世界一嫌いなあなたに,ホームシアター,映画,感想

世界一キライなあなたに(原題:Me Before You)

2016年に製作・公開されたテア・シャーロック(Thea Sharrock)監督のアメリカ・イギリス合作映画。エミリア・クラーク(Emilia Clarke)とサム・クラフリン(Samuel George)が主演のラブストーリー。脊髄損傷により四肢麻痺になってしまった ”障害者”という非常にデリケートなテーマと、“尊厳死”(=安楽死)というこれまたデリケートなテーマを持ち合わせた、超超デリケートな映画作品で、見終わった後に色々と考えさせられたドラマ映画。重たいテーマだが映画自体は明るく、イギリスの田舎のお城や美しい背景で描かれている。

世界一キライなあなたに [Blu-ray]

Blu-ray仕様:本編110分、2.35:1(16:9レターボックス)
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio 日本語:5.1ch ドルビーデジタル サラウンド

カテゴリー的に「ドラマ」「ラブロマンス」としているが、「ロマンス」と言われて想像するほど空想的なものでも伝奇的ものでもない。もっと身近に実際ありえる話だ。エミリア・クラーク(Emilia Clarke)とサム・クラフリン(Samuel George)が主演の「1つの愛の物語」とした方が言葉としてはしっくりくる。ドキュメント映画ではないので尚更。映画評論家は賞賛したようだが、やはりというべきか多くの障害者活動家や一般レビュアーからの非難の声があった。私自身もこの映画を取り上げるかどうか正直迷った。これは夫婦や恋人同士で見ると、人によって口論にもなりそうなテーマだ。

映画としての2人の主人公達が余りにも切ない恋を描くのでこの状況の中、恋をしてしまうと最後はどうなってしまうのかが気になって最後まで食い入るように見てしまった映画だった。

「世界一キライなあなたに」あらすじ

舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は、お洒落をすることが大好きな26歳。ある日、働いていたカフェが閉店することになったルーが新たに得た職は、バイクの事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった超ハンサムな大富豪ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)のお世話係をする期間6ヶ月の仕事だった。最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は恋に落ちていく。しかしある日ルーは知ってしまう。
ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・。

「世界一キライなあなたに」公式サイトより引用

「尊厳死」を最後の一行 ”ウィルが決めた「生きる時間」”という表現であらすじでも綴っている。家キネマで見終わった後に「これは賛否両論になる」と思いつつネットで検索するとやはりそうだった。

原作と重いテーマ

この映画は原作小説がある。ジョジョ・モイーズ(Jojo Moyes)著の累計発行部数850万部を超える大ベストセラー小説「Me Before You きみと選んだ明日」。映画のタイトルと邦題が違うが、これが原作となっている。恋愛小説ながら尊厳死という重いテーマに切り込んだ小説はやはりただの恋愛小説とは違いさまざまな感想が飛び交っているようだ。私は生憎この原作となる小説を読んでいないが、映画として十分に楽しませてもらい、また考えさせられ、胸が締め付けられる想いに浸った。人間は脳と心臓さえしっかり動いていれば「生きている」と言えるのか。本人にとってそれは「生きるに値しない」のか。家族は、または恋人は「生きている」をどう捉えるのか。本人が幸福か、周りが幸福か。答えの無いテーマだ。

映画における”ルー”の存在

「ターミネーター:新起動/ジェニシス(原題:Terminator Genisys)」でサラ・コナー役を演じたエミリア・クラーク。彼女が演じた主人公のルイーザ・クラーク(愛称「ルー」)の存在は、重いテーマながら非常に対照的だ。彼女が一際明るく介護することでこの映画のバランスを取っている。ルーは、イギリスの田舎町に暮らす26歳の女性。働き手のいない家族を抱えながらカフェでウェイトレスをしていたがある日、カフェのオーナーが店を閉じることになり失業。それでもなんとか見つけた介護の仕事でウィルと出会うのだが、介護役兼話し相手となったルーがとにかく明るい。最初はウィルも心を閉ざし冷たくあたっていたものの、ルーの明るさに徐々に心を開いていき、やがて恋に落ちる。重々しいテーマだからこそ映画を見ている方も気が沈まず明るく見られる。同時に重度の障害となっているウィルの存在も極自然に普通に感じられてきて、恋仲となった2人を応援したくなる。嬉しそうに笑いはしゃぐ彼女を見ていると、映画を見ているこっちまで笑顔になってきて重いテーマを忘れさせてくれる。彼女の個性を表すのに必要不可欠でカラフルながら野暮ったく見えるファッションにも注目してしまう。後半になるにつれ徐々に彼女のファッションが変わっていくのを注目して頂きたい。そこには2人が親密に近づくのを表現しているようだ。

邦題は何故 〜キライな〜 になったのか

原作小説は「Me Before You きみと選んだ明日」と邦題は「きみと選んだ明日」とされている。映画は「世界一キライなあなたに」。映画を見てからこの邦題タイトルをどう感じるか。このタイトルをセンスゼロとネットでも酷評を受けていたりする。私も最初「何でキライ?どこでキライになった?」と思っていたが、深ーく深ーく考えていくと「あ〜こういう言い方もアリなのかなぁ」って頑張って飲み込む程度にはなった。でもやっぱりそのままの「Me Before You」で良かったのでは?短く簡単な単語の組み合わせながら、2人の恋の物語なのでどちらからの目線でも捉えられる。あなたよりも自分を優先する意味での「あなたの前に私」とも解釈できるし、2人が出会う前の意味を込めた「あなたに会う前の私」とも取れる。どちらでも映画を表すのに適しているタイトルだ。邦題ではなんか深く考えて散々こねくり回して一周して、「逆に」をトッピングした感じ。

 

今ならAmazonプライムビデオで見られます。

世界一キライなあなたに(字幕版)

 


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