スター・ウォーズ,ホームシアター

初めての映画館での衝撃、スターウォーズ/STAR WARS

子供の頃、親にお願いして「ゴジラ」は何度か見た覚えはありますが、「東映まんがまつり」にはアニメはテレビで見られるからか、ほとんど連れて行ってもらえず、映画館で映画を見ることが少く、夏休みに「東映まんがまつり」を見に行ったという周りの友達がメチャクチャ羨ましかった記憶があります。

そんな我が家でも珍しく父から率先して連れられて行った映画館で上映していたのがスター・ウォーズ シリーズ第1作目となる「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(原題:Star Wars: Episode IV A New Hope)」だったのを記憶しています。

※写真は、スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイコレクション(9枚組) Blu-ray。スター・ウォーズ6部作(IV・V・VI・I・II・III)+特典Disk3枚がBlu-rayに収録されている。

父から映画館に見に行こうと言われたのが珍しかったので覚えているのですが、当時の父はどこからこのスターウォーズという映画を知ったのか今となっては知るよしも無いのですが、とにかく映画館で見られるという嬉しさがあり、意気揚々と映画館に連れて行ってもらった覚えがあります。

映画館で「初めて見た洋画」がスター・ウォーズ エピソード4

映画内容を今更ここで説明することもないと思いますが、私の中で映画といえばこの「スター・ウォーズ エピソード4」を外すわけにはいかないので書いちゃいます。ストーリー内容的なことは語りませんが、以下よりオープニング 〜 冒頭だけ印象などを踏まえ、つたない文章ですが映像描写でネタバレしてると言えばしています。ご注意ください。

今まで見たことのないオープニングに呆然

初めて見たこの映画の衝撃は今も忘れていません。今まで、上映のオープニングは丸に東宝と書かれたロゴにバックから放射線状の七色の光、もしくは海の岩に波が打ち寄せ、ザッパーン!となる三角形の東映ロゴなど、見慣れたオープニングはなく、何か英語で書かれた文字が表れて字幕に「遠い昔はるか…」と翻訳が書かれているので、子供なりに頑張って読み始めたら、画面が黒くなって・・・、
ジャーーン…といきなり始まり、「STAR WARS」と2段に書かれた黄色く巨大な文字(ロゴ)が遠くに移動していく…。そしてこのジョン・ウィリアムズの豪華な音楽。今まで見たことのないオープニングに呆然としました。

それまで数少なくも見てきたゴジラ映画のオープニングは、まず曲が流れながら背景映像と共に制作スタッフの名前が次々に表示され、その間に映画本編がいよいよ始まる〜とワクワクていました。今思えば配給会社のロゴからが映画本編なのですが、当時子供の頃は本編と見ていなかったのです。

初めての字幕はムリでした

そんな音とロゴ演出のインパクトで私の心を鷲づかみにし、2段組「STAR WARS」ロゴが遠くに消えて行くのを呆然と見ていましたが、そこからが大変でした。オープニングクロールの文章がロゴに続いて流れていくのですが、子供の頃の私は字幕に慣れておらず、当時スクリーン右横にタテ書きで字幕が出てくるので読み切れない。字幕を追いかけて読んでいたら映像が見れられない。アアアァァ!どっちもいっぺんに見られないぃぃ!…そこからアッサリ字幕は諦めました。

もう純粋に映像だけを楽しむ事に頭を切替え、スクリーン上の遠くへ流れていくオープニングクロールの文字をボーッと見ていたのです。なんだか黄色い文字ばっかりで、しかも字幕の切り替わりが早くて(読むのが遅く)読めないし、つまらないと思った記憶があります。なので、私にとって映画館での初めての洋画となった「スター・ウォーズ エピソード4」は映像でしか覚えていませんでしたが、それでも十分に映画は楽しめました。セリフや意味は後から知ることになりました。

巨大感に度肝を抜かれる

オープニングクロールに続き、真っ暗な映画館の場内で宇宙空間の星を眺めているのはキレイで楽しく、プラネタリウムを見ているような感覚でした。そこからカメラが動き、惑星を映し出したと思うとゴーー…という音と共に宇宙船〈タンティヴIV〉がなにやらレーザービームを放ちながら飛んでいく…。
そこへ更に…と地鳴りのような大きな音を鳴り響かせながら追いかけるようにもう1つの宇宙船〈スターデストロイヤー〉の先端が表れたと思うと…スクリーンいっぱいになる程にスターデストロイヤーの本体の映像が続き、最後部の動力となる噴射ノズルまでスクリーンいっぱいに続く。その時間が結構長いのです。

うわデカイ!何だこの巨大な宇宙船は!?と、あの時の私は正に度肝を抜かれました。きっと瞳孔が普段映画を見るときより数倍広がっていたと思いますよ。あの形とあのカメラアングルがその巨大感を演出するのに更に効果的になっている、なんて当然知るよしも無く。その頃からウルトラマンなど特撮モノは見ていましたが、あんな巨大に見える宇宙船など見た事はありませんでした。

圧倒的なリアル感を目の当たりにする

しかもテグスやピアノ線など見えず、本当にその宇宙に存在するかのごとく宇宙空間を飛んでいるように見えるのですから、そりゃ驚きます。

当時テレビ番組などのSFモノではテグスで吊っているのが僅かに見えることがよくありましたから、それが普通と思っていました。
しかも当時は宇宙船といえば、未来的でツルツルピカピカしたものでしたが、映画スターウォーズに登場する宇宙船や戦闘機は真逆。ディテールも精巧に作られていて、そのディテールを浮き上がらせる光と影の演出。それに加え、それっぽく使用感を演出するために風化を表現する技法「ウェザリング」も施していました。

当時そんな技法があるなんて知らないし、子供なのでそれを施しているからリアルに見える、なんて考えながら見ているわけでもないので、ただただ劇中に登場する宇宙船や戦闘機、C-3POやR2-D2などのドロイド、何もかもが「スゴイ!本物みたい!」と興奮していたのを覚えています。

他にも、主人公のルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が登場する惑星〈タトゥイーン〉で夕焼け照らされるルークの視線の先には2つの太陽。何で太陽が2つ?と思うのですが同時に、ああ…ここは地球じゃないんだ。宇宙にはこんな惑星もあるんだろうな、凄いな…と、子供は素直に受け入れてしまうのですよね。そういえば、酸素はあるの?水はどうしてるの?とかは全く考えませんでしたね。

ライトセーバーが欲しかった!

そして、ジェダイの騎士が武器として使用する「ライトセーバー」。光の刀。通常は柄だけなのですが、スイッチを入れるとビームの様に光を放ち、刀くらいの長さで光刃が形成されます。振ると「ブゥーン…ォーン」と音が鳴り、ライセーバー同士がぶつかると「バシィイ…チチチ」と雷のような音がなる武器は今考えても非現実的な武器なのですが、もうね、子供にそんな物見せてはいけません。欲しくて欲しくてたまりませんでした。

ダース・ベイダーが主人公よりも印象に残る

ダース・ベイダー登場シーンも黒ずくめでいかにも「悪」のイメージを持ったキャラクターが出てきたと思ったら、奇妙な音させているし・・・何だコイツは? 何か怒ってるし、偉そうだし、魔法みたいなワザで首締めてるし。でも、あの呼吸音が映画を見終わった後でもずっーと印象に残っていました。そして、いつの間にか長いものをライトセーバーに見立てて持った時は、ルークにはならず、必ずあの呼吸音を口に出していました。振り回すとライトセーバーの音マネをしたくなり同時には呼吸音が出せなくなる。子供ならではのジレンマを感じる時。

ライトセーバーは日本刀

日本は武器として「日本刀(以下、刀)」を使う文化があった為か、子供の頃から「刀」的なモノには憧れがあります。テレビなどで侍が刀で格好良く敵を倒す姿を英雄的な目で見てました。宇宙の戦争をテーマにした映画なのに、デス・スターや宇宙戦艦など未来的(正しくは未来では無い。遠い昔、遥か彼方の銀河系の話)なものが登場する中、ジェダイの騎士と呼ばれる戦士達はライトセーバーとういう刀で戦うのです。

フォースの力で扱うライトセーバーは光線銃という飛び道具すら跳ね返す程の強力な武器の設定です。遠い昔の遙か彼方の銀河の話ですが、ライトセーバーで戦う世界。そこだけは日本の時代劇のようなので、子供の私には未来的な時代劇(もう訳が分からん)を見ているようで大興奮でした。

ダース・ベイダー役は三船敏郎になるところだった

実際、監督のジョージ・ルーカスも学生の頃、日本の黒澤明監督に影響されている事や、スター・ウォーズの制作をする際、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービ役に三船敏郎にオファーしたら断られ、代わりにダース・べイダー役としてオファーしたのも断られた話はスター・ウォーズ好きには有名な話です。

余程ジョージ・ルーカスの中では、三船敏郎に侍イメージがあったのか、劇中にライトセーバーで殺陣をして欲しかったのでしょうかね。でも、三船敏郎で無くて良かった。よくぞ断ってくれました。今のダース・ベイダーは生まれていないのですから。三船敏郎がダース・ベイダー役をするとなると絶対あのマスクを被らず顔出すでしょ?あのダース・ベイダーの格好で「実はダース・ベイダー役を演じている役者は三船敏郎でした!」では済まないでしょ?

今この映画を見るとオビ=ワンにしろダース・ベイダーにしろ、殺陣がとても下手です。三船敏郎にオファーしたのも頷けます。それでも柄をわざわざ両手で持ち、構えて対峙し、鍔迫り合いのようになる2人を見ると、それだけ日本の「刀で戦う侍」に憧れを持っていたと想像がつきます。西洋のフェンシングのようにライトセーバーを扱うことも、盾と剣を持って戦うローマ戦士のようにも描けたでしょうに、それをしなかったのですよね。

今はもう、あの頃ほどの衝撃は感じられないのか

そんな強烈なインパクトを残したスター・ウォーズは、私が子供時代から今もシリーズとして続いていますが、もうあの頃のような衝撃を現代の子供達が感じることは無いように思います。今は映像技術もCGによる合成や特殊効果を導入し、何もかもが当時より数段アップしていて、少々のことでは驚かなくなりました。

子供達も今の映像やゲームなどで見慣れているので、今からどれだけ凄くみえる映像が出てきても、凄いけど今ならCGがあるから普通に出来そうと思うでしょうね。そこに感動が無いのが少し残念な気がします。当時はCGもほとんど無かったので模型を作って撮影し、爆発も実際に模型を爆発させて撮影しています。時には実物大のモノも。それであのクオリティ!凄すぎます。スター・ウォーズに登場した実際の模型を紹介した本がある程です。

映像だけではここまでヒットしなかったはず

勿論、映画は映像だけでは無いのでスター・ウォーズはストーリーも十分に楽しめるように作られています。但し、ずっと後に制作された「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(原題:Star Wars: Episode I The Phantom Menace)」から、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(原題:Star Wars: Episode III Revenge of the Sith)までは少々政治的な要素も入ってきて、子供達には小難しさを感じると思います。きっと私が子供の頃にエピソード1〜エピソード3を見たら今ほどスター・ウォーズ ファンにはなっていないと思います。やはり私が好きなのはエピソード4からエピソード6。話が複雑ではない分、子供(吹き替えなら)から大人までが楽しめる理解し易いストーリーで、家族で見て楽しめます。C-3POとR2-D2のやりとりもコミカルで楽しい。

これらもスター・ウォーズ

今はルーカスフィルムはウォルト・ディズニーが買収し、スター・ウォーズはディズニー映画のコンテンツになりました。プリンセス:レイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーさんが昨年末(2016年12月27日)に亡くなられ、もう当時のキャラクター全員が揃うことは叶わなくなりましたが、是非ディズニーらしく私が子供だった頃の楽しく興奮できたスター・ウォーズシリーズを制作し続けて欲しいと、1人のファンとして願っています。

祝!40周年

2017年。今も当時の衝撃と興奮を思い出せます。今年はスター・ウォーズ40周年として色々なグッズが出ています。それだけ印象に残り、愛され続けている映画なのですよね。私も今年中に何か記念に買っておこうっと。

もう、子供だったあの頃から40年も経ったのですね。
まさに、A long time ago

 


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