ブログ「家キネマ。」ではA/V関連機器や、過去作品を含めて鑑賞した映画をネタバレなしで紹介しているブログなのだが、映画を紹介する際にプロジェクターで投影した映像を斜めから撮影し、ブログ記事内に掲載しているものの、音響に関しては抽象的な言葉でしか表現できず「この映画の一部でも音のイメージが伝われば…」ともどかしさを日々感じている。
そこで思い立ったのが、一部をPCMレコーダーで空気録音してブログに掲載することだったのだ…。音を聴いた人から「そのシステムならもっとこうすると音が良くなる」と今後の参考になるようなヒントやアドバイスがもらえるかもしれないという期待もある。そのためのPCMレコーダーを入手しようかどうしようか悩んでいた時に「あれ?そもそも映画の音って極一部でもブログにアップロードしたらアウトなの?」と疑問を抱いた。
全部アウト?一部はセーフ?Youtubeはセーフ?
流石に10分も20分もガッツリ流しては著作権侵害になる可能性が高いが、海外ユーチューバーでも一部分は映像をボカして音響だけ一部を数秒流している場合もある。しかもCM付きで(運営しているGoogleが容認?)。海外と日本では引用や流用などのコピーに関して違いがあるので、世界共通のインターネットの世界ではどこまで適用されるのか分からない。
調べても楽曲の場合は「原音をそのまま流す場合は1秒未満でもNGになることがある」までは分かったが、映画音響の空気録音の場合「ここまではOK。ここからはNG」など明確な線引きが読み取れなかった。
自分が聴いている音は人に伝えにくい
画像は比較的分かりやすく、今はスマホで見てもタブレットで見ても、PCで見ても多少のブライト・コントラスト・色味の差はあっても概ね同じように見えてイメージは伝わっているはず。しかし、音に関しては仮に空気録音したところで、それを聴く側の環境によって全く聴こえ方が違うので思うようには伝わらない。
実際に空気録音してブログにアップしてもほぼ意味がないのではないかと思ったりもする。画像毎にそのシーンの音を一部添えるのも楽しいかもしれないが、それはそれで編集が大変になって多分ブログを楽しく続けられない。
サラウンドやアトモスなども結局はステレオ録音になるし、迫力ある音の大きさも聴く側のボリュームによる。対象になる音があり、音響比較なら違いはある程度伝わるが“今まさに聴いている音”は、私が「家キネマ。」で聴いた音ではなくなる。
Youtubeでも空間の響きの感じや、いい音しているように聴こえる動画は沢山あるが、結局は我が家のシステムの音。「この映画は身体に響く重低音がスゴイ」と言ってアップしても、聴く側がサブウーファーを持ち合わせていなかったら、せいぜいヘッドホンで聴くことができる程度で、スピーカーでは身体に響くどころか重低音すら聴くことはできない。
空気録音のアップロードは自己満足で終わりそう
ずっと以前にYoutubeにアップされていた周波数20Hzの音を再生してみたら、我が家のサブウーファーユニット自体は頑張って動いていたが、音を発するほどの振幅には至らず、悲しくも無音だった。いくら頑張っても我が家ではスペック以上(28Hz以下)の音は鳴らない。しかも28Hzの場合は出ているというだけで、音としてちゃんと鳴るのは30Hzから。
こうやって書いていると段々と頭の中が整理されてきて、映画の空気録音がいかに自己満足だけに終わり無駄になるのか、そのためのレコーダーの投資が見合うかどうかが分かってくる。
…う〜ん、イメージは伝わりそうなんだけど、やるだけ無駄かな。
IMAX公式チャンネルで随分前に見て「ウハっ」となった動画だが、まだ残っていたのでここで紹介。最初見た時はロウソクがめちゃくちゃ揺れるんだろうなと思ったら…。大口径スピーカーDSL-4Dが23Hz(バスレフ)の大音量を出力すると、こうなるんだね。こういうパフォーマンス大好き。
こういう分かりやすい視覚効果で、映画の音全体が伝えられたらいいのにね。
空気録音に導入しようかどうしようか迷ったPCMレコーダーはこちら。持ち歩きには少し大きく感じそうだが目的が室内録音なので大きさは特に気にならない。外部マイクも使えば最大4chのモノラル録音ができる。収録音データをWi-Fiで飛ばせるので後の編集も楽そう。
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