アベンジャーズ/エンドゲーム,ホームシアター ,映画,プロジェクター

アベンジャーズ/エンドゲーム(原題:Avengers: Endgame)

2019年公開のアンソニー・ルッソ(Anthony Russo)、ジョー・ルッソ(Joe Russo)監督によるヒーロー映画。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の続編映画であり「アベンジャーズ」シリーズとしての完結編でもある。「アイアンマン」からスタートとした、マーベル・コミックのヒーロー達を同一世界として扱うクロスオーバー作品「マーベル・シネマティック・ユニバース」、通称「MCU」シリーズとしては22作品目となる。
本作を当時映画館で観たときは、ラストで少しがっかりしたことを覚えている。誰もが楽しめるヒーロー映画であり、エンターテインメント映画なはずなのに、最後の最後で深く考えさせられる映画になっていた(私がに勝手に深く考えてしまったのだが)。こういう映画はあまり考えずに観られるから楽しいのにと個人的には思っているので、そういう意味で少しがっかりしたのだ。「なにを中途半端に少し大人向け映画にしているのだ」と。いやまあ、中高校生ぐらいが見る漫画だからこれぐらいでいいのか。そうか。

Blu-ray仕様:本編181分 アスペクト比:2.39:1
英語:7.1ch DTS-HD Master Audio(ロスレス) 日本語:7.1ch DTS-HD ハイ・レゾリュ―ション・オーディオ
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本編の時間が181分ということで3時間はトイレに行けない映画。4K UHD版のみドルビーアトモス音声収録になっており、同様に4K UHD版のみ3D版が同梱されている。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」あらすじ

6つ全てを集めると、指を鳴らすだけで全宇宙の生命の半分を滅ぼせるというインフィニティ・ストーンは、残らず全て最凶最悪の敵サノスの手に渡ってしまった…。サノスは野望を達成し、多くのヒーローたちも消えてしまう。
残ったのは、アベンジャーズ結成の初期メンバーを中心としたヒーローたち。
彼らは、この敗北からどうやって立ち上がるのか…?そして、消えていった仲間たちを救うことができるのか…?

© 2019 MARVEL / ©Disney

出演は、ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr.)、クリス・ヘムズワース(Chris Hemsworth)、マーク・ラファロ(Mark Alan Ruffalo)、クリス・エヴァンス(Christopher Robert Evans)、スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)、ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Timothy Carlton Cumberbatch)、トム・ホランド(Thomas Stanley Holland)、チャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)、クリス・プラット(Chris Pratt)、ジョシュ・ブローリン(Josh Brolin)、アンソニー・マッキー(Anthony Mackie)、ブラッドリー・クーパー(Bradley Charles Cooper)、ヴィン・ディーゼル(Vin Diesel)、ポム・クレメンティエフ(Pom Klementieff)、レティーシャ・ライト(Letitia Wright)、ブリー・ラーソン(Brie Larson)、サミュエル・L・ジャクソン(Samuel Leroy Jackson)など。

タイムトラベル物語

サノスに奪われた6つのストーンを取り戻し、消えた仲間を救うためにアベンジャーズでとうとうタイムトラベルが登場する。「ええ〜ズルイぞ、もうそうなると何でもアリやないか」と思ったが、意外と面白く作られていたのでヨシとしておこう。むしろタイムトラベルを登場させることでこの映画は面白くなっている。ところでサノス達は身体や物体を素粒子レベルまで縮小させる貴重な「ピム・パーティクルズ」を持たずに、当たり前のように過去から現代に登場してきたが、どうやってタイムトラベルしてきたのかは謎のまま…。各ヒーロー達は数に限りのある「ピム・パーティクルズ」とトニー・スターク達が作ったタイムトラベル用の巨大な装置で過去に行ったり、現代に戻ったりしていた。その巨大な装置だけではタイムトラベルはできない。サノスはどこで「ピム・パーティクルズ」を手に入れたのか…そもそもそんなシーンやそぶりすら劇中には登場しない。そこはツっ込んではいけないところなのだろうか。

タイムトラベルするための巨大な装置。これだけでは実現できず「ピム・パーティクルズ」が必要なのだが…。

あれ?キャプテン・マーベル弱くなってる?など、ツッコミどころ満載

先日紹介した「キャプテン・マーベル」が最強に強いので「ひとりでサノス倒せるやん」と思っていたが、本作では登場するもののなんか弱い。ガントレットを持った途端に飛行スピードが遅い。「イヤ普段もっと速く飛べるやろ」と心でツっ込んでしまった。本作でもそのパワーとスピードを見せつけるかのように敵の巨大な宇宙船を秒で撃沈させるのに、どうやら対サノスになると弱体化するという不思議な体質を持っているらしい。「いや、サノスが同等かそれ以上に強いのだ」と言われればそうなのかもしれない。

あと、ヒーロー達は再度6つ宝石を集めてガントレットで指パッチンをしたら、なぜ消えた人たちが戻ると確信的に思えたのだろう。私ならさらに半分の人口になってしまうのではないかと思ってしまいそうだ。6つの宝石を集めるとまるでドラゴンボールのように願いが叶う宝石扱い。ウーロンなら「ギャルのパンティおくれーっ!」と願って指パッチン。

そんなツッコミどころ満載でも、ストーリーはよく考えられている。各ヒーローのエンディングとしてふさわしいように監督がこの大きくなった「アベンジャーズ」という映画シリーズをどう消化しようかと苦労も伺える。それなりによく考えられていると思うが個人的にはキャプテンアメリカのラストがヒーローとしては身勝手な行動で一番見たくなかった。この映画を見た人は見終わった後、私のような単純なことだけでなく、色々考えさせられたのではないだろうか。それも本作の魅力とするところなのだろう。

全然関係ないが、サノスとヒーロー達とのガントレットの奪い合いになったときは、思わずジャッキーチェンの「酔拳2」の“高麗人参”が入った鞄を奪い合うシーンを思い出してしまった。

天空に向かって“ちゅんっ”と飛び出しているのが、キャプテン・マーベル。敵の巨大宇宙船をひとりで撃破。さすが。


でも何故かガントレットを運ぶときは飛ぶのが遅い。遅すぎる。もっと速く飛べるだろうに。しかも低空飛行。

他にも冷静にみればツッコミどころは沢山あるが、もうそういう映画なのでいちいちツっ込んでられない。

ガントレットを作るときは腫れ物に触るかのようにもの凄く慎重に扱いながらも…。


ハルクが指パッチンした後は…


ホークアイがガントレットを足で蹴るという暴挙に出る。なんとも雑な扱い。


ペッパー・ポッツも当たり前の様にアイアンスーツを着て戦いに参加。完全に巻き込まれている。


走りながら雄叫びを上げて敵陣に突っ込むヒーロー達。まるで戦国時代の合戦の様な戦い方。ヒーロー映画でこいう戦い方(見せ方)が個人的には一番楽しくない。敵味方がグチャグチャな状態で、脇役だったりサポート役だったキャラクターもヒーローと同等の戦いっぷりを見せる。もはやヒーローかどうかなんて関係ない状態。

いろんな意味で楽しい映画だ。

3D版は特筆すべきことなし

ディズニー配給のマーベル系映画は相変わらずの“やっつけ感”満載の3D映像。こんなことしているから3Dが衰退する原因の一つにもなるのだ。「ちゃんと作って!」と言いたい。マーベルシリーズの3D版で「おぉ!」と思ったことはこれまでに一度もない。それなのに「次こそは」と3D版を買ってしまう、3D好きの自分がいる。3Dがやっつけっぽいので、レビューするこちらまでコメントがやっつけになってしまって申し訳ない。

やっつけといえば…本作登場の真田広之。セリフが棒読みではないのだが、何故かド素人役者の様なセリフ回しが気になる。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」のアトモス再生

4K UHD版のみドルビーアトモス音声収録されている。先日紹介した「キャプテン・マーベル」よりはトップスピーカーが積極的に使われている。本作冒頭、チャプター1のホークアイが娘に弓矢の使い方をレクチャーしている時に前回のサノスによる“指パッチン”が実行された、ということらしい。ホークアイが一瞬目を離した隙に家族が忽然と消え、画面は暗転し、そこからいつものマーベルロゴが表示される。そのロゴへの移り変わりの際に雷鳴が轟くのだが、その時の音はフロント、センター、サラウンド、トップ(フロント)、サブーファーのスピーカーを使っていい感じに鳴り響く。フロントとサラウンドスピーカーが1番出力しているがトップスピーカーも使われているため、身体全体に感じつつ、あたかも頭上で雷鳴が轟いている感じがする。ちなみにその時トップリアスピーカーとサラウンドバックスピーカーからは出力されていないのでどちらかというと頭上前方寄りの音だ。雷鳴の後に TRAFFICの「Dear Mr. Fantasy」がBGMとしてが流れてくる(この歌詞がバッチリなのだ。上手く充てるなぁと感心した)。はじめフロントとサラウンドスピーカーから流れ、その後画面が本編映像に切り替わるとセリフを邪魔しないかのように流れ続けるBGMはサラウンドバックとトップリアがBGMメインの出力に切り替わる。そのほか、SEはもちろん劇中に流れる他のBGMや頭上を飛ぶ宇宙船などトップスピーカーが活躍するシーンも多く、マーベルにしてはドルビーアトモスならではの楽しめる部分がある。

ドルビーアトモスは、いい感じだ。(画像のシーンとは関係ない)

4K UHDならではの精細な描写

同じチャプター1のホークアイの家族が忽然と消えるシーンでは、家族が細かいチリとなって消えるのだがそれが引き(ワイド)で撮影されているため、遠い場所でチリになっている。その見え方が4K UHDとFull HDでは全く違う。Full HDでは家族が遠くでチリになって舞っているのをひょっとすると気づかない人もいるかもしれない。劇場(IMAXシアター)で鑑賞したときは当然ハッキリとよく見えていたのを覚えていたので、当時から「この微妙な表現は自宅で見た時にちゃんと見えるのか」と考えていたこともあり、自宅のリビングシアターでどれだけ見えるのか楽しみに(不安でもあるが)していた。結果としてはやはり4K UHDプロジェクター(BenQ HT3550)ではハッキリと見えるが、Full HD(EPSON EH-TW6600)プロジェクターでは微妙な描写となった。Full HDでもこういった細かい描写があることを予め知っていたから気付けるようなものの、知らなかったらチリになって舞っているのには気づかないかもしれないほど。時間的に映像全てを比較したわけではないので、他にどれだけの差があるのかは分からないが、他にもそういった描写の違いでFull HDでは気づかないところがあるのかもしれない。

冒頭のこのシーン。画像では見えないが、家族がいた遠くのテーブル辺りでチリが舞っている。



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ドルビーアトモスにも対応し、描写の違いにより新たな発見があるかもしれない4K UHD版はこちら。相変わらず3D版としての単体販売のBlu-ray発売はないので、3D版を入手するには4K UHDにセットになったこちらを購入するしかない。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」はAmazonビデオで有料レンタル版のみ。U-NEXTは440ポイント(2019年10月20日時点)で視聴可能。NETFLIXは登録なし。

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