以前に「『家キネマ。』のリビング・ホームシアターを可能な限り晒してみる。」で我が家のリビング・ホームシアター(以下、リビング・シアター)事情を概略図で説明したが、あれを公開したのが2018年5月。あれから機器をちょこちょことアップグレードしていき、とうとう4K UHDプロジェクター導入とアトモス環境まで実現できた。ここまで来るとこの先しばらくは機器の大きなアップグレードは無いと思うので、この際まとめて紹介していこう。
現在の大まかなシステムを先に述べると、A/VアンプはマランツのSR8012を使用した7.1.4chのドルビーアトモス、プロジェクターは4K UHDが投影可能なBenQ HT3550という構成。一般家庭のリビング・シアターとしては十分過ぎると思える仕様だが、個人的には「まだイケる」「もっとイケる」と家では妻の手前、口には出さずに心で呟いている。
前回同様、私と同じ様にリビング・シアターを楽しもうとしている人、もしくは既に楽しんでいる人に、「私でもできるかも…」という“勇気”と、「同じリビング・シアターなら私の方が良いシステムだな」という“優越感”を与えようという事で前回と似たような趣旨になるが、我が家のリビング・シアターを晒していく。
Contents
「家キネマ。」の全体概略図
これも前回同様、私生活丸出しのリビングルームを全て写真で晒すワケにはいかないので略図と機器の部分写真でご容赦願いたい。
現在のシステム構成は下図の通り。以前はスクリーン代わりとなる投影面の幅が約2850mmとなっていたが、トップ4chのドルビーアトモスを実現したためYAMAHAアンプ時代のプレゼンススピーカー(フロント・ハイ)が必要無くなり撤去した。そのため左右幅がスクリーンとして若干広く取れる様になった結果、映像を壁いっぱいに投影できるようになり現在はシネスコ比率で131.8インチになっている。
以前と大きく違うのはドルビーアトモス用のトップスピーカー4台を追加したことと、4K UHDプロジェクターの導入。それと使用しているプロジェクター(BenQ HT3550)の仕様上やむを得ずクローゼットから出した事による投影距離。投影サイズは以前に比べて若干アップしているがプロジェクターが邪魔でしかたがない。センターに据え置いているので、投影面のセンター真正面に座ると映像が後頭部直撃になる。プロジェクターをもう少し上部に設置できればいいのだが、HT3550には打ち込み角があり、これ以上、本体を上げて設置すると天井面に映像が投影されてしまい天吊りにしないと正しく投影できない。今はやむを得ず頭1つ分だけ視聴位置をズラして鑑賞している。
プロジェクターにはアナモフィックレンズを装着しているのでアスペクト比はシネスコ投影(2.35:1)がデフォルトだ。プレーヤー(OPPO UDP-203)側でVストレッチを固定でかけている。アナモフィックレンズについては後で改めて紹介。
「家キネマ。」のフロントスピーカー
7.1.4chシステムのフロントスピーカーとして使用しているのはJBL S3100。ヤフオクで落札した古いスピーカーだが、ウーファーが15インチ(38cm)あリ、車のタイヤ並みにデカい。サブウーファーを使用しない2ch時でもこのウーファーから押し出される低音は感覚だけではなく実際に空気の波動が身体に伝わる。
音楽を聴く場合でもどのジャンルも充分に良い音が鳴るのでそのままオーディオ用として使用している。ピュアオーディオ用としてなら同じ15インチウーファーを持つ4343や4344等の方がエンクロージャー(箱)が違うので、そちらを選択しただろうがピュアとして設置するのは条件的に厳しくなり過ぎる。私の様にA/Vアンプで鳴らしてしまうような邪心を持った者にはS3100でも充分過ぎる程だ。しかし、いつかはピュアオーディオ用として4344を手にしたい。憧れだったS3100は手に入れたので次は夢の4344…と、今は置く場所さえないのに欲望と妄想は尽きない。ちなみに、フロントスピーカーは音楽鑑賞時にステレオスピーカーとして使用しているのでアンプからの接続はバイワイヤリング接続になっている。バイワイヤリング接続については下の「JBL S3100をバイワイヤリング接続」を参照。
スピーカー後ろの黒いマット状のものは吸音ボード。本来スピーカーは小型で30cm以上、大型では60cm〜1m以上壁から離して設置するのが理想なのだが我が家の場合はそれほど贅沢に空間を使えない。略図では壁ギリギリに描いてしまっているが実測で壁からの距離は小型スピーカー並の30cm程。そのため吸音ボードで対応している。根本的な解決にはならないが、これだけでも僅かだが定在波が多少は抑えられ部屋のデッドニングには効果がある。さらに言えばリア・バスレフポートを持ったスピーカーだと背面が壁に近づくほど低音が増幅する傾向がある。私がJBL S3100や4344などを好むのはリア・バスレフではなくフロント・バスレスというのも理由にある。
「家キネマ。」のセンタースピーカー
センタースピーカーはDALI ZENSOR VOKALを使用。それ以前はONKYOの小さなスピーカー(D-108C)だったが、あまりにもフロントスピーカーと合わないのでアップグレードしたもの。本来はフロントに合わせてセンターも同じスピーカーが望ましいのだが、さすがにS3100をもう1台センターに持ってくるのはどう考えても現実的では無いので、我が家のリビングに置けるセンタースピーカーの限界サイズと諸条件を踏まえてこのスピーカーを選んだ。左右のフロントスピーカーがJBL S3100なので贅沢な希望としてはもう少し量感が欲しいところだが、映画視聴に関しては各スピーカーのクロスオーバー設定によるサブウーファーの補足もあり、特に大きく差が出て不満が募るということは今のところない。
「家キネマ。」のサブウーファー
センタースピーカーと同じDALIのサブウーファーSUB E12Fを使用している。12インチ(30cm)のロングストローク・ウーファーユニットを搭載した空気の押し出し感が強いサブウーファーは私が好んでよく観るアクション系映画やSF系映画などには合っている。30Hzに近い重低音になるとロングストローク・ユニット独特の大きく前後に動く様は見ていても面白い。このサブウーファーは大音量になると微風だが実際にユニットの運動により風を起こす程なので全身に音の振動が伝わり腹にもズシンとくるが、小音量でも生毛を震わせるほど。サブウーファー特有の音の遅れは映画視聴においては特に気になるようなことはない。スタンバイモードから低音信号を感知し自動で本機の電源が入る際もリレースイッチの音が映画視聴中なら電源が入ったことに気づかない程小さく低い音で「コッ」という程度に抑えられているのもポイントが高い。置く場所さえあればもう一台欲しいとろこだ。
「家キネマ。」のサラウンドスピーカー
サラウンドスピーカーは、サラウンド、バック、トップも含めて全てDENON SC-A1で統一して使用している。リビング内で常設することになるので都合上、サラウンドを担うスピーカーは全て天井からブラケットを使っての吊り下げになっている。「ダイレクト・サラウンド」としての理想の位置からは随分と上方にあるが、大阪エキスポシティのIMAXでもサラウンド用スピーカーは視聴位置からかなり上方に設置されている。映画館で採用されている「ディフューズ・サラウンド」として考えたら我が家の様な設置もアリだろう。
ここ最近まで映画においてサラウンドはトップスピーカーも含めて、あくまでも補助スピーカー的な役割と捉えていたが、最近のドルビーアトモス音声でメインの音声が後ろに回ったときは「あ…ヤバイ」と感じた。最近の映画では音がリッチになってサラウンドの活躍も以前に比べて増えてきている。そのため今後、小さなスピーカーでは量感が少し物足りなく感じることもあるかもしれない。IMAXのようにサラウンドバックチャンネルを担うスピーカーは大きめにするべきだろうか。しかし、リビングシアターでは設置(常設)を考えるとその実現は難しい。
「家キネマ。」のドルビーアトモス
先にも述べたように「家キネマ。」では7.1.4chのドルビーアトモス構成。ということで天井には4台のスピーカーを付けている。この構成になってからは映画の音がイッキに良い意味で大きな変化、いわゆる「化けた」。当たり前のように聴いていた平面の音響から立体音響に変わる瞬間だ。これが家庭で楽しめるのは贅沢な環境だと思える。映画ソフトがドルビーアトモスやDTS:X収録していれば、SF映画やアクション映画にはありがちな頭上を飛び越える戦闘機や車などは、まさに音が頭上をかすめる。ドラマ系映画や音楽系の映画を鑑賞してもシーンによっては頭上を入れた全方位から音が鳴るので、歓声やコンサート会場の響きなどで音に包まれる状態が再現される。ただドルビーアトモス収録なら全てがあからさまに頭上から音が鳴り響くわけではないのでそれを期待し過ぎると少し肩すかしを食う場合がある。映画ソフトの収録内容によっては環境音のみに使用される場合があり音の広がりや響きが自然過ぎてアトモス収録という事を忘れることもしばしば。
初めてドルビーアトモスのデモムービー(ドルビーアトモストレーラー用「LEAF」)を流した時はあまりにもクリアにオブジェクト(葉っぱ)の音が天井付近から円を描きながら後ろに回り込むので首筋がゾゾゾッとした(オジサン後ろ首弱いのよ)。
ドルビーアトモスのテスト用/トレーラー用ムービーはドルビー公式サイトからダウンロードできる。テスト用/トレーラー用ムービーを試したい人のために同公式サイトのダウンロードページのリンクを貼っておく。
↓ ドルビーラボラトリーズ公式サイト/テスト・トレーラー用ムービー ダウンロードページ
https://www.dolby.com/jp/ja/guide/test-tones.html
Mac用とWindows用があるのでそれぞれ使用するPCに合わせてダウンロードされたい。サイトのデザイン上少し分かりにくいが、Windows用とMac用の切替えはリンク先のキャッチ画像の下帯になっている部分が切替えボタンになっている。ダウンロードしたファイルはmp4形式なのでUSBメモリなどに保存してPCやプレーヤーから再生することになる。
「家キネマ。」のA/Vアンプ
上記のスピーカーを全てコントロールしながらドライブするのがA/Vアンプ。「家キネマ。」では11.2ch対応のmarantz(マランツ)SR8012を使用。これがなかなか良い音を出すのだ。同じ販売会社であるディーアンドエムホールディングスからはDENON(デノン)ブランドもあるが、DENONは以前(デンオンと呼んでいた時代)にピュアオーディオ機器を使っていたことがあり、解像感も高くカリカリなイメージだが、マランツは比較するとパワフルながらも少ししっとりしており、そのしっとり感が好きでマランツを使っている。ピュアダイレクトモードにすれば、ピュアオーディオとまではいかないがそこそこ使えるA/Vアンプだ。私は音楽を聴く際はSR8012をパワーアンプとしてのみ使用し、プリアンプに真空管(FX-AUDIO- TUBE-03J+)を使って聴いている。真空管プリアンプなのにオモチャのように安いがコレが意外なほどイケる。
「家キネマ。」のプレーヤー
プレーヤーはOPPO UDP-203。4K UHDまでの再生が可能なユニバーサルプレーヤーとして画質・音質共にコストパフォーマンスが非常に優れた製品。プレーヤーとしてはかなり優秀なのだが、残念ながら既に生産・販売が終了してしまった。上位機種のUDP-205はバランス出力にも対応し、音質がさらに強化された製品となっている。両機ともファームウェアのアップデートなどサポートは現在も続いている。本機はビデオプロセッサーを搭載しているので、後ほど紹介するアナモフィックレンズを装着する際に必要なる映像にVストレッチ(縦方向への変形倍率)をかける機能が備わっているのが私にとっては大きなメリット。
「家キネマ。」のプロジェクター
以前はFull HDのEPSON EH-TW6600を使用していたが運良く早めの4K UHD移行となった。BenQ本社の方から直接オファーを頂き、ご厚意で4K UHD表示が可能なHT3550を提供していただくことができたので、現在はそのままBenQ HT3550を使用している。天吊りにできない我が家では設置にやや難があり、そのため上で紹介した略図のようなプロジェクターの位置取りになっている。ラック上側がEPSON EH-TW6600、下側がBenQ HT3550。BenQ HT3550は我が家の場合、この場所、この位置でないと正しく投影できない。もう少しだけ光学ズーム(により縮小表示)が出来れば何とかなったのだが…と、今でも少し惜しく思う。だがしかし、20万円を切る価格で4K UHDプロジェクターのエントリー機としては抜群にコストパフォーマンスが高い機種だ。公表ルーメン値はTW6600と比較すると2,500lm(ルーメン)から2,000lm(ルーメン)に落ちたもののFull HDから4K UHDになり驚くほど高精細になったのはもちろんの事、何と言っても色の再現性に驚かされた。2,000lmに落ちたが我が家では日中でもリビングを暗室にすることが可能なので大きくは問題にならない。個人的にDLPの映像が好きなので液晶からDLPのプロジェクターに移行できたのも嬉しい。3D映画好きにとっては何と言ってもグラス越しにフリッカーやクロストークを感じることがほぼないのがDLPプロジェクターに変わったことの1番の恩恵だ。
プロジェクターにはアナモフィックレンズを装着し、シネスコ投影
プロジェクターにはアナモフィクレンズという特殊なレンズを装着し、シネスコ投影(アスペクト比2.35:1で投影)できるようにしている。映画をより映画らしく観るための工夫といったところだろうか。実際にプロジェクターの映像密度を高める効果もある。このレンズが少しやっかいで、私は逆に楽しんだが装着するには結構苦労を強いられる。まずピントが合わないし、合わせにくい。固定するにも苦労する。何よりレンズが定価では高価過ぎる(私はヤフオクで運良く落札した)。映画を映画らしく観るだけのためには、なかなか手が出せるものではないが、その濃密な描写とその描写により映像に独特の立体感を生み出す。その価値は映画(映像)好きにとってはプライスレス。
約2年で飛躍的にアップグレード
本来はもっと時間をかけてじっくりとアップグレードをするつもりだったが、自分でも何のスイッチが入ったのか結構駆け足でアップグレードをしてしまっていることに気づいた。
映画館と「家キネマ。」はどう違うのか、何が違うのか。もちろん空間をはじめ設備や機材など全てが業務用であり、まったく方式やモノが違うことは明白なのだが、観て、聴いた時の感覚的な部分ではどうだろうかと。金に糸目を付けなければ誰でも近づけるのは当たり前だが、それではまったく面白くない。如何に自分で出せる範囲のお金だけで映画館の感覚に近づけるか…暮らしの事情で諸条件が山のようにある分それらを一つひとつクリアしていくのもまた面白い。この自分に課した課題は私がホームシアターをやめるまで続くのだろう。
ウチキネマー様 こんばんわ。読者様です(笑)
動画配信の方は、進展はないのですが、スピーカーのことで追加報告です。
サラウンドスピーカーの高さをかさ上げに成功したために、他のスピーカーも向きを考え直した方が良いかもと感じ始めました。センタースピーカーはonkyo D-509Cでスクリーン直下にインシュレーター付きでおいてあります。この付属品は前面のみに付いているので、少し上向きになりちょうど視聴位置に正面が向く感じです(スクリーンが床上から35cmでかなり低めなので)。そこでほぼ同じ高さに揃えている低めに置いてあるフロントスピーカーも少し仰角を付けた方が良いのではと、後ろにあったインシュレーターを外してセンターと同じように前側2個のみにしてみました。それからトップミドルも、これまでドルビーの言われるがまま真下に向けていたのを、少し視聴位置に角度をつけて内ぶりにし、音場補正しなおして手持ちの作品を見直してみました。
正直、フロントは違いがわかりませんでしたが、トップミドルはかなり聞きやすくなったと思います。うちの部屋でたくさんの人が見るなら、推奨通り真下に向けた方がいいのかもしれませんが、大抵は一人、多いときで3,4人なのでその視聴位置に合わせるとこちらのほうがよさげな気がします。音の定位が狂ったりするのではと危惧していましたが、問題なし。音が気持ちが良くて楽しくてこないだの日曜日は数時間とっかえひっかえ聞いていました。やっぱり自分は音重視の人間だとしみじみ思いました。4Kプロジェクター、プレーヤー、UHD-BD欲しいけど(結局ひがみ)
ではくれぐれもご無理なさらぬよう。
うめ吉さん
こんにちは。
先週の平日は連日深夜で地獄のようでした。いつも気遣っていただきありがとうございます。
すみません!あのやり取りはネタとして使わせていただきました。その節はお世話になりました!
キッカケとなったあのやり取りをどうブログに掲載するか悩んだのですが、あの記事(エントリー)だけを読んだ人はいきなり「誰?」ってなりますし、少し迷って、許可なくハンドル名を掲載するのもどうかと思ったので「読者様」とさせていただきました。ご本人に訊くべきことではないですが実際これってどうお呼びすべきなのでしょうね。ブログを読んでいただいているのでやはり「読者」でしょうか。なんか閲覧者様っていうのナンですし(笑)。実は今も悩んでいます。
さて、スピーカーに仰角をつけ、印象が良くなったようですね!スピーカーは先ずはツイーターを耳の高さに合わせるのが基本になりますが、そこから色々とご自身の聴きやすい、気持ちの良い音の位置や向きを試行錯誤するといい感じなります。ドルビーが推奨しようが、誰がなんと言おうが自分が心地良く聴こえる音が一番ですからね。映画は音、大事です!
私はJBL S3100の大型フロア型スピーカーなのでデカイ分、床置きですが座った時に高音部分を担うホーンが耳の高さにくるようにと、床共鳴を少しでも抑えるためにインシュレーターを下駄代わりに履かせています。センタースピーカーは顔正面になるように仰角をつけている状態です。私としてはフロントスピーカーのホーンの位置とセンターのツイーターがツラ揃えになるのが理想なのですが、テレビ画面の位置になってしまい100%無理なのでやむなく仰角をつけている状態です(もっと理想を言えば同一スピーカーですが1000%無理っス(笑))。これもスピーカーと視聴位置が3メートル程なので何とかなっているようなもので、これが2メートルくらいのニアフィールドだとホーンとセンタースピーカーの高低差ができ過ぎてかなり辛いです。その場合はファントムにした方がよほど聴こえはマシになるはずです。
音の広がりを感じたい時はあえてツイーターの向きを顔正面から外すという手もあります。私の場合でしたら7.1.4システムのサブウーファーとトップスピーカーのフロント、リアがそれにあたります。アトモスではトップから出力される音は環境音多いので敢えて視聴位置には向けずにそのまま下に向けて外している感じです。雨の音とか雷鳴等はその方が聴こえは自然かなと感じました。
しかし、これも視聴位置からの距離にもよるのですよね。例えばトップフロントが視聴位置から随分前方(30度方向)にある場合は真下に向けるよりやはり少し視聴方向に向けた方がより音がはっきりするので聴こえは良く感じます。私の場合は視聴位置からトップフロントの角度がドルビーの推奨する30度〜55度の範囲では視聴位置に近い50度程になってしまっているのでこれを敢えて視聴位置に向ける必要を感じませんでしたが、それで今のところは落ち着いています。
※先日の地震は大丈夫だったでしょうか。
ウチキネマー様 こんばんわ。ご報告です。期待通り、サラウンドスピーカーを高くして大正解でした。
当然ですが、まずサラウンドスピーカの音が明瞭になりました。もちろん、これはサラウンドスピーカーの音が突出している、目立っていると言うことではありません。今までよくサラウンドスピーカーが聞き取れていなかったのだと気づかされました。フロントスピーカーとサラウンドスピーカーがビシッと音がつながった感じで、これまでもやもや感じていた違和感はなくなりました。
思うに、最大の原因はもちろんツイーターが耳より低かったことですが、椅子の背もたれがハイバックで、音が遮断されていたことも大きかった気がします。本来は背もたれが低い(無い)椅子がいいのでしょうが、以前そのようなソファに座っていてしばらくたつと首や腰がきつくなるので、今のハイバックの椅子に変更したのでした。個人的には映画館の椅子の背もたれの様に頭が支えられる程度の高さは欲しいです。そういえば、あるAVファンの方は、音重視で背もたれ有りから無しの椅子に変えていて驚いたっけなあ。私は無理だわ。
あと、問題だと思ったことを。よく見るサラウンドスピーカーの配置図ですが、ほとんどの物が頭と同じ高さに描かれていること。角度のことばかり指摘していて、高さのことを書いている物がほとんどない。また、椅子の背もたれの指摘はない(ハイバックの場合は耳に入る音が遮断されるので高めの方が良い、というアドバイスもあると良かったのに)
とにかく違和感が消えて、本当に気持ちの良いサラウンドが楽しめるようになりました。
頂いた返信を読んで、映画館は傾斜があるからサラウンド(バック)スピーカーは自ずと高くなる計算になるよなあと気づきました。あとご指摘の画面の大きさは非常に興味深いご指摘ですね。またお正月にたくさん映画を観て気がついたことを書き込ませていただきます。乱筆お許しください。
うめ吉さん、ご報告いただきありがとうございます。
改善されて良かったです!
あぁーなるほど!ハイバックの椅子のせいで音がある程度遮断されていた事も原因だったのですね!それは大きいですよ。そうか〜そこには考えが及びませんでした。
自動音場補正ではそこまで補正されないのですね。検証したことはありませんが、マイクの位置は耳の位置に高さは合わせて測定しているはずなので、その位置(ハイバックの背もたれである程度遮断された状態)の聴こえでもある程度最適になるように補正されるのかと…。いやー、流石にそれは無理か(笑)、特定の周波数はハイバック(ファブリック?レザー?)に当たると吸収されてしまいますし、遮断されていないのとは大きく違いますよね。
確かにアンプなのどのスピーカー位置の説明書などは問題ですね。高さに関して指南しているものはあまり見かけません。ましてや、ハイバックの場合はなどの例や数値はありませんよね。一応、ITU-R(BS.775-1)では高さを1.20mと指定していますが、絶対値ってこと自体がもうすでに家庭向けでは考えられていないですよね。必然的に視聴する椅子の高さまで指定していることになります。なので家庭向けアンプの説明書などでは省いているのかもしれませんね。
なにせ違和感が解消されて音の繋がりも良くなったということで本当に良かったです。以前観た映画でも、今回のセッティングで観直すと新たな発見があるかもしれませんよ。そういう楽しみ方もアリですよね。
ウチキネマー様
お忙しい中またお邪魔します。仕事のお疲れが少しでもとれればと思い、ちょっとまた書き込ませてください(逆効果? 笑)。
ソニーの自動音場補正機能「D.C.A.C.EX」が優秀だからか、元々スピーカーの位置は感じられません。スピーカーのないあちこちから当たり前のように音が聞こえます。サブウーファーも買い換え、この夏には2台にして、迫力が増し、音場が広く感じられ、音の移動感もアップしました。
ところがそれ以降、なんだか新たな違和感を感じるようになりまして・・・その場所とはサラウンドスピーカーです。もともとITU-Rのセッティングをお手本にして、全てのスピーカーが限りなく理想的な配置にできていますし、フロント、センターなどとそれほどクラスが違うスピーカーでもない。何が違和感を感じる原因になっているのかずっとわからず、いろいろ調べていたら、個人的に驚愕の事実を知ってしまいました。
「サラウンドスピーカーは耳と同じ高さか、それより少し上の方が立体感が出る」
ITU-Rの角度のことばかりに意識がいっていて、高さは全くノーチェックでした。測ってみたら、うちのサラウンドスピーカーのツイーターは視聴位置の耳の高さの22センチ下でした。トールボーイのバーチカルツイン(一番安いやつ)なので、一般的なトールボーイよりツィーターが下なんですよ。
そういえばウチキネマー師匠のご自宅はどうしていたっけ?と、この投稿を探して読んで二度ビックリ。サラウンドスピーカーも天井だったんですね! しかもIMAXもそうだったとは!
そういうわけで、大急ぎでダイソーに行ってメタルラックを買ってきました。これに今使っているトールボーイをのっけて高さ47センチかさ上げします。これが今自分が感じる違和感の原因であることを祈るばかりです。明日セッティングして、音場補正し直してまたご報告します。変化なかったら笑ってやってください。ではまた! 追伸:コロナにはこれまで以上にお気を付けてくださいね。
こうしてコメントいただけるのは、仕事疲れに対しての癒しです。ありがとうございます!
自動音場補正だけでもスピーカーが消えているのとの事で、少し手動で好みに補正加えればセッティングは完璧じゃないですか。…と、思ったら違和感ですか。そもそも私からすれば、ほぼITU-R基準でセッティングできる事自体が羨まし過ぎます。なんて贅沢な(笑)。
そうです、そうです。サラウンドスピーカーは自身の耳より若干高めが理想です。その視聴位置の耳の高さからサラウンドスピーカーまでの角度にもよりますが、 個人的には耳の位置ジャストよりも1メートル程上方の方が好みです(本来はそこまで高くありません。高くてもせいぜい60センチほど)。角度的には幅はありますが30度から最大でも45度までと考えています。多分これ、他のマニアの人から見ると理想のセッティングからはかなりかけ離れていて違和感ありありだと思います。音楽メインのサラウンド配置としては最悪に近いかもしれませんね。“ディフューズサラウンド”としてセッティングしているのでそれでいいのですよ。誰が何を言おうとです。私が明確に決めているのは角度や高さよりもスクリーンからサラウンドスピーカーの位置で、それも綿密ではなく部屋全体で考えてスクリーンからの距離1/3以内には配置しない(それ以上フロントスピーカー寄りにはしない)ということだけです。
で、なぜサラウンドスピーカーは耳の位置より上方が良いかというと、あくまでも個人的な感覚ですがサラウンドスピーカーの位置が自分の耳の高さと同じか、それ以上に低くなってしまうと映像とのギャップが生まれるのですよね。映画としての迫力も下がります。私の場合は特に投影面が目線正面よりも少し上方にあるので尚更ですが、映像の大きさにも関係があります。人は映像の大きさに対して音の位置からも大きさを感じ、音が耳の高さと同等かそれよりも低いと「自分よりも小さい」と感じてしまいます。しかも指向性の高いツィーターが耳より下だと余計にそう感じるのは想像に難くありません。映像は大きいのに音は対象物が小さいものとして感じるためそこにギャップが生まれ、私は違和感を覚えます。なので、目線正面よりも少し高く130インチほどの大きさで映画を観ている私の場合は上方からサラウンド(サラウンドバックも含めて)の音が鳴る方が違和感はないのですよね。結果、映画としての迫力も向上していると思います。
そもそも、うめ吉さんにも本ブログでご覧いただいた通り、IMAXシアター(大阪エキスポシティ)もサラウンドスピーカーはかなり上方にあります。感覚的には左右中心あたりの座席から30〜40度ほど斜め上方にあり、距離としては壁までの距離が13〜15メートルほどなので高さ計算すると視聴位置から、サラウンドスピーカーは7〜8.5メートルほど上方にあるという事になります。あれを確認してからとITU-R基準のサラウンドスピーカー配置の概念を私は捨てました。もちろん映画館は「基準点(席)」から高さも距離も音量もスピーカーの仰角も綿密に計算されているはずなので、私のように“ディフューズサラウンド”という言葉を使って適当でいい加減なサラウンドスピーカー配置にしているのではありませんが。
明日のセッティング後の続報が楽しみです。違和感がなくなるといいですね。よ〜し!変化がなかったら笑います(笑)(← あ…この記号は笑っているカウントに入りませんか?)
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