2021年にAmazonプライムビデオで配信されたクリス・マッケイ(Chris McKay)監督によるアクション映画。本来なら2020年12月25日にパラマウント配給で劇場公開予定だったようだが、忌々しい新型コロナウイルスの影響により劇場公開を断念し、配給権利をAmazonに売却したためデジタル配信になったという経緯らしい。「Amazonオリジナル映画にしては随分予算を掛けた映画やな」と思っていたらそういう理由だったのね。
SFアクション映画ということで、意気揚々と観始めたものの…数分後には「ん?」「は?」「え?」な展開とツッコミどころ満載の映画だったので急いで、SF“アクション”映画から、SF“コメディ”映画に頭(思考)をチェンジ。まさか、本作がそんな“脳筋おバカ映画”とは思わなんだ。
私の中では“脳筋おバカ映画”はドウェイン・ジョンソンのオハコと決まっているのだ。それをクリス・プラットがお株を奪うのかと思ったが、それには及ばなかった。おバカ映画にしては何か物足りない気がする。“頭のネジ緩めて観れば”と条件が付くが、大筋としては親子愛がテーマになっているのでエンタメ映画として面白かった。
「トゥモロー・ウォー」あらすじ
タイムトラベラー達が緊急のメッセージを届けに2051年からやってきた。その内容は今から30年後の未来、人類はエイリアンとの戦争に敗れるというものだった。人類が生き残る唯一の希望は、今、ここにいる兵士や民間人を未来へ送り込み戦いに参加させること。娘のために世界を救うことを決意したダン・フォレスターは、地球の運命を書き換えるため、優秀な科学者と疎遠になっていた父親と結束し戦いに挑む。
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出演は、クリス・プラット(Chris Pratt)、イヴォンヌ・ストラホフスキー(Yvonne Strahovski)、ベティ・ギルピン(Betty Gilpin)、J・K・シモンズ(J K Simmons)、サム・リチャードソン(Sam Richardson)、エドウィン・ホッジ(Edwin Hodge)、ライアン・キエラ・アームストロング(Ryan Kiera Armstrong)など。
ダンの娘役(2051年の方)を演じた俳優イヴォンヌ・ストラホフスキーはテレビドラマ「チャック」のサラ役の方が個人的に印象深い。「チャック」はコメディ・スパイ・アクションドラマで、めっちゃ面白い。今なら(2021年9月19日時点)U-NEXTで全話(5シーズン)観られる。
どこからツッコむべきか悩むほど
一つひとつツッコみどころを書くとネタバレになってしまうので、詳細は割愛するが、まぁ冒頭から飛ばしまくる。温暖化により初の「冬のワールドカップ」を行っているサッカースタジアムに突如現れた未来(2051年)から来た兵士たちは、いきなりスタジアムで声明を轟かせる。
えっと…マイクの周波数がいきなりスタジアムと合っているのだが?しかもマイクらしきものが見えないのだが?どうやって声を乗せてスタジアムに響かせているのだ? しかもダンの自宅のテレビに映し出される未来の兵士達はテレビカメラで真正面からばっちり撮影されている。突如現れた正体不明の兵士に真正面からカメラを向けるカメラマン根性は素晴らしい!
未来でエイリアンと戦える兵士が足りないからといって、訓練したはずの兵士でもヤバイ状況なのに民間人を訓練もなくいきなり未来に送り込む。しかもTシャツ短パンでGO!この無謀さ…というか雑すぎる。その姿に防弾チョッキとか…もう犯人に爆弾を仕掛けられた人質にか見えん。
と、いうのは序の口で、初めての民間人兵士の転送でいきなり事故るし、偶然や奇跡やグッドタイミングが重なり、ピンチを切り抜け、順番が何やらメチャクチャな展開でエイリアンと怒涛の闘いを繰り広げる映画。クリーチャーを含めて色んな映画を組み合わせて作ったような映画。
ちょっと“脳筋”で解決なところがあるので、ハチャメチャにみえる。特にラストの死闘もスゴイ!もう爆笑もの。これをコメディと言わずになんという。真面目モードで観てはイカン。
「トゥモロー・ウォー」のドルビーアトモアス
Amazonプライムビデオでの配信だが、4K UHDのドルビーアトモス音声になっている。音質に関してはドルビーアトモス(イン・ドルビーデジタル・プラス)なので過度の期待は禁物だが、ホームシアター“ガチ勢”にとっては嬉しい配信仕様だろう。実際に視聴しても主要なシーンではしっかりとトップスピーカーからも出力されているので、ドルビーアトモス音声を楽しむことができた。ただし、トップスピーカーからの音は前後左右の振り分けがほとんどないので音の移動感があまりなく、サラウンドスピーカーと合わせてやっと移動感がでる。トップ(天井)は上下感を演出するために鳴っているというだけの印象だった。
ドルビーアトモス音声は英語オリジナルの場合だけ対応。日本語吹替ではドルビーデジタル・プラス(5.1ch)になる。
配信映画でよかったのかも
劇場公開されないことにより映画館には大打撃だが、ユーザーにとってはチケットを購入して劇場に足を運ぶよりは、自宅で手軽に観ることができる。しかし、Amazon非会員は、まず会員になることから始めなければならない。Amazonに入会というハードルはチケットを購入するよりも高いと思うので、この辺りは微妙な気がするな。
本作を映画館でわざわざ観るには少し作り込みが足りてない気がする。映像もシビアに観れば部分的に(CG合成部分など)のっぺりした所があり、クオリティが若干低い。かと言って小さなテレビで普通に視聴するのはもったい無いくらいに作り込んでいるので是非大画面で観てほしい。まさに「帯に短し襷(たすき)に長し」的な映画。割り切って観れば面白い映画なんだけどね。
配信:Amazonプライムビデオ
レーティング;16+
解像度:4K UHD
音声: ドルビーアトモス(英語)、ドルビーデジタル・プラス(日本語)
字幕:日本語対応
アスペクト比:2.35:1
「トゥモロー・ウォー」は2021年9月19日時点ではAmazonプライムビデオのみ視聴可能。吹替版と字幕版はタイトルで別れておらず切り替え方式。 U-NEXT、Netflixは登録なし。
Apple TV 4Kはスクロールも早く、イントールする様々なアプリもサクサク動きストレスなく楽しめる。ギガビットイーサネット搭載で有線での通信速度は断然速い。新しくなったSiri Remoteで操作性も格段に向上。Face ID搭載のiPhoneがあればテレビのキャリブレーションもできる。配信映画の視聴には、やはりNo.1のデバイス。ちょっと他のデバイスより価格が高いだけのことはある。
Fire TV CUBEはFire TVシリーズでNetflixのドルビーアトモスにも対応した4Kデバイス。アレクサへの呼びかけで音声操作もでき、ヘキサコア搭載で処理能力も向上。イーサネットアダプタも標準で付属する。新設はもちろん、既存のFire TV からのアップグレードに!
初期投資を安く、手軽に配信動画を観るならやはりAmazonのFire TV Stickがおすすめ! 自宅にWi-Fiネットワーク環境がない場合や、Stickで安定した動画配信を楽しみたいなら別途イーサーネットアダプタも併せて購入するほうが◎。
(注:※Fire TV CUBEにはイーサネットアダプタが付属。※Fire TV Stick 4Kを使用の場合、Netflixのドルビーアトモスには未対応)
※2021年10月7日に最新モデル「Fire TV Stick 4K Max」が発売される予定なので、4K Stickならそちらを待った方が良さそう。
こんにちは
私もCブラッド主演ということで観ましたが、残念でしたね、これは・・・(笑
途中から「え?そっち系?」って思いながら観てました。
アマプラは字幕のクオリティも残念ですが(笑
ところでネトフリで11月配信の「レッド・ノーティス」ですが俳優陣が豪華すぎて、配信だけではホント勿体ないです。
ディズニープラスの「(クリスマス)ホークアイ」も。どちらもソフトされたら購入したいくらいです・・・
予告ではそっち系とは思わなかったで、頭切り替えるのにめっちゃ苦労しましたが、切り替えたら「なんでやねん!」「んなアホな!」ってツッコミ入れまくりで完全に別次元で楽しんでしまいました。
「レッド・ノーティス」楽しみです!これ間違いなく面白くなる俳優陣で固めてますよね。素材は完璧!あとは布陣を活かすことができる演出、脚本か…ですね。