BenQ HT3550,プロジェクター,比較,ホームシアター

BenQ HT3550とEPSON EH-TW6600との映像比較

これまで使ってきたFull HDであるEPSON EH-TW6600と、4K UHDであるBenQ HT3550とはスペック上の解像度では比較にはならないほど違いがあるが、実際に見た目はどれほど違うものなのかその辺りを重点的に検証してみる。さらには透過型液晶デバイスである「LCD」とデジタル・ミラー・デバイスを用いた「DLP」。これまでもちょくちょく話題には出していたが、まとめて記述しておこう。

BenQ HT3550とEPSON EH-TW6600の解像度の違い

まずは誰もが認識しているであろう解像度。EPSON EH-TW6600はFull HDプロジェクターなので1920×1080ピクセルが表示できる。これはBlu-rayディスクの解像度と同じなのでBlu-rayディスクの映画などの高精細映像をそのまま楽しめる。一方、BenQ HT3550は4K UHDプロジェクター。我が家ではテレビをまだ4K UHDに買い換えていないのでこのプロジェクターが唯一4K UHDを表示できるデバイスになっている。解像度はFull HDのタテ・ヨコが倍サイズになる3840×2160ピクセル。最近充実してきた4K UHDディスクの超高精細映像がそのまま再生できる。この解像度に関して今一つピンときていない人もいるようだが、単純に解像度の数字が倍になるからといって画面が倍に大きくなるわけではなく、同じ面積でそれだけ映像密度が高くなると考える方が正しい。

実際の映像で比較

よくプロジェクター製造メーカーが自社のサイトで4K UHD表示のPRしているようなことだが、あれはあくまでもイメージ画像なので実際の映画ソフトでやってみる。相当高性能なレンズを使用し、ドンピシャでピントを合わせていない限り、大体は多少ボケてしまい実際にはメーカーサイトのイメージ画像の様にあれほどハッキリとは見えないというのが本当のところ。現実的な視聴位置からの見た目はシャープな印象か、眠たい(少しぼけた)印象かくらいの違いになる。

しかし、拡大した場合は一目瞭然だ。それを実証するためにアイキャッチの映像を両機でそれぞれ投影し、映像の近くで撮影を行ったのが下の画像。4K UHD映像をプレーヤーがダウンスケール(Full HD)して出力したものと、そのまま4K UHDで出力したものだ。プレーヤーはOPPO UDP-203を使用し、映像信号はA/Vアンプを経由せず再生している。もちろん映像サイズは微差はあれど両機とも同じ120インチで投影している。

EPSON EH-TW6600。斜めに走るパイプ類が階段状に。透過型液晶の特徴であるグリッドが目立つ。


BenQ HT3550。斜めに走るパイプ類が滑らかに表示されている。うっすらとマイクロミラーのグリッドが確認できる。

同じサイズの映像でも両プロジェクターの表示デバイスから投影されるドットの密度が違うのが分かる。これが何を意味するのかと言えば、映像ディテールの精細さはもちろんのこと、映像全体のシャープさやエッジのなめらかさ、映像の絞まりが全く変わって見えてくる。

全体写真で個別に掲載してもわかりにくいので割愛しているが、同時に撮影したものを記事後半に掲載している。写真ではわかりにくいが実際に見ると雲泥の差で違いがわかる。先ほど4K UHDはFull HDと同サイズで密度が高くなると述べたが、実際に映像を倍スケールに引き延ばして映し出してはじめてFull HDと同等の映像密度になると考えることも出来き、それだけ“画が保つ”ということだ。しかし、こういうことにあまり興味の無い人は「元々Blu-rayでもキレイやったし…そんな言うほどでも」と今一つな反応になることが多いのも事実なので、人にはあまり「ホラホラ!見てみ!めっちゃキレイ!」とひとりで興奮して言わない方が無難。実際、個別で観るとEPSON EH-TW6600もFull HDの割には健闘しており、解像度だけで言えば視聴位置からなら今でも十分に鑑賞できるレベル。

これまで遠くの背景など気にもとめず映像をぼんやりと観ていたのが、精細になることで目の覚めるような映像美が目の前に広がる。実際これまで気にもとめなかった背景映像にカメラのピントさえ合っていれば目にとまることが多くなった。

BenQ HT3550(DLP方式)とEPSON EH-TW6600(LCD方式)の表示特性の違い

映画等の動画は静止画を連続表示することにより動いて見えるのはご承知の通り。それが24Hzなら1秒間に24枚、60Hzなら60枚の静止映像を連続で映し出して、パラパラ漫画のようにモーションに変わるのが動画の仕組みだ。

これまで使用してきたEPSON EH-TW6600は「透過型液晶方式」と呼ばれるLCDを用いたプロジェクターなので、実質液晶テレビの仕組みと似ている。光の3原色である「R(赤色)」表示用、「G(緑色)」表示用、「B(青色)」表示用に分けた3枚の液晶デバイスの裏からそれぞれのカラーの光を照射して映像に必要なドット(点)を透過させ、そのドットの連なりと重なりでフルカラー映像になる仕組みだ。3色同時に光を透過させて映し出すので、動画に必要な1枚画像を一度にフルカラー表示できるようになっている。

映像を映し出す違いをそれぞれ作図してみた。前回は略図で描いたが「百科事典風」に概要図を描くとこんな感じ。略図よりは分かり易くはなるが、何故か百科事典風に描くと画が古くさく見えるのだな。

LCDプロジェクターのメカニズム

LCDが映像を映し出す仕組み。3枚のモノクロ液晶が各カラーチャンネルの映像作りだし、透過させてクロス・ダイクロイック・プリズムで合成し1枚のカラー画像を構成する。

液晶テレビも同様に液晶パネルの裏からバックライトを当てて液晶を透過して映している。最近台頭してきている有機ELテレビはR・G・B各色がバックライトを必要とせず自発光する仕組みなので液晶テレビとは違う。

一方、BenQ HT3550は「DMD(デジタル・ミラー・デバイス)」を用いたDLP方式のプロジェクター。IMAX等、業務用などはR・G・B各カラーチャンネル毎に1枚のDMDを使用し、合計3枚のDMDを使用しているが一般家庭用においてはそのほとんどが1枚のDMDで担っている。R・G・Bの各カラーチャンネル1枚づつスイッチ(切り替え)しながら順番にカラーを表示し、人間の目の残像効果を利用して重ねることによりカラー表示させる仕組みだ。

DMDの中には1920×1080枚のマイクロミラーがぎっしり詰まっている。それがおのおのシーソーの様に動き、光を反射させて各カラーチャンネルに必要な映像を構成する。

24Hz(1秒間に24枚)表示なら、最低でもその3倍となる72枚、60Hzなら180枚の静止画を連続表示しなければ同じカラー表示にならない理屈。この章の冒頭で動画はパラパラ漫画のようだと言ったが、DLPはさらにカラーもパラパラ漫画的にフルカラーにしていると考えると分かり易いかもしれない。性質上、人間の目の残像効果を利用して重ねて表示させてカラーに見せることになるので、人によってはカラーブレーキングというR・G・Bの単色カラーの残像が見える場合がある。残像を利用したという意味では昔のテレビの走査線と似ている。あれも人の目の残像効果で映像として見え、カラーも見えていた。

カラーブレーキングのイメージ撮影。本来映っているのはただの白い格子模様。視線を動かした時、このような感じで見える人には見える。

1080pのデバイスで4K UHDを実現するBenQ HT3550

BenQ HT3550のDMDは問い合わせによると「.47” 1080P TRP 2xLVDS series 410 DMD」というチップセットを使用しているらしいので、おそらくDMD自体は0.47インチの「DLP470NE」だろう。「DLP470TE」ならDMD単体で4K UHD表示が可能なようだが、DLP470NEはDMD単体では1080Pまでしか表示できない。マイクロミラーの数(=ピクセル数)もFull HDと同じ1920×1080ピクセルしかないが、これで4K UHDとなる3840×2160ピクセルを表示させている。なので恐らくOptotuneのXPR®-25アクチュエータを併用して画素をシフトさせ、4K UHD表示を行っていると思われる。これもDMDの持つ超高速スイッチングとアクチュエータを併用してこそなせる業なのだが、BenQ HT3550は解像度だけを単純に4K UHDに拡大表示したものではなく、4K UHD表示として必要とする約830万画素の映像を1ピクセルも洩らさず表示しており、全米民生技術協会(CTA)が制定する4K UHD規格に準拠しているものとなっている。

解説は少々難しいのだが、BenQ技術担当者さんにお話を伺うと4K UHDの解像度の4K UHD映像ソースをまず内部でマッピングし、そこにアクチュエータの画素シフトと高速スイッチングの合わせ技でそれぞれ必要なピクセル位置に投影して描き出すという、とんでもない力業を行なっている。あまりの高速表示に物理的に可動するマイクロミラーとアクチュエータがブッ飛ぶのではないのかと心配になるが、使用してるDMDはネイティブ4K UHDデバイスではないにしろ真の4K UHD表示を行なっていることには違いない。フルカラー表示に必要なスイッチングと、動画再生に必要なスイッチング、さらに4K UHD表示のためのシフトとスイッチング。もうただ「スイッチング」と言いたいだけなのかと思うほどスイッチングを行なっている。もちろんそれが原因で画面がチラ付くなどは全く無いので画面だけ見せて「ネイティブ4K UHDですよ」とウソをつかれても誰も気づかない。

ー LCDとDLPのメリットとデメリット ー

LCDであるEPSON EH-TW6600は先ほど述べたとおり一度にフルカラーを表示させることにより、液晶の反応の遅さをカバーしている。テレビで培ったノウハウも用いることで倍速駆動などの機能も比較的開発コストを押さえて導入しやすい。

但し、透過型の特性上、液晶のグリッド(ドット間の格子模様)が投影面に顕著に映し出されてしまう。また、3枚のLCDを利用することで一度にフルカラーを表示することができるが、3枚のLCDが寸分狂わずピッタリと揃わなければ微妙に色ズレを起こしてしまう。同様に液晶の経年劣化による色ズレや色転び(黄色に偏るや、青色に偏る)も起こるのも避けられない。それらは液晶アライメントやキャリブレーションで補正することは可能だが完璧に揃えることはほぼ不可能で、初心者にもハードルが高い。

一方、DLPは解像度分ある各マイクロミラーが映像の形を構成し、そこにカラーの光を反射させる方法のためDMDや物理的な機器の故障がない限りは映像の経年劣化がほとんどない。さらに一般家庭用のDLPプロジェクターは1枚のDMDで構成されているため色ズレが物理的に起こらないので映像規格が新しくならない限り長く活躍できる。各マイクロミラーの間隔は極めて小さいので格子模様はよほど投影面に顔を近づけない限り見えない。また、3D映画においてはDMDの超高速スイッチングによりクロストークやチラツキがほぼない。かつては暗部階調が苦手だったが最近はかなり各メーカーで綿密なチューニングが行われて暗部の階調もディザ拡散っぽく感じられなくなった。

但し、先にも述べたとおりR・G・Bを時分割で表示し、人の目の残像効果を利用してフルカラーを投影表示するためカラーブレーキングというカラー残像が人によっては見える場合があり、気になって映画鑑賞どころではない人も中にはいる。これは人によって見え方が違うので実機で確認するしか手段がない。高級なハイエンドDLPプロジェクターであっても単板DLPである以上、見える人は見えるので初めて導入するにあたっては自身にとって許容範囲かどうか確認せず、店頭デモも見ずにネットなどでいきなり購入するのはオススメできない。ビジネス用途のプロジェクターにDLPが多いのは比較的映し出すものにプレゼン資料など静止画が多く、動画をあまり多用しない場合が多いので、動画再生に特化したコストをあまり掛ける必要が無く比較的安価にできるのもビジネスプロジェクターの多くが採用している理由だろう。

ー LCDとDLPの黒浮き ー

「黒浮き」とはプロジェクターの光によって本来映像で黒であるべきところがグレーがかって見えてしまう事をいう。プロジェクターは光を照射して映像を映す機器なので黒色は当然投影できない。プロジェクターの特性上、光をスクリーンなどに反射させて映像を見せるので、光を遮断するしか黒を表現する方法がないのだ。なので白いスクリーンや壁に映し出す以上、環境光が明るいと本来の黒にはならないが映像の中に比較対象として明るい映像があると人はそれが「黒」や「暗い」部分と認識することができる。私個人としては黒がしっかりと沈むことに越したことはないが、それほど「黒浮きが!黒浮きが!」と目くじら立てるほどは気にしていない。

また、私のようなリビングシアターの場合、天井や壁も白いことが多いため、プロジェクターから映し出された映像の光を天井や壁がさらに反射させ、それがスクリーン側に戻るという「迷光」が起こる。迷光により黒い部分まで少し白っぽくしてしまう現象が起こってしまうのだが、これは部屋の壁や天井を専用ルームのように黒っぽくするしか回避する方法がない。

反射光が投影面に影響を与える。本来真っ黒のマスが天井からの反射光によってグレーっぽくなっている。

LCDは光を液晶に透過させるという特性上、黒浮きは顕著に見える。対策としてアイリス(絞り)などで暗いシーンでは全体的に光を押さえて黒を沈ませ映像全体の締まりを出せているが、明るい部分と暗い部分が同時に映し出されると黒浮きが起こったり、白の輝度が低かったりで結果的にANSIコントラストが下がってしまう現象が起こる。

DLPプロジェクターの映像はマイクロミラーが作り出しているので光源となるランプの光をスクリーン側に反射さえしなければ黒を表現することが可能で、液晶のように光が洩れることはない。元々DLPは「黒浮き」が少ないとされてきたのだが、やはり、いくらマイクロミラーが投影面に向けて反射していなくても、ランプ自体が消えるわけではないので、どうしてもわずかな黒浮きの原因として現れてしまう。特にこのBenQ HT3550はDMD自体が反射体になってしまっているのか、それともアクチュエータのガラス面がわずかに反射しているのか、シネスコ表示時の上下の黒帯を見る限り黒浮きが顕著な方だ。暗室視聴環境内においてガンマ値を2.4〜2.5位までに調整すれば一応問題無いレベルまで黒を沈み込ませることは可能だが、デフォルト設定のままでは浮き過ぎる傾向にある。

LCDとDLPのコントラストに関して詳しくは下記の関連記事で。

さらに現代においてはLCOS(反射型液晶)の誕生により、DLPが突出して黒浮きが少ないとは言えなくなった。黒の締まりだけでいえばLCOS方式の方が上位だったりする。ただし、DLP方式のプロジェクターよりも簡単に手が出せないほど高額な商品になっている割には、光学的に(フィルターなどで)黒を沈ませていたりするので全ての機種ではないにしろ実際のANSIコントラストはその分甘くなる傾向もあるようだ。それに対策を講じるためにコストが嵩み、どんどん高額になる。透過型にしても反射型にしても映像デバイスとして液晶を使用する限りのジレンマだろう。但し、LCOSはDLPとLCDの良いところ取りのような存在で、暗部階調の表現もDLPより優れており、反応速度も透過型液晶より速い。

ちょっと休憩…。四方山話

少し話が逸れるが、最近「ドルビーシネマ」が誕生して「本物の黒」を掲げ、映画好き(映画館好き?)な人達が大盛り上がりになっているが(大阪も梅田ブルク7に6月28日に導入。こけら落としは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」)、「ドルビーシネマ」を観るまでは映画館で上映されている映像の黒に対してそれほどの不満を持っている人は少なかったはず。たまに映画館の黒浮きの不満を漏らしている人も見かけるが、これまで多くの人はそこまで気にしていなかったはず。

ドルビーシネマの黒表現は確かにこれまでよりも凄いらしいが、売りにするには少々マニアックな部分でもあるので皆がこぞって「これからはドルビーシネマでしか映画は観ない」とまでにはならないだろう。私も確認したいので梅田ブルク7が導入したら、たぶん行かずにはいられないのだが、そもそも「黒浮き」をよほどでない限り気にしていないので今後も行き続けるかどうかは分からない。この先も未来永劫家庭では100%実現不可能な巨大スクリーンの大阪エキスポシティのIMAXはやはり分かり易くインパクトがあり、お金を払って観る価値があると思ってしまう。それと比べれば梅田ブルク7…元からスクリーン小さいからな〜…いや、小さくないけどエキスポシティのIMAXと比べると…ねぇ。

BenQ HT3550とEPSON EH-TW6600の同時出力比較

BenQ HT3550とESON Eh-TW6600の両プロジェクターを別々に撮影しても一眼レフカメラを使いマニュアルで撮影しない限り、勝手に光を感知してそれぞれ適切な露出で撮影されてしまうので写真での比較がしにくい。そこで、かなり特殊な方法だが4K UHDとFull HDの映像を同時に映し出して明るさやコントラストなどの映像の違いを確認してみたのが下の画像だ。それぞれのプロジェクターのレンズを半分づつ黒い厚紙でマスクして同時投影している。なので中心あたりが暗くなってしまっているのはご愛嬌ということで…。

多くのスプリッターは4K UHDとFull HDを同時出力することはできないが特殊(?)な怪しいスプリッターを使い4K UHDとFull HDを同時出力してみた。使用したスプリッターが4K UHDとFull HDの同時出力時にはHDR出力できない様なのでHDR映像とFull HDとの比較は不可能(そもそも1080pと4K UHDを同時に見ることが普段はないと思う)。いくつかサンプルで撮影したので参考までに。

画面向かって左がBenQ HT3550で、右がEPSON EH-TW6600。もう先に言ってしまうが「色鮮やかな方」がBenQ HT3550だ。





こうして見比べると驚くほど映像の鮮やかさとコントラストに差があることが分かる。単体で見たときにはそれほど気にならなかったのだが、こうして見比べるとスペック上、ブライトネス(輝度)が明らかに高いはずのEH-TW6600の方がシーンによって映像が暗い印象の場合がある。両プロジェクター共に同じ長さの同じケーブルを使い、アイリス(絞り)機能をオフにしているにも関わらずだ。

(追記:色味に関しては写真で見るとコントラストとブライトネスの違いからEPSON EH-TW6600の方が薄い印象に見えるが、実際に見ると鮮やかさは違うものの、色はもっと出ている)

EPSON EH-TW6600の現在のランプ使用時間は930時間になっているので高輝度時のランプ寿命(約3500時間)で計算すると1/3時間程経過している。そのため初期からは約70%〜80%ほど輝度が落ちているとしても、この差はランプの問題ではない。以前のANSIコントラスト比較の時から答えは出ていたが、BenQ HT3550の方がANSIコントラスト比が高いので、その違いでそう見えてしまうのだ。ANSIコントラスト比が高いと同一画面内の明暗の差がハッキリとし、その明暗差により明るいところが“より輝いて”見えるようになる。そしてこの色の再現性。4K UHDという解像度を差し引いてもBenQ HT3550の方に軍配上がってしまう。


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BenQ HT3550とEPSON EH-TW6600の静音性(騒音性)比較

両機とも排熱用のファンがついており、投影中は盛大に熱風を放出する。その排熱ファンを始め、機器の動作音を計測。いつもA/Vアンプなどの音調整(RTA測定)時に集音する簡易マイクとiPadを使って、騒音レベルを普段視聴する位置で計測してみた。数値は専用機器ではないので正確性には欠けるが、比較としてどちらの方が騒音レベルが高いかはこれでも十分参考になるだろう。

計測は視聴距離から2メートルの位置に両機とも同じ場所に少し間を開けて横並びで置き、同じ映像を流してオープニングから10分間の動作音の平均値を測定。音声はもちろんOFFにしている。BenQ HT3550では一番出力の高い(ランプが明るい)「通常モード」と、EPSON EH-TW6600のランプ「高」モードを比較。HT3550のランプが一番抑えられている「省電力モード」と、TW6600の「低」モードをそれぞれ測定。

騒音レベル(dBA) 省電力(低)モード 高輝度(高)モード
EPSON EH-TW6600 39.5 49.2
BenQ HT3550 41.0 42.2

騒音レベルは両機それぞれスペック表ではBenQ TH3550が30dBA(高)/28dBA(最小)と、EPSON EH-TW6600が最低しか表示されていないが24dBA(最低)だが、我が家の環境では「ウソやん」と思うほど大きくそれを上回った(簡易のマイクとiPadの測定器だからか?)。

吸気用の1台と排気用2台の合計3台のファンがついているBenQ HT3550は結果的にファンが低速回転になり、騒音レベルは抑えられているほうだが、常に機器内部から250Hz付近の周波数で「ジーー・・・」というノイズが鳴っているので結果として総合的な騒音レベル(dBA)が上がっている。一方、EPSON EH-TW6600はファンが1台しかないが低輝度モードはよく抑えられている。両機ともファンの低めの「フォーー・・・」という音は無音なら結構耳につくが、映画で音を出して観ているときは視聴位置からも離れているため個人的にはほぼ気にならないレベル。両機とも高輝度モードにするとファンの回転数が上がっているようだがBenQはさほどファンノイズは変わらない。EPSON EH-TW6600は一気にファンの回転数が上がり、ちょっとうるさいレベル。あと、起動時のみだがBenQ HT3550の「ジーー・・・」というノイズが結構でかい。あれは結局何が鳴っているのだろう。それらを踏まえると騒音に関してはどっちもどっち。

あと、これらのノイズ音は音の大きさとして参考になるかもしれないが、人によって不快に感じる音の周波数構成は違うので不快指数(本来は蒸し暑さを表す表現だが)としては参考にならない点はご留意願いたい。

もはやEPSON EH-TW6600が勝るのは設置性のみか

映像比較というタイトルの本題からズレてしまうがEPSON EH-TW6600は今となっては我が家においてレンズシフトが上下60%、左右24%が可能なため設置性が優位なだけになってしまった。今まで頑張ってくれていただけに結構ショックだ。ただ、このままBenQ HT3550の設置を妻に半ば無理矢理許可をもらった仮棚の上に置いておくわけにもいかず、いずれはキチンと納めるところにプロジェクターを納めないと家族からの大バッシングを受けてしまう。残念ながらBenQ HT3550は我が家に関して言えば投影サイズが合わず、今の仮置きの棚でしか思うサイズに投影できない。なので常設して長くは活躍できないことになる。詳しくは下のBenQ HT3550の設置時の記事で。

この先常設できないとなると、ゆくゆくは寝室行きか会社行きになるだろう。DLPのポテンシャルを実感すると今更LCDプロジェクターには戻れない。こうなるともはや設置性が優位なBenQのハイエンド機を狙うしか選択肢が私には無くなってしまったようだ…。金銭的なハードル高けーなーぁ〜。当分はこの仮置き状態を許してもらえるだろうと希望的観測に過ぎないがそう思っておこう。

〈BenQホームページ(日本サイト)〉 http://www.benq.co.jp/

 



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