Blu-ray仕様:本編113分 アスペクト比:2.39:1
英語:ドルビーTrueHD ドルビーアトモス 日本語:5.1ch ドルビーデジタル
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公開当時からBlu-rayを買う気は無かったのでU-NEXTでポイント利用視聴。アスペクト比はオリジナル通り2.39:1だったのでホッとしている。私の苦手なホラー系というよりもアクション・スリラー系映画。関係ないが、「メガロドン」と字面を見ると、どうしてもトランスフォーマーの「メガトロン」が頭をよぎる。あと、こういう映画の割には人間が食い千切られるなどのグロテスクな表現はないので、巨大サメの怖ささえ大丈夫なら子供でも大丈夫。逆にそれを求めている人は全く観る価値無し。
「MEG ザ・モンスター」あらすじ
大陸から200キロ離れた海洋研究施設から、潜水した探査船が未知の海溝を発見。しかし、喜びもつかの間、船は未知の海域で消息を絶った。潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、救助に向かった先で、生物学の常識を超えた“モンスター”=MEGと遭遇。しかし、その恐怖は単なる始まりに過ぎなかった。
船を破壊し、研究施設を壊滅させたMEGは、陽光まばゆいビーチをも恐怖に陥れようとしている。ジョナス率いる海洋エキスパート・チームは、この危機をどう乗り切るのか?人類は、果たしてこの脅威から逃げ切ることができるのか⁉
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.
出演は、ジェイソン・ステイサム(Jason Statham)、リー・ビンビン(李冰冰)、レイン・ウィルソン(Rainn Dietrich Wilson)、ルビー・ローズ(Ruby Rose)、ウィンストン・チャオ(趙 文瑄)、クリフ・カーティス(Cliff Curtis)、ソフィア・ツァイ(Shuya Sophia Cai:蔡书雅)など。あとチョイ役だが日本人俳優のマシ・オカも出演している。この俳優さん観る度に徐々に太っていくな。
こういう映画はゾクっと感を期待してしまう
初めて観る映画はいちいちジャンルを確認してから観ていない。最初のパッケージやポスターなどの印象と主演俳優から、だいたい想像して観ることが多い。で、この「MEG ザ・モンスター」はジェイソン・ステイサムが主演。これでアクション系なのは確実。そしてポスターやBlu-rayジャケットアートは、浮き輪で海をのんびり漂う女性の下から洞窟の入口ように口を開けて迫る巨大サメが…、その写し方がちょっとゾクっとする。かつての「ジョーズ」(1975年)のポスターを真上から見たような構図的でこちらほうが恐怖を感じさせるいいポスターだ。
↓「ダム穴」でちょっとゾクっとしたい方はどうぞ。(Google画像検索で「ダム穴」)
多分、ダム穴の方がインパクトあって本作のレビューなんてぶっ飛んでしまう。
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&tbm=isch&source=hp&biw=1238&bih=1080&ei=Sex8XJnrJ8_chwPd3K-oCA&q=%E3%83%80%E3%83%A0%E7%A9%B4
CG合成は良くできているが、メガロドンに襲われるシーンでもっと巨大感が演出できたのではないだろうかと思う。海の中なので比較対象物が少ないのも原因か。一応比較できるシーンもちょくちょくあるが何だか「うぁ、デケー」が薄い。3Dで観たら面白かったのだろうか。
ただの中国市場に向けた映画っぽい
米中合作映画のせいか、完全に中国市場に向けた映画だった。それがダメなわけではないが、結果的にそれが面白くできない原因であるかも知れない。中国の検閲を考慮したのもなのか、こういった映画なのに何か「豪快さがない」「振り切れない」もどかしさがある。巨大サメに対してやることが小さいというのか…チマチマと反撃するというのか。
リアルを追究するならそれも場合によってはアリかもしれないが、劇中に登場する拠点となる海洋研究施設からして現実離れした、もの凄くSFチックな内装。どこかのSF映画に登場しそうな宇宙船の様だ。潜水艇もSFチック。でもメガロドンへの対抗手段は最初アナログ的で後半SF映画に。何かチグハグ感がある。あらすじにも「陽光まばゆいビーチをも恐怖に陥れようとしている」とあるが、リアルに考えるならその海域での遊泳を禁止すべき連絡も取れないのだろうかと思う。連絡手段ならいくらでもあるだろうに。
危険な生物が襲ってきている状況で研究所指揮官の娘であるスーイン・ジャン(リー・ビンビン)がバッチリメイクでヒーローのごとく勇敢に単独出動し、その子供のメイイン・ジャン(ソフィア・ツァイ)はそんな事態でもどこにも避難せず、大人と一緒に見届ける。今から対決するという時でさえ、映画を盛り上げる為にも振り落としてくれと言わんばかりにハーネスや命綱、ライフジャケットさえ付けずにデッキに立つクルー。俳優ファーストで見せ場ばかり気にして作られた感がアリアリと見え、リアルさにも欠ける。メインが巨大サメなのかジェイソン・ステイサムなのかリー・ビンビンなのか焦点もブレブレになる。ウォータープルーフ化粧品を使っているのか、どれだけ海に入ってもバッチリメイクのリー・ビンビンも気になる。
面白いと思える場面もいくつかある。ステイサムの見せ場だろうが生身で挑むなどあり得ないシーンは結構笑える。そんな「あり得ない」をもっと最初からふんだんに取り入れていたら細かいコトが気にならず、それはそれでアリだったのだが…前半リアルで後半パロディみないな感じに。前半、真面目にするから頭のネジ絞めて観てたら、後半でネジ飛ばせって…それは無理だ。…なんだかなぁ。こういうスリラー系の内容映画なのに、どこか取り繕ったというのか格好ばかりを気にした演出が鼻につく。どうせやるなら最初から「ウソやん!ありえへん!わははは」となるくらい、完全に振り切ってもらいたい。
「MEG ザ・モンスター」は現在(2019年3月4日時点)、U-NEXTは540円(またはポイント)で視聴可能。NETFLIXは登録無し。Amazonビデオは現時点ではコンテンツプロバイダー契約により現時点で視聴も購入も不可となっている(予告編は見ることができる)
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