マランツ SR8012をAVRリモート アプリで操作する

マランツ SR8012は同一ネットワークのWi-Fiでつながっていれば、iPhoneやiPad等モバイル端末でボリューム操作や入力モードの切替え、サウンドモードの切替え、各種設定の変更等がリモートコントロールができ、また、ネットワーク音楽ファイルの再生やプレイリストの作成などもできる。NAS等を使ったネットワーク音楽再生には使っていないし、各種設定も「附属のリモコンを使えばいいだけなのでは?」と、私にとっては必要性が今ひとつピンとこなかったが、なるほどアプリさえ起動していれば不慣れなリモコンよりは操作しやすい。少なくとも現在の入力音声と出力音声が1画面で同時に確認ができるのは便利。

このアプリをApp Storeでダウンロードするときにレビューを見たら結構「動作しない」等、厳しい評価だらけなので不安だが、使い方も限定的だしアプリは無料なので使えなかったら消せばいいだけなので躊躇無くインストール。

スマホの画面では小さくて扱いづらいのでアプリをiPadにインストールした。これなら画面も広く操作もし易い。起動するとSR8012を探して現在の状態が表示される。特に操作する機器を登録する必要もなく勝手に探し出してくる。トップの「marantz」ロゴ左隣の電源マークを押すとSR8012本体の電源が入り起動する。画面左上コーナーにはメーニュー表示アイコン、右上コーナーにはHEOSアプリに切り替えるアイコンがある。画面はヨコにしているがタテでも利用できる。

ヘルプの画面説明。大体、見たら直感的に何となくは分かる。流石に「ミュート」に「ミュート」という説明はない思うが…。

下は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」Blu-ray(7.1ch DTS-HD マスターオーディオ)を再生した時の画面。再生プレーヤー(OPPO UDP-203)から音声入力されている音声フォーマットの表示と、実際出力されるサウンドモードや映像の解像度がひと目で分かる。私の場合はOPPOからサウンドだけをHDMIで取り出してSR8012に入力しているので解像度表示は意味がない。そして何故か入力がないのにスピーカー出力インジケーターにはフロント・ハイト・スピーカーからも出力する状態になっている…天井付近にあるスピーカーなので実際に音が出ているのか耳をあてて聴いていないが、DTS:Xでもないのに混乱する。

7.1ch DTS-HD マスターオーディオ入力なのにフロント・ハイト・スピーカーからの出力が表示されているのは何故だろう。

ちなみに4K UHD版のドルビーアトモス再生を行った場合はスピーカー入力インジケーターの表示がされない。そういう仕様なのだろうか…。入力フォーマットは「Dolby Atmos/TrueHD」と表示されているし、ちゃんとドルビーアトモス再生されるので問題無いのだが…何か気持ち悪い。

ドルビーアトモス音声入力の場合は入力インジケーターが何も表示されなくなる。

サウンドモードを意図的に変更する場合、下の「音符マーク」をタップするとサウンドモードのメニューが表示される。さらに「歯車マーク」をタップすると現在のサウンドモードを変更出来る。

♩マークでサウンドモードの切替えができる。

試しに「Auro-3D」に変更したらサラウンドバックからの音声出力が消えた。

Auro-3Dも選択できるが…、Auro-3Dの音声信号ではないし、スピーカーがフロント・ハイト1組だけなので効果はあまりない。

セットアップメニューのオーディオ設定も本アプリで操作できる。「Audyssey®」で設定されたリファレンスを使用する、特性をフラットにする等を選択する。オーディオに関する各項目のON/OFFもこの画面で可能。モードによってグレーアウトされる項目もある。

オーディオ設定を変更することも可能。

昨日記事にしたCD再生の場合は音声入力がアナログになっているのが分かる。「Direct」モードにするとスピーカー出力インジケーターが消える謎仕様。フロント2chから出力されるのが当たり前だからなのか。もちろんフロントのスピーカー音は出ているから問題はない。

CD再生時。Directモードにすると、スピーカーインジケーターの入力は反応しているのに出力が消える謎。


オーディオ-グラフィック・イコライザーもこのアプリで操作できる(「Direct」モード、MultEQ XT32がオンの時は操作不可)。以前のYAMAHAの方がパラメトリック・イコライザーにより細かく設定できるものの、使いづらいのが難点だった。しかもWi-Fi非搭載だったので標準ではリモコン以外のワイヤレス設定操作はもちろん、音楽再生もできなかった。グラフィック・イコライザーが指で操作できるのは便利だ。しかし、その分現在の特性カーブを表示しながら細かい設定をするパラメトリック・イコライザー機能はないので、その場合は別途「Audyssey MultEQ Editor」アプリ(¥2,400)が必要になる。補正結果の保存と読み込みができるようなので、その機能だけでも欲しい。

以前のYAMAHA RX-V767よりも使いやすいグラフィック・イコライザー。

昨日の記事で7.1CH入力の切替えが面倒と言っていたが、このリモートアプリなら入力ソースの変更もできた。附属のリモコンだと面倒でもこのアプリを使えば、7.1CHマルチチャンネル入力の切替えも比較的ラクにできる。ただ…このアプリをいちいち起動する手間を考えると…ドッコイどっこい(同じくらい)。

このリモートアプリを使えば7.1chマルチチャネル入力切り替えも簡単にできる。

AVRリモートアプリを今後も使うかどうかは微妙なところ

表示の意味が分からない事もあるが、今のところレスポンスもそれほど悪くなく、順調に動作しているので総合的には使いやすいように思うのだが、いちいちiPadでこのアプリを起動してリモコン代わりに操作するかというと使用が遠ざかりそうなアプリではある。対応機器で音楽をメインにする人は使えるのかも知れないが映画を観る場合、ある程度自分なりの設定が固まってからはあまり使うことがないように感じる。それは今の私の様な初期導入時にはかなり役立ちそうな、もう1つの有料アプリ「Audyssey MultEQ Editor」でも言えることだ。しかしこちらはスピーカー特性をRTA測定しながら詰めていくときや後のスピーカーの追加、交換などをした場合にも使える。

今回リモートアプリを使うことで新しく買い替えたSR8012にまだまだ不慣れな事を実感する。AVアンプなんてどのメーカーでもやることは同じなのに機能の“呼び名”が今までと違うだけで少し混乱する。物珍しさにアレやコレやと落ちつき無く各設定を変えながら楽しんでいるが、他の設定と連動する項目もあるため使いこなすのには時間が掛かりそうだ。

お盆休み期間中に少しでも慣れる様にいじり倒して遊んでおこう。“使いこなし”とは別の事だが“慣れる”と言う意味では、まずは操作リモコンを見ずに目的のボタンを押せる様になることが“慣れたかどうかのバロメーターの1つ”と自分で勝手に決めているのだが今はメッチャ見ながら押している。

SR8012


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