マランツ SR8012のAVアンプの音場補正に「Audyssey MultEQ Editor」をApp Storeからダウンロード購入。初めは「コレどうやって使うのだろう」と思ったが何となく感覚で使えてしまうもだな。考えてみればApp Store等でアプリをダウンロードしてもゲームなら大抵の場合チュートリアルがあるもののこういうアプリケーションには説明書等が付いていないので何をどうやって使うのかは見た目と直感に頼るしかない。App Storeで2,400円…結構する。
Audyssey MultEQ Editor App
https://itunes.apple.com/jp/app/audyssey-multeq-editor-app/id1210584625?mt=8
初めは音場測定からだった
取り敢えず、アプリを立ち上げると破線の枠囲みに「+」と、下に「新規作成」書かれた枠が表示され、それ以外は何もない。
他にめぼしいボタンもないのでそれをタップしてみると、同ネットワークに接続されている対応のAVアンプを探し出してくれる。マランツのSR8012が無事検出されたのでそれをタップすると測定用のマイクをセットするよう促された。どうやら最初に測定から始めるらしい。既に音場測定を終わらせているSR8012本体から測定データを持ってくる事は出来ないものなのだろうか…。
特にまだRTA測定しながらの手作業で音場を詰めていない状態なので、諦めて再測定に付き合うことになった。Audysseyの音場測定はそこそこ優秀なので有り難いのだが、測定には8カ所に順次マイクを設置しなければならず、スピーカーの数だけ時間も掛かる(我が家ではサブウーファーを入れて9台)。その間物音を一切立てずにその場に居るのは思っているより大変。真夏に比べれば大分涼しくなったとはいえ、測定が全て終了するまで長時間エアコンを止めると流石に室内は暑くなる。そう、エアコンの音も測定には弊害になるので止めなければならないのだ。結構地獄。
音場測定が無事完了した後は
測定が完了するとスピーカーの特性結果等が表示される。なかでも目に見えて驚いたのが、室内の残響音や反射音に対して補正されたグラフ。あれほど暴れているグラフがピタッと補正されているのには驚いた。
測定結果を基に高域ロールオフの選択や、中音域補正のON/OFF、カーブエディタでの補正、MultEQの適用周波数、Audysseyの設定が行える。
カーブエディタを使うならタブレットの方が使いやすい
カーブエディタ(パラメトリック・イコライザー)でを使って各スピーカーの特性カーブを補正することができるのだが、目的の周波数(近辺を)指でドラッグして行う。逐一細かい周波数の数値が表示されるものの、あくまでもカーブ補正の操作が指の加減なので少しやりにくい。本アプリはもちろんiPhoneなどスマホでも使用出来るが小さい画面でさらに指で周波数カーブの補正など正直やってられない。ここは少しでも画面の大きいiPadなどタブレットの方が画面の見やすさもさることながら操作するにも使いやすいだろう。本記事の画面は全てiPhoneの画面。実際にはiPadで操作した。iPadでもiPhoneでも画面は同じ。
これがリアルタイムに設定できるなら凄いシステムなのだが、残念ながら設定終了後にSR8012本体にアップロードして反映させるため、本体でピンクノイズを出しながらのリアルタイム変更はできない。
補正データの複数保存が可能
補正したり設定を変更した後はSR8012本機にデータアップロードする。測定後そのままのデータを別名で残し、補正したデータをSR8012にアップロードすれば、いつでも任意の設定データに戻せるのは大きなメリット。
初めの頃はどう補正すれば良いのかよく分からなかったり試行錯誤した後、やはり以前の方が音の好みが近かったなど音場データを過去に戻すことが簡単に出来るのはこのアプリを使うメリットでもあるが、だからといってそんなに頻繁に設定データをとっかえひっかえするものでもない。ただ何らかのシステムのトラブルでAVアンプを購入時の状態にリセットせざるを得ない場合、直ぐに設定データを戻すことができる機能としてはありがたい。
SR8012はUSBメモリに設定データを保存&復元できるので、この「Audyssey MultEQ Editor App」がなくても設定を元に戻すことはできるが、USBメモリに保存されたファイル名をパソコンなどで変更すると保存データとして本体が認識しなくなる。やはり設定データを複数管理するにはこのアプリの方がラクだ。
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