョシュ・ブレナー(Joshua Max Brener)、ディラン・オブライエン(Dylan O’Brien)、ジョシュ・ギャッド(Josh Gad)、ジョン・グッドマン(John Goodman)、セルゲイ・ブリン(Sergey Mikhailovich Brin[Google創業者:カメオ出演])など。

オーウェン・ウィルソンはカーズ(Cars)のライトニング・マックウィーンの声を担当した俳優。映画「アルマゲドン」にも出演していたらしいが全く覚えがない。

本当の話のようで、完全なるフィクション・コメディ映画

Googleが全面協力しているので、Google本社で実際に撮影されている。Googleはテレビなどでもよく紹介されているので特に「へぇ〜、Googleの社内ってこんな感じなんやぁ」とはならなかったが、まぁ観るところはそこではないので。

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え、Googleのインターンシップって全員こんなタケコプターがついたようなアホな帽子を被らないといけないの?映画ならではの演出?

この映画、初めて知ったときは実話を元に作られたのかと思ったら、しっかり「コメディ」のカテゴリーだったので少しだけガッカリ。だったら、大企業に入社するためのドタバタコメディかと思いきや、以外とホロリともくる。私はこう見えて(どう見えて?)結構コメディ映画で涙する率高し。ヴィンス・ヴォーン達の演技が上手いのだろう。少しだけその辺に頼っている部分も見受けられるが周りが若手だらけなのでひときわ演技力が目立つ。内容的には至ってノーマルで特に目新しさはまったくないが、安心のコメディ映画。

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バリバリのやり手営業マン“だった”はずがこの後、衝撃の事実を知ることに…しかも、取引先から。こうして流暢にしゃべるヴィンス・ヴォーンを観ていると中川家の礼二に見えてきて…変な中国語でしゃべる?。

Googleの企業宣伝映画かとも受け取れるような映画だが、実際に観てみると途中からGoogleという事を忘れてしまう。やはりメインは40代オッサン達が、まるで畑違いのIT企業でインターンシップとして仮入社すること。現代的な思考の若者に交じってジェネレーションギャップにも苦労しながらのやり取りや、年齢からくる包容力や経験を交えての演出が、この映画を面白くしている。若者のオッサンに対する視線…あぁ辛い。現実の社会で40代ならIT会社でももっとできる人は沢山いるが、その辺りは「ITが苦手」な40代のオッサンという設定で極端に描かれている。

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ランチのテーブルで同席させてもらえないのは、映画ではお馴染みの光景。

内容はハッキリ言って薄い。でも、それだけ軽く観られる映画

この映画はインターンシップとなった人達がそれぞれ5人1組のチームとなって、会社から出題される課題をクリアして順列を付ける。総合的に優秀なチームはそのままGoogleに正社員として入社できるという仕組みだ。当然自チーム以外は皆ライバルチームとなる。

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無事にチームが組めたまでは良かったが…。クセの強いチーム。これも映画あるあるだ。いいね!

展開としてはもっと人間関係がドロドロしたり、ライバルチームの邪魔が入るのかと思ったが、その辺りは意外にあっさり描かれている。ならば、チームとしての団結や課題にフォーカスが当たっているのかと言われるとそうでもない。ん〜、何だか全てがあっさりしすぎてて、人間ドラマとしてもそこまで深くないのだ。コメディ映画だから、そこまで深くないにしてもあっさりし過ぎている。

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それだと分かり易い、“いかにも”なライバルチーム。うん。誰が見ても分かりやすい。

そういうことからこの映画は人によって、つまらない映画で終わってしまいそうだが、こういう映画は観るタイミングで印象が変わる。私は日々の仕事で精神的にも疲れていたので、この映画は軽〜く観ることができたので逆に助かった。ドロドロした展開だと余計にストレスが溜まり精神的にも滅入る。

主役のオッサン2人が、元営業職ということで、どう見ても畑違いな理系バリバリの技術職であるIT業界に技術者として入社を目指し、インターンシップとしてまではGoogleに運良く入れたものの、チームでも役立たずなことは想像通り。それでも、何とか職に就こうと必死になるオッサン達の奮闘を描く、そんな映画。

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チームでのコミュニケーション&士気を高めるなら、やることはひとつ…


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レッツ!飲みニケーション!…とは言え、まぁ、場所が場所なんだけどね。


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そして、お約束のグロッキー状態。

こういう映画をみると、海外がうらやましく思う。

日本社会では今も尚、はびこる年功序列や会社に対する古い考え方、取り組み方も違うのでその辺は差し引いてこの映画を観なければならない部分はある。同じようなことを日本ではできないなぁ。と思いながら観ていた。映画は極端に描かれているが、多分日本の大多数のオッサン達は同じ立場なら「誰に口をきいている!失礼なヤツらだ!少しは年上を敬え!」と年上という年齢だけでマウントを取ろうとし、それに効き目が無いと判断したら諦めて、憤慨しながら「最近の若い奴らは何も分かってない!」とブツブツ言いつつ会社を辞めていくんだろうな。

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この広い世界、中年でも自分の能力が活かせる会社は必ずあるはずだ。

海外企業は多くが実力主義。できる人は上に立てる。できない人は下で働く。同じ立ち位置ならあくまでも同じ。チャンスは平等にある。そこに年齢差はない。日本企業でも働く職場で同じポジションなら年齢関係なく平等な会社も最近は増えてきた。それでも、まだまだ年子序列システムが生きている会社も多い。海外(アジア圏外)はもとから年上だからという理由だけで日本ほどその人を必要以上に敬うという慣習はあまり強くない。

海外でも年上に対しての「敬語」はあるので年齢に関係なく誰にでもフランクに話すと言うわけではないが、ただ、人としては対等に接する。年齢で体力的に弱った人には力を貸す、経験上知識が豊富な人には知恵を借りる。元気な者が動く。仕事に関してはシンプルだ。

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理解が難しいIT企業だろうが営業で培った人とのコミュニケーション能力が必要なサポートなら任せとけ!しゃべり“だけ”は得意だぞ!

正直に言って私も幼い頃からすり込まれている。多分、口には出さなくても、いきなり見るからに年下(子供は除く)から敬語ではなく話しかけられたら「ん?ん?何て?」って思う。完全に心を許すと何とも思わなくなるのだけどね。目下、友人、目上、お客様など、これほどまでに言葉を使い分ける文化は日本ならでは。謙譲語、尊敬語、丁寧語などの口語は非常にめんどくさい。これだけ言葉を使い分けて話すのに、何故か英語すら上手くしゃべれない自分が不思議でならない。

【四方山話】日本では年功序列が未だに根強い

昔は年功序列という日本の文化があればこそ、国民は生涯安定して生活が出来たのだろう。支えの土台となる働き盛りの人口も多く、下が上を支える人口ピラミッドもそれなりの形をしていたが、今は逆三角形に近い形状のダイヤモンド型になりつつある。年金問題もそうだが、社会でも年功序列の考えだけが残っているので、若者が理不尽に辛い思いをする場合も多い。

仕事ができなくなっても会社は何かポジションを与え、汗もかかずに一定の報酬が手に入る仕組み。口だけは出してくるが業務に関して自ら行動することはない。昔の成功体験だけを頼りに自分が知らないことへの変化を恐れる。自分が何の役にも立たなくなり、今のポジションが確保できなくなる恐れのある物は全力で権力を振りかざし阻止しようとする。

小さいことから大きな事まで全てがその流れなので、若者の柔軟な発想がことごとく潰されていく。それが、ひいては日本の発展の妨げになっている事を自覚していない。経験豊富な年上を敬う気持ちは文化として悪くないと思っている。しかし、今の時代にそぐわない古い考えを持ち、仕事の妨げになるような年上というだけの人なら必要以上に敬うことはしなくてもいい。敬えない人は無視しようとか不親切にしようと言うわけではない。人として普段通りに接すれば良いのだと思う。

残念なことに、年功序列を重んじる考えは団塊世代やその近辺の年代を生きた人だけではない。現在働いている一部の若い人も、この日本の古い社会システムに倣って自分が上に立とうとする者もいる。「オレ、先輩だぞ」とか「ワタシの方が先輩だから」みたいな事ををよく口にする人、予備軍だな。先に生まれたというだけで偉いわけではない。

よく考えもせず自分が見るのが面倒だからと、新人に対して「先輩に従え」とひと言だけ言い放って逃げる上司も能無し。役職も何もない同じ現場のただ先輩というだけで主従関係ができてしまうという、会社として考えると異常な体制が出来上がる。これも年功序列、勤続年数だけで給料が上がるからこういう事態が起こる。これを慣例としてスルーしているのがおかしいのだ。

ということで、この悪しき文化は当分無くならないかな。

先日、日立製作所会長、兼、経団連会長だった中西氏が亡くなった。経団連会長に就任後、大卒向けの就職活動ルールの廃止や、IT企業の経団連加入促進など組織内外の改革に取り組み、日本企業の古い考えや、しきたりに一石を投じるが道半ばで亡くなってしまったのは非常に残念だ。



インターンシップ [Blu-ray]

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コメディ映画好きでコレクターは買うかも知れないけど、個人的にはやっぱりBlu-rayで持っておく程ではないかなぁ。軽い気持ちで観られるので、もし機会があれば観てみてはかがだろう、といった感じ。チームが大人の社交場へ赴くシーンがあるのが、無駄にレーディングを引き上げてしまう要因。社交場でセクシーダンサーが多数登場するし、トイレでちょっと特殊なハンドドライヤーの使い方をするので映画はレーティングが12+なんだけど、まぁ、笑えるのは高校生以上かもしれない。


「インターンシップ」は2021年6月13日時点でAmazonプライムビデオで無料視聴可能(劇場公開版)。特別編集版(エクステンデッド・エディション)もあるが、そちらは有料レンタル。U-NEXT、Netflixは登録なし。

Amazonビデオで観る(字幕版) ▶

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Apple TV 4Kはスクロールも早く、イントールする様々なアプリもサクサク動きストレスなく楽しめる。ギガビットイーサネット搭載で有線での通信速度は断然速い。新しくなったSiri Remoteで操作性も格段に向上。Face ID搭載のiPhoneがあればテレビのキャリブレーションもできる。配信映画の視聴には、やはりNo.1のデバイス。ちょっと他のデバイスより価格が高いだけのことはある。

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Fire TV CUBEはFire TVシリーズでNetflixのドルビーアトモスにも対応した4Kデバイス。アレクサへの呼びかけで音声操作もでき、ヘキサコア搭載で処理能力も向上。イーサネットアダプタも標準で付属する。新設はもちろん、既存のFire TV からのアップグレードに!

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Alexa対応音声認識リモコン付属

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(注:※Fire TV CUBEにはイーサネットアダプタが付属。※Fire TV Stick 4Kを使用の場合、Netflixのドルビーアトモスには未対応)

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