スター・トレック BEYOND,ホームシアター,プロジェクター,映画

スター・トレック BEYOND(原題:Star Trek Beyond)

2016年公開のジャスティン・リン(Justin Lin)監督による映画。映画「スター・トレック」シリーズとしては13作目にあたる。過去2作を含めて最近の映画化されたスター・トレックとしては賛否両論がある作品。私は個人的に賛否の「否」の方。何故この監督に作らせたのかと思ってしまう。完全にスター・トレックが「ワイルド・スピード」風に変わってしまったではないか…。本作公開を目前に控え、U.S.S.エンタープライズ号船内では、あのロシア語訛りのナビゲーター、パヴェル・チェコフ役である俳優アントン・イェルチン(Anton Viktorovich Yelchin)が亡くなったため、本作が遺作となった。良いキャラクターだっただけに残念でならない。

Blu-ray仕様:本編122分 アスペクト比:2.39:1
英語:ドルビーアトモス/Dolby TrueHD、日本語:5.1ch ドルビーデジタル
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発売当初に入手していたBlu-rayだがドルビーアトモス再生が可能な環境ではなかったので今回改めて見直した。フロント・ハイトの2チャンネル分が加わったドルビーアトモス再生だが音の印象は、マランツSR8012にアップグレードしたこともあり、以前と随分違う印象になった。かなり良い。3D版もドルビーアトモス収録なのが嬉しい。

「スター・トレック BEYOND」あらすじ

未知の星に不時着した宇宙船救出ミッションに出発したエンタープライズ号。このミッションを最後にして、キャプテン・カークは<ある決断>を胸に秘めていた。しかし到着直前、無数の飛行物体による急襲を受けたエンタープライズ号は撃破され、仲間は散り散りになってしまう。果たして何が起こっているのか。その目的とは―?見知らぬ土地に投げ出されたカークたちの限界を超えた戦いの幕が開く!

© 2016, 2017 Paramount Pictures. STAR TREK and related marks are trademarks of CBS Studios Inc.

出演は、クリス・パイン(Chris Pine)、ザカリー・クイント(Zachary John Quinto)、カール・アーバン(Karl Urban)、ゾーイ・サルダナ(Zoë Saldaña)、サイモン・ペグ(Simon Pegg)、ジョン・チョー(John Yohan Cho)、アントン・イェルチン(Anton Viktorovich Yelchin)、イドリス・エルバ(Idris Elba)、ソフィア・ブテラ(Sofia Boutella)など。

亡くなったアントン・イェルチンは映画「ターミネーター4」で若かりし頃のカイル・リースを演じた役者。「ターミネーター4」で登場した時、名前を聞く前にカイル・リースと分かるくらい、1作目の「ターミネーター」で出演したカイル・リース(マイケル・ビーン/Michael Connell Biehn)を彷彿させる顔立ちだった。


ロシア訛りが強烈なナビゲーター、パヴェル・チェコフ。あたふたする新人クルーぽい感じで良い存在のキャラクターだった。

世間の評価は高い本作

1966年から始まった「宇宙大作戦(Star Trek)」から始まる「スター・トレック」シリーズ。その原点に近いといわている本作は、前2作よりも確かにテレビドラマ「宇宙大作戦」シリーズに近い。少しストーリーテンポもゆっくり目なのでドラマのテンポを映画にそのまま持ってきた感じがする。ただテレビドラマシリーズはあくまでもテレビドラマだから良いと思えるテンポなので映画には少し不向き。最初に視聴したときは途中で少しウトウトしてしまった。

素性もハッキリしないまま仲間にするなど、クルー以外の登場人物の背景も薄っぺらい。子供も観る映画とはいえ今までで一番稚拙なスタートレックに感じるが、確かに面白くは出来ている。しかし、それはアクションありきの映画になっているからであり、「スター・トレック」という映画にそんな要素をふんだんに含めると、なんだかもうスター・トレックに見えなくなってくる。映画として分かり易くするのは賛成だが稚拙にするのとは意味が違う。

こうやって並んだショットを見ると尚更「宇宙大作戦」ぽく見える。

やりたかった映像描写を実現するための設定?

映像描写だけを先行して考えたのではないかと疑ってしまうほど「これがしたかったからか」と思わせる様な鮮やか過ぎる演出がある。全てはコレのためと言わんばかりに音楽を含めて盛り上がるであろうシーンを投入する。無数の敵をビッグウェーブの様に見せる描写が正にそれ。最初に襲ってきたときはストレートに襲撃したにもかかわらず、単にビジュアル重視なだけだ。しかもチューブライディングしている…敵の攻撃としては意味不明。3D版に対しても見せ場かも知れないが、私にはフザけているとしか思えない。宇宙船をザツに扱い、車のように簡単に破壊するのも万人ウケを狙ったモノなのか、盛り上がるのだろうなと理解はできるものの、私の中でのスター・トレックの品がダダ下がりになった。

ジェイラ(ソフィア・ブテラ)は以前に墜落したU.S.SフランクリンNX326を住み家として暮らしているアルタミット星人。

「ワイルド・スピード」シリーズの監督だからなのか、クルーの絆や仲間意識がやたら強く描かれているので本作の稚拙さも手伝い、途中から何だか「ワンピース」や「ドラゴン・ボール」のような漫画を見ているような感覚になった。絆の強さはワンピースやドラゴン・ボール、そしてワイルド・スピード的。それがダメな訳ではない。ダメなわけではないのだが、そういうのは普段から仲間を「ファミリー」、「マイ、ファミリー」と連呼しているワイルド・スピードだから似合っているのであって、国家の連邦組織として成り立っているはずのスター・トレックで同様のことをするから余計に稚拙に見えてしまう。ただ…そんなハチャメチャ加減が「スター・トレック」としては残念な面もあるが、エンターテインメント映画としては結果的に面白いと思ってしまう自分が悔しい。

オートバイで颯爽と走るカーク。子供の頃に車を無免許運転していたくらいなので、バイクの運転くらいはおてのもの。

3D表現は良く仕上がっている

3Dカメラによる撮影ではなく、ポストプロダクションによる3D変換だが、技術も進んだ2016年代なので流石に良くできている。アクションシーンも多く、映像の暗さもあるので若干立体視が厳しいシーンもあるが、エンタープライズも立体感があり、わざわざ感はあるが3Dならではの演出もある。しかしカメラのレンズの特性で前ボケと後ろボケが重なるとき、前後関係がカキワリ状態に見える部分がある。また、たまに宇宙空間で引きのアングルのままぽつんとエンタープライズ号など観ると、比較対象物がないので巨大感が全くなく、ミニチュアの模型の様に見える時がある。気になったのはそれくらいで3Dとしては概ね良好な作品。

正体不明の無数の敵に襲撃されるエンタープライズ号。こういうシーンは3D版ならでは。サラウンド感も面白い。

昔のテレビドラマ版「宇宙大作戦(Star Trek)」に近いと言っても、「宇宙大作戦」特有の人間の本質を問うような説教臭さが全く無いのでスター・トレックにあまり馴染みがない人、これからスター・トレックを観ようと思う人はエンターテインメント映画として、アクション満載で導入しやすく面白い映画だ。ツッコミ度マックスで遊び度満載のスター・トレック映画に仕上がっている。

 


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私が所有しているのはこちらの3D版。3D版でしかも立体音響のドルビーアトモス対応。他の映画製作会社の作品では4K UHDのみがドルビーアトモス対応なのが多いが、パラマウント映画がそうなのか、販売元のNBCユニバーサル・エンターテイメントがそうしているのか分からないが、ちゃんと3D映像&ドルビーアトモス音声を1枚のBlu-rayに収めている。「トランスフォーマー/最後の騎士王」のときも同様に3D&ドルビーアトモス収録だった。「パシフィック・リム:アップライジング」も同じ。やはり4K UHDの付加価値としてワザと3D版にドルビーアトモス収録をしていないのではないかとつい疑ってしまう。


Amazonビデオでは「スター・トレック BEYOND」がプライムビデオで登録されているので見放題。U-NEXTは432ポイント(2018年9月14日時点)で視聴可能。「スター・トレック」シリーズをドラマ版も含めてほとんど網羅しているNETFLIXが本作だけ未登録なのは以外。

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