4Kプロジェクター「HT3550」をBenQさんからご提供いただき、さて我が家で初の4K UHD映像を見るぞとテスト投影をしたら映像片隅の入力情報表示に「1080p」と目を疑う表示が…どうもFull HDでしか投影できていない。「あ…」と直ぐに気がついた。ケーブル類は既に4K対応させているものの、HDMIセレクターとスプリッターの一部が4K対応ではなかったのだ。
…いきなり出鼻を挫かれた。
全てを4K対応に
当たり前の話だが、4K UHDプロジェクターを楽しむにはプレーヤーからHDMI等の映像用ケーブル類、AVアンプ(AVアンプを経由して映像を出力する場合)から接続する機器類全てを4K対応させる必要がある。私のように見落としがちなHDMIスプリッターやセレクター等はもちろんのこと、私は使用していないがHDMIケーブルを延長するために使っているジョイントやリピーターも全てHDMI-Ver.2.0aに対応させる必要があるのだ。我が家で起こった現象は4K UHD映像を映したはずがその信号途中にバージョンの古いHDMIケーブル規格の機器(HDMIセレクター)があったためその機器が対応できる最大規格(HDMI1.3)に落とされてしまっていた。
ー EDID(識別データ)による解像度落ち ー
もう少し詳しく説明すると、映像機器類はEDID(Extended Display Identification Data)と言われる解像度や通信規格など機器固有の情報を持っていたりする。プレーヤーやプロジェクター、セレクターやスプリッターなどの機器類はそのEDIDを取得したり送信したりして双方互換のある解像度で表示させたり、表示したりする。なので、途中で規格が古いモノが挟まると互換性を保つためにプレーヤーやプロジェクターなどの映像出力解像度設定をオートにしていると勝手に解像度を落としてしまっているケースがある(我が家はこのパターン)。また、EDIDは機器によってHDMIケーブルを抜いたら(信号が途切れたら)忘れたり、保持したり様々。そのため度解像度が違って映像が映らなかったり解像度が低いなと思っても1度電源を切ると正しく映るようになったりする。
我が家のように配線が複雑になると全てを対応させるには結構な出費になる。とくにHDMIスプリッターとHDMIセレクターは4K[HDR]対応だと安いものもあるようだが少々高額になるのもお財布に痛い。
4K(HDCP2.2対応)対応サンワサプライSW-HDR41H HDMIセレクター
4K UHDが正しく映らなかった原因となっていた以前のHDMIセレクターはFull HD(HDMI1.3)まで対応のラトックシステムのリモコン付きHDMIセレクター。現在はまだ需要が少ないからなのだろうか4K対応になると途端に2万円を超える。ちょっと躊躇して他を探してみると、半額程でサンワサプライから4K対応のHDMIセレクターがあったのでそちらを入手。手動での切替えだが比較的切替えが早いのも良かった。
4K(HDCP2.2対応)対応ラトックシステムRS-HDSP2P-4K HDMIスプリッター
映像を分配させるスプリッターも4K UHD[HDR]対応にする。購入したのは比較的安めで手に入ったラトックシステムのRS-HDSP2P-4K。これでひとまず全て解決…にはなったが以外と購入したRS-HDSP2P-4Kのインジケータランプが明るく眩しい。
何もこんなに主張しなくても良いのに…。
プロジェクター投影時は暗室になるので余計に気になる。スプリッターは正常に動作してさえいればセレクターと違いインジケータは必要無い。応急処置で前面に黒いテープを貼ってやった。
さて、これでやっと4K UHD映像を映すことができる。
サンワサプライ 4K・HDR・HDCP2.2対応HDMI切替器(4入力・1出力) SW-HDR41H
この記事へのコメントはありません。