Amazon Music HD,ハイレゾ

AmazonミュージックHDの音に驚いた…って話

普段音楽はJAZZを聴くことが多い。たまにクラシックオーケストラやポップスやロックも聴く。家で何かをしながら聴くには音楽配信サービスは非常に有効活用できる。いちいちCDを入れ替えに行ったりレコードに針を落としに行かなくて良いから便利だ。“ながら聴き”には丁度いい。かつてのレコードやCD等の物理的なメディアをレンタルする時代ならお金を払ってまで聴かないジャンルや知らなかったアーティストも音楽配信サービスなら気軽に聴くことができ、新たな発見もある。

私は普段の“ながら聴き”はSpotifyを使っている。移動中の音楽もSpotifyだ。Spotifyの音質は現在最高320kbpsでCDの1/4以下程度。2021年後半にハイレゾ(ハイレゾリューションオーディオ)並みではないがCD(1,411kbps)並みのロスレス音源を配信するらしいので今よりも高音質になる。開始時期や追加料金などの具体的な情報がまだ無いがこれは嬉しいアナウンスだ。外で外音がある中、完璧なノイズキャンセリングのないイヤホンで歩きながら聴くには320kbpsでも十分な音質だったが、自宅でじっくりと座ってスピーカーで聴くには流石にレコードやCDと比べればやや音質が気になっていた。スッキリした音なのだが、肉抜きされた音というのか音が少し軽くて奥行きや厚みがない感じに聴こえる。

実際にビットレートの違いを聴いてみて違いが判るのか

今から4年ほど前の記事になるが「THE VERGE」というサイトで、実際に160kbpsと320kbps、そしてロスレスの1,411kbpsの音の違いを選択クイズ形式でチェックできる記事があるので下にURL表記のリンクを貼っておく。少し下にスクロールしていくと全3曲それぞれの音の違いをチェックできる。

下のリンクの記事冒頭の文章は、Spotifyがストリーミングサービスの新しいロスレスオーディオバージョンを短期間テストしたという事と、今後Spotifyは“Spotify Hi-Fi”としてロスレスのストリーミングを開始するとの明言は避けたが(2017年当時)、THE VERGEサイドはこの流れは予測できていたとの事。実際に聴き比べるとその違いを判断するのは難しいということ。そして出題の3曲は、それぞれ1,411kbpsのロスレス版、320kbpsのプレミアム版(現在のSpotifyで最高音質)、160kbpsのスタンダード版の3種類のバージョンを聴き比べて、3つの中からロスレス音質を選ぶことができるか試してみてということが書かれている。ということで初めてこの記事を目にした3年程前の耳ではバッチリ判別できたが、あれから更に3歳としを取った今の私の駄耳でも判断できるか改めて試してみた。これで間違える様なら今年リリース予定のSpotify Hi-Fiバージョンにアップグレードするのはただお金の無駄遣いになるので控えようと思う。

それぞれの再生ボタンを押して聴き、ロスレスと感じるバージョンに対して「YOUR PIC」と書かれた四角いボックスにチェックを入れる。バージョン違いは毎回並びが変わる。

↓↓↓ [THE VERGE] SPOTIFY IS TESTING LOSSLESS AUDIO. CAN YOU HEAR THE DIFFERENCE?
https://www.theverge.com/2017/4/5/15168340/lossless-audio-music-compression-test-spotify-hi-fi-tidal

上記リンクで出題される楽曲データは、全3曲だがヒップホップ系やノイズ系など。しかも収録音自体もあまり良い状態では無い感じの曲ばかりで出題に悪意すら感じる。オーケストラ系、JAZZ系なら違いは顕著に表れるのでロスレスの恩恵は大きいと思うのだが…。

良かった…私の耳はまだ現役だった

私は自宅で静かな環境の元、スピーカーで聴いて少し微妙に迷った曲はあったものの、何とか1発で全問正解し、ゼンハイザーのヘッドホン(HD650)で聴いた際に違いはもっとハッキリと判り、同じくゼンハイザーのワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless」でも静かな室内であれば確実に違いは判る。音で言えばやはりハイハットやシンバル音などで音質の違いは分かるし、アナログレコードで聴く時でもそうだがボーカルの「サ行」や「th」もしくは「s」の発音が歪んだり濁ったり、耳に刺さるように聴こえるのは良い音質ではないのでそこでも違いが分かる。


良かった…私の耳はまだ死んでいないようだ。しかし、かろうじて全問正解したものの曲が曲だけにロスレスとの違いは確かに微妙になる。試しに、敢えて外で確認してみたが私には全部同じ音質程度に聴こえて全く分からなかった。同様に以前、遊び半分期待半分で購入した3COINSのネックスピーカーで聴いても違いは全く判らなかった。まぁ、アレは音楽を聴くスピーカーとしては参考にはならないか。

ハイレゾ音源の驚くべし音質

Spotifyのロスレス配信に先立ち、普段聴いている楽曲ではどれほど音質が変わるのか試したくて「あ、そういえば」とハイレゾ配信しているAmazonミュージック[HD]というものにお試しで加入してみたら、2021年3月1日までに申し込めば無料体験3ヶ月だったことを知る。「あぁっ!しもたっ!とっくに過ぎてる!」と思ったがまぁいいや…。無料期間1ヶ月でも十分確認できる。

Amazon Music HD

Amazon Music HD

AmazonミュージックHDの詳細を見る ▶

私はAmazonプライム会員に加入しているのでハイレゾではないAmazonミュージック(ノーマル)は特に申し込む必要がなくそのまま聴くことができる(約7,000万曲中の200万曲程)。ハイレゾ対応のAmazonミュージックHDを聴くには追加料金が必要になるのだが、その料金がプライム会員で月額1,780円、年額17,800円(非会員個人プラン:月額1,980円)となっている。ハイレゾではない音質配信されている約7,000万曲が全て聴けるようになる「AmazonミュージックUnlimited(アンリミテッド)」月額780円に、ハイレゾ版としてプラス1,000円が加算されることになる。この価格に見合うといいのだが。

3ヶ月の無料期間は逃してしまったが、1ヶ月の無料期間にお試し加入して聴いてみたらその音の良さに今更ながら驚いた。ハイレゾは家電量販店などで試聴したことはあるが、少なくとも自宅の様に静かな環境ではなかった。外出時にイヤホンで聴くには向かないというか、そのせっかくの高音質が台無しなのでプライム会員であっても、プラス月額1,800円近く払ってまで配信音楽は外出時にイヤホンで聴くことがメインならHDでなくてもいいと思う。

我が家で聴いた環境はA/VアンプのマランツSR8012にスピーカーはJBL S3100という構成で、今回はFire TV Cubeから再生。もちろんHEOSを使って直接SR8012からも再生できる。聴いた限りではどちらの再生でも変わりない。このように決してピュアオーディオ環境ではないが、その程度のシステムでも十分違いは判る程に音は違う。ただ、なんかうまく表現できないのだが、ハイレゾ音源は少しだけ音がこもった感じに聴こえるのは気のせいなのだろうか。同じ曲をSpotifyで聴くとAmazonミュージックHDと比べれば音質面では良くないのだが、Spotifyの方がなんかスッキリと聴こえる。

AmazonミュージックHDにお試し加入して知った事

お試し加入してみるとAmazonミュージックHDは全ての音源がハイレゾではない事を知った。ハイレゾ配信されている楽曲には[ULTRA HD](最大3,730kbps)のマークが表示されていて、CD音質程度は[HD](最大850kbps)とだけマークが表示される。

ハイレゾリューションオーディオ=ハイレゾには定義があり、CD音質のサンプリング周波数44.1kHzと量子化ビット数16bitのいずれかの数値より高ければハイレゾと定義してよいとされている。AmazonミュージックHDでは最大で192kHz/24bitの音質なのでハイレゾといわれるのだが、配信されている全ての曲がこの音質ではない。

Amazon Music HD,ハイレゾ

全ての曲がULTRA HDというわけではないがハイレゾの楽曲には曲名の下に[ULTRA HD]のマークが付く

再生中の画面左下に再生している楽曲の最高音質、現在再生している端末の再生可能な音質性能、その結果として現在再生している音質、そして配信されている音声コーデック(HDは全てFLACオーディオフォーマット)が表示される。

Amazon Music HD,ハイレゾ

音質性能は再生画面の左下に表示される。

中には同じ[ULTRA HD]のマークが付きながらも実際に聴いてみると96kHz/24bitだったり、44.1kHz/24bitだったりする曲も混在している。確かにハイレゾとしての定義上は間違っていないが…何か少し残念な気持ちになる。

しかし、数値上では低めのハイレゾ音源であっても聴けばCDより高音質なのことは事実で、数値上でなくとも耳で判る。私にとっては既に可聴域を超えて多分聴こえていないはずだが、帯域レンジが明らかに広く音の階調滑らか感じる。JAZZの古い昔の音源でもリマスタリングされて配信されているものもあるので持ち合わせのCDよりも高音質に聴こえる。そしてアナログレコードと比べれば手軽でS/N比が高くノイズというものが皆無。もちろん[HD]でも今の320kbpsに比べれば十分いい音で聴ける。

Amazon Music HD,ハイレゾ

24bit/192kHzもあれば…


Amazon Music HD,ハイレゾ

24bit/96kHzもあり…

Amazon Music HD,ハイレゾ

24bit/48kHzもある。

Fire TVでのハイレゾ再生にはAmazonミュージックアプリの「設定」の変更が必要

スマホなどではハイレゾ再生が自動設定になっているので通信環境が良好で通信速度がでている場合は勝手にハイレゾ再生になるが、Fire TVの場合はハイレゾの楽曲でも設定で「Ultra HDを有効にする」をONにしないと24bitのハイレゾ再生にならないので注意が必要だ。スマホの場合はおそらく自動になっているが確認は「設定」の中の「ストリーミング設定」項目にある。また、再生環境がハイレゾに対応していないと再生帯域として実質的にハイレゾ再生はされないが、音質の変化は十分に実感できる(これも再生環境によるが…)。私はFire TV Cubeで再生したので最初あまり変化を感じず「なんや、こんなもんか」と思ったらデフォルトでハイレゾ再生が「オフ」になっていた。あぶね…。

Amazon Music HD,ハイレゾ

ハイレゾを再生するには設定の「音質」で「Ultra HD」を有効にするをONに設定する。

私が普段聴いている系統の音楽は聴き慣れているせいもあり変化がわかりやすかったが、音楽系統によってハイレゾとノーマルの違いがハッキリと分かりにくい曲もある。あくまでも主観だが、オーケストラ系やJAZZ系は違いが判りやすく、R&Bやヒップホップ系の重低音がズーンと低く鳴る曲なども判りやすい。ポップス系でも軽いノリの曲は少し判りにくく、ロック系も少々判りにくいがドラムパートやギターの伸びでギリギリなんとか判断できる。メタル・デスメタル系はドラマーがシンバルをバッシバシ叩くので逆に判断しやすい。ノイズ系は元から何が正解の音なのか判らないので私には判別不可。

これくらいの音質なら所有欲を満たす以外、CDの立ち位置が危ぶむ

アナログレコードは手入れや針を落とすといった儀式的な“敢えて手間を楽しむ”ことや、ジャケットの見応えや所有欲が満たされ音質面でも生音感や音にも“味”というものがあるのでレコードはアナログならではの高音質もある上に、それとは別の意味でも敢えてレコードで聴いているという意識的な楽しみで音楽を聴ける。一方でCDにはそういったものが私には感じられないので今後はCDを買うことが確実に減るだろう。世界的に最近の傾向としてCDの売り上げが下がり、音楽配信サービスへ加入率増大と、アナログレコードの売り上げ増大を見れば、2極化しているのだと判る。そういった記事を目にしているとCDは今や中途半端な立ち位置にあり、今後MDなどと同じ運命を辿るのではないかと考えてしまう。

AmazonミュージックHDはパソコン、スマホ、タブレット等やFire TVシリーズで再生可能。Apple TVやChromecast with Google TVではアプリが対応しておらず現在は再生できない。

ストリーミング再生を自宅でもいい音で聴きたい人には良いと思うが一般(非会員個人プラン)で月額1,980円という価格が納得できるかどうか。AmazonミュージックHDよりも音が良いと言われているソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する「mora qualitas(モーラ クオリタス)」とほぼ同じ価格帯だが曲数とアプリの扱いやすさ(これは慣れの部分もある)で考えればAmazonの方がいい。しかもAmazon Music HDはプライム会員なら月額1,780円(税込)でmora qualitasよりさらに200円安くなる。

興味のある方や少しでも音楽をいい音で聴きたい方は下のバナーから申し込みができるので、音の違いを試してみてはいかがだろうか。
Amazon Music HD

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