BenQ HT3550で4K UHDを視聴できるようになるまではEPSON EH-TW6600でFull HD映像で映画を楽しんでいたのは、この「家キネマ。」ブログをご覧いただいている方はご承知のはず。…で、これまではFull HDであるEPSON EH-TW6600のプロジェクターにプレーヤーのOPPO UDP-203で4K UHDメディアを(無理矢理?)再生すると、当然Full HDに解像度は落とされるが再生は可能だった。
加えて普段、EPSON EH-TW6600ではアナモフィックレンズを通してシネスコ投影をしているのだが、アナモフィックレンズを通して映像を楽しむにはプロジェクターもしくはプレーヤー(もしくは高価なビデオプロセッサー)により映像を縦に1.33倍伸張するVストレッチ機能を使わなければならない。
OPPO UDP-203からダウンスケールし、Full HDプロジェクターで再生した4K UHDに関しては全てOPPO UDP-203のVストレッチ機能が無効になってしまっていた。今回、4K UHDが表示可能なBenQ HT3550での4K UHDメディを再生中「そう言えば、もしかしたら…」と思い立ち、Vストレッチ機能をONにしてみると…。
ぬぁっ!できたよ!Vストレッチが効いたよ!なんてこった!
4K UHD再生能力のあるプロジェクターに映像信号を正しく送信できていたらはじめからVストレッチは機能していたのだ。Full HDプロジェクターを使いOPPO UDP-203で4K UHDメディアを再生してVストレッチ機能を有効にしようとすると、アラートメッセージとしてOPPO UDP-203のビデオ設定下部に「ビデオ設定のカスタムモードはDolby Visionコンテンツには適用されません。」と表示されメニューがグレーアウトするから、私はすっかり4K UHDメディアではVストレッチが機能しないと思い込んでいた。
もし、はじめから4K UHD表示が可能なプロジェクターを使って、OPPO UDP-203(もしくは205)を使いアナモフィックレンズを装着している人で、このブログの読者がいれば(結構な条件付きだな)、「Vストレッチが出来ない!効かない!」と言っていた私に対して「コイツ何言ってんだ?普通にできるけど?」と思ったに違いない。恥ずかしい!恥ずかし過ぎて顔面から火を吹きそうだ。
OPPO UDP-203は当初から対応していたにもかかわらず、「我が家が4K対応になるまでにファームウェアで対応してほしい…」なんて4K表示デバイスを1台も持たずに恥ずかしげもなく思っていた私も悪いが、OPPOさん…それはそれでメッセージ内容が分かりにくい。
プレーヤーであるOPPO UDP-203はおそらく出力先のEDID情報を取得し、4K UHD表示能力のないプロジェクターやモニターに出力していると分かっていたはずなので、それなら「4K UHD 表示以外ではストレッチ機能(ズーム)は有効になりません。」とか何とか他に言いようがあるように思うのだが。それにしても何故Full HDでは4K UHD再生時に解像度は落とすのにVストレッチ機能が有効にならないのだろう。そこは未だに謎のままだ。
とにかく4K UHD表示能力のある出力先という条件付きだが4K UHDでもVストレッチが機能することが分かっただけでもOKとしておこう。4K UHD表示可能なBenQ HT3550ならVストレッチが機能するのでアナモフィックレンズを装着でき、シネスコ投影が出来るという事だ。…セッティングにはまた苦労するのだが…う〜…やるしかないか。あ…、でも表示サイズが大きすぎて合わないのか…な?
主様
早速の返信有難う御座います(^^)
やはり大きくなりますか…
実は、スクリーン屋さんで100インチのを購入してしまったのです(-。-;
主様のサイトの画像を拝見した時に、レンズを通した映像が通してない映像よりも2回り以上拡大してるな、と感じておりました。
ん〜 さすがに返品出来ないし、残念です。
ちなみになんですが、カーブドスクリーンという物があるみたいで、それが良いみたいな記事も見ますが、実際はどうなのでしょうか? 質問ばかりで申し訳ありません。
それでは宜しくお願いします。
サトウくんさん
カーブドスクリーンは私も設置したいのですが
リビングシアターという事情もあり実現は難しいで状態です。
カーブドスクリーンの本来の目的は
アナモフィックレンズを使用した際に“ピンクション”と呼ばれる
歪曲収差が発生します。(本ブログの映像を写した画像でも確認できます)
これをカーブドスクリーンはちょうど歪曲が
ほぼピタリとハマり綺麗に投影する事ができるようになります。
その他は、カーブしているスクリーンなので左右ずれた場所から
視聴しても映像が比較的クリアに見える事、
両端が湾曲しているので映画らしく
映像に迫力があるくらいでしょうか。
デメリットとしては
通常のフラットな映像でも特に問題ありませんが
フラットの場合は若干だけ映像がはみ出して四隅がカットされることになります。
それと、カーブドスクリーンなのでロール型(巻き取り式)は存在せず
必ず貼り込み式しかない事でしょうか。
いやはや…導入にはかなり高いハードルがありますねぇ…
ピンクッション補正機能は確か…ケンウッドのプロジェクターでしたっけ?それにしか付いてないとか、なんとか(-。-;
そんな最高級機なんぞ買えるはずもなく、あくまでも自分の身の丈に合った物にしております。
これでアナモルフィックレンズに続き、カーブドスクリーンももポシャりましたw
主様の様に相当な知識がないと厳しい世界だな、と痛感いたしました(-。-;
そういえば、アメリカでスターウォーズの4K UHDの9枚セットが出ますね。$250だとか。ローグワンとソロは入ってないとの噂です。
ピンクッション補正機能は確かにJVCケンウッドの一部のプロジェクターに
備わっている機能です。
しかし、その補正機能もキーストーンと同じようにデジタル処理で
行われるので多少画像を劣化させてしまいます。
せっかく目が飛び出るほど高級機で映像を投影するのに
画像劣化させるのは非常にもったいない気がします。
アナモフィックレンズは、プロジェクターのズームや設置場所などで
16:9のビスタサイズ約75インチに縮小表示できれば
シネスコサイズ約95インチ程で鑑賞する事ができます。
これで100インチスクリーンの横幅いっぱいくらいになる計算です。
スターウォーズの9部作27枚入りBOXを
コレクションアイテムとしてメチャクチャ欲しいのですが
私が好きな初代3部作は多分4Kアップコンバートなので
4K表示はしますが4Kプロジェクターで見ると
エッジがデジタル処理でボケボケなのですよね…。
当時のフィルムからのリマスターだったら是が非でも観たいですね。
いずれにしてもスターウォーズのファンとしては
コレクション性が抜群高いので欲しいアイテムです。
はじめまして。
最近、ホームシアターに目覚めた新参者です。
アナモルフィックレンズという物を知って
調べたら主様のサイトに行き着きました。
ちなみになんですが
100インチの設定でレンズを通して投射すると
120インチくらいまで拡大されますか?
宜しくお願いします。
サトウくんさん
はじめまして。
ご覧いただきありがとうございます。
アナモフィックレンズはカメラに記録するときは横方向に圧縮するレンズで、
プロジェクターで投影する場合に使用した場合は横方向に伸長する
レンズということはご承知のことと思いますが、
その圧縮率や、伸長率はアナモフィックレンズによって変わりますので
もし購入される場合はアナモフィックレンズの伸長率に注意してください。
プロジェクター(映画)で使用する場合は1.33倍を使用してください。
ご質問の内容ですが、私が使用しているアナモフィックレンズが
1.33×-50mmのアナモフィックレンズですのでプロジェクターで投影に使用した場合は
横方向に1.33倍されるということになります。
基本のアスペクト比を16:9のビスタサイズで考えると
100インチの幅は2214mmですので
アナモフィックレンズを使用すると
横方向に1.33倍されるので幅が約2944mmになり
その幅をアスペクト比2.35:1(シネスコサイズ)のインチに変換すると
約126インチの計算になります。
1.33×-50mmの後ろの数値
50mmはカメラでいうレンズの長さを示した数値です。
50mmは「標準レンズ」と言われるほど基本的な等倍レンズで、
望遠(テレ)や広角(ワイド)にはならないレンズですが、
実際投影してみると若干(気持ち1インチ程?)大きくなる印象です。
おそらくプロジェクターのレンズにベタ付けできないので
プロジェクターのレンズとアナモフィックレンズの間に
隙間ができてそれが映像を少しだけ拡大させてしまうようです。
アナモフィックレンズの設置には骨が折れますが
ぜひ頑張ってください!