リビングシアター,プロジェクター

「家キネマ。」のリビング・ホームシアター、アップグレード後全容。

以前に「『家キネマ。』のリビング・ホームシアターを可能な限り晒してみる。」で我が家のリビング・ホームシアター(以下、リビング・シアター)事情を概略図で説明したが、あれを公開したのが2018年5月。あれから機器をちょこちょことアップグレードしていき、とうとう4K UHDプロジェクター導入とアトモス環境まで実現できた。ここまで来るとこの先しばらくは機器の大きなアップグレードは無いと思うので、この際まとめて紹介していこう。

現在の大まかなシステムを先に述べると、A/VアンプはマランツのSR8012を使用した7.1.4chのドルビーアトモス、プロジェクターは4K UHDが投影可能なBenQ HT3550という構成。一般家庭のリビング・シアターとしては十分過ぎると思える仕様だが、個人的には「まだイケる」「もっとイケる」と家では妻の手前、口には出さずに心で呟いている。

前回同様、私と同じ様にリビング・シアターを楽しもうとしている人、もしくは既に楽しんでいる人に、「私でもできるかも…」という“勇気”と、「同じリビング・シアターなら私の方が良いシステムだな」という“優越感”を与えようという事で前回と似たような趣旨になるが、我が家のリビング・シアターを晒していく。

「家キネマ。」の全体概略図

これも前回同様、私生活丸出しのリビングルームを全て写真で晒すワケにはいかないので略図と機器の部分写真でご容赦願いたい。

現在のシステム構成は下図の通り。以前はスクリーン代わりとなる投影面の幅が約2850mmとなっていたが、トップ4chのドルビーアトモスを実現したためYAMAHAアンプ時代のプレゼンススピーカー(フロント・ハイ)が必要無くなり撤去した。そのため左右幅がスクリーンとして若干広く取れる様になった結果、映像を壁いっぱいに投影できるようになり現在はシネスコ比率で131.8インチになっている。
リビング・ホームシアター図
リビング・ホームシアター図
リビング・ホームシアター図

以前と大きく違うのはドルビーアトモス用のトップスピーカー4台を追加したことと、4K UHDプロジェクターの導入。それと使用しているプロジェクター(BenQ HT3550)の仕様上やむを得ずクローゼットから出した事による投影距離。投影サイズは以前に比べて若干アップしているがプロジェクターが邪魔でしかたがない。センターに据え置いているので、投影面のセンター真正面に座ると映像が後頭部直撃になる。プロジェクターをもう少し上部に設置できればいいのだが、HT3550には打ち込み角があり、これ以上、本体を上げて設置すると天井面に映像が投影されてしまい天吊りにしないと正しく投影できない。今はやむを得ず頭1つ分だけ視聴位置をズラして鑑賞している。

プロジェクターにはアナモフィックレンズを装着しているのでアスペクト比はシネスコ投影(2.35:1)がデフォルトだ。プレーヤー(OPPO UDP-203)側でVストレッチを固定でかけている。アナモフィックレンズについては後で改めて紹介。

「家キネマ。」のフロントスピーカー

フロントスピーカー,リビングシアター
7.1.4chシステムのフロントスピーカーとして使用しているのはJBL S3100。ヤフオクで落札した古いスピーカーだが、ウーファーが15インチ(38cm)あリ、車のタイヤ並みにデカい。サブウーファーを使用しない2ch時でもこのウーファーから押し出される低音は感覚だけではなく実際に空気の波動が身体に伝わる。

音楽を聴く場合でもどのジャンルも充分に良い音が鳴るのでそのままオーディオ用として使用している。ピュアオーディオ用としてなら同じ15インチウーファーを持つ4343や4344等の方がエンクロージャー(箱)が違うので、そちらを選択しただろうがピュアとして設置するのは条件的に厳しくなり過ぎる。私の様にA/Vアンプで鳴らしてしまうような邪心を持った者にはS3100でも充分過ぎる程だ。しかし、いつかはピュアオーディオ用として4344を手にしたい。憧れだったS3100は手に入れたので次は夢の4344…と、今は置く場所さえないのに欲望と妄想は尽きない。ちなみに、フロントスピーカーは音楽鑑賞時にステレオスピーカーとして使用しているのでアンプからの接続はバイワイヤリング接続になっている。バイワイヤリング接続については下の「JBL S3100をバイワイヤリング接続」を参照。

スピーカー後ろの黒いマット状のものは吸音ボード。本来スピーカーは小型で30cm以上、大型では60cm〜1m以上壁から離して設置するのが理想なのだが我が家の場合はそれほど贅沢に空間を使えない。略図では壁ギリギリに描いてしまっているが実測で壁からの距離は小型スピーカー並の30cm程。そのため吸音ボードで対応している。根本的な解決にはならないが、これだけでも僅かだが定在波が多少は抑えられ部屋のデッドニングには効果がある。さらに言えばリア・バスレフポートを持ったスピーカーだと背面が壁に近づくほど低音が増幅する傾向がある。私がJBL S3100や4344などを好むのはリア・バスレフではなくフロント・バスレスというのも理由にある。



「家キネマ。」のセンタースピーカー

センタースピーカー,リビングシアター
センタースピーカーはDALI ZENSOR VOKALを使用。それ以前はONKYOの小さなスピーカー(D-108C)だったが、あまりにもフロントスピーカーと合わないのでアップグレードしたもの。本来はフロントに合わせてセンターも同じスピーカーが望ましいのだが、さすがにS3100をもう1台センターに持ってくるのはどう考えても現実的では無いので、我が家のリビングに置けるセンタースピーカーの限界サイズと諸条件を踏まえてこのスピーカーを選んだ。左右のフロントスピーカーがJBL S3100なので贅沢な希望としてはもう少し量感が欲しいところだが、映画視聴に関しては各スピーカーのクロスオーバー設定によるサブウーファーの補足もあり、特に大きく差が出て不満が募るということは今のところない。

「家キネマ。」のサブウーファー

サブウーファー,リビングシアター
センタースピーカーと同じDALIのサブウーファーSUB E12Fを使用している。12インチ(30cm)のロングストローク・ウーファーユニットを搭載した空気の押し出し感が強いサブウーファーは私が好んでよく観るアクション系映画やSF系映画などには合っている。30Hzに近い重低音になるとロングストローク・ユニット独特の大きく前後に動く様は見ていても面白い。このサブサブウーファーは大音量になると微風だが実際にユニットの運動により風を起こす程なので全身に音の振動が伝わり腹にもズシンとくるが、小音量でも生毛を震わせるほど。サブウーファー特有の音の遅れは映画視聴においては特に気になるようなことはない。スタンバイモードから低音信号を感知し自動で本機の電源が入る際もリレースイッチの音が映画視聴中なら電源が入ったことに気づかない程小さく低い音で「コッ」という程度に抑えられているのもポイントが高い。置く場所さえあればもう一台欲しいとろこだ。

「家キネマ。」のサラウンドスピーカー

サラウンドスピーカー,リビングシアター
サラウンドスピーカーは、サラウンド、バック、トップも含めて全てDENON SC-A1で統一して使用している。リビング内で常設することになるので都合上、サラウンドを担うスピーカーは全て天井からブラケットを使っての吊り下げになっている。「ダイレクト・サラウンド」としての理想の位置からは随分と上方にあるが、大阪エキスポシティのIMAXでもサラウンド用スピーカーは視聴位置からかなり上方に設置されている。映画館で採用されている「ディフューズ・サラウンド」として考えたら我が家の様な設置もアリだろう。

ここ最近まで映画においてサラウンドはトップスピーカーも含めて、あくまでも補助スピーカー的な役割と捉えていたが、最近のドルビーアトモス音声でメインの音声が後ろに回ったときは「あ…ヤバイ」と感じた。最近の映画では音がリッチになってサラウンドの活躍も以前に比べて増えてきている。そのため今後、小さなスピーカーでは量感が少し物足りなく感じることもあるかもしれない。IMAXのようにサラウンドバックチャンネルを担うスピーカーは大きめにするべきだろうか。しかし、リビングシアターでは設置(常設)を考えるとその実現は難しい。



「家キネマ。」のドルビーアトモス

ドルビーアトモス ,トップスピーカー,リビングシアター
先にも述べたように「家キネマ。」では7.1.4chのドルビーアトモス構成。ということで天井には4台のスピーカーを付けている。この構成になってからは映画の音がイッキに良い意味で大きな変化、いわゆる「化けた」。当たり前のように聴いていた平面の音響から立体音響に変わる瞬間だ。これが家庭で楽しめるのは贅沢な環境だと思える。映画ソフトがドルビーアトモスやDTS:X収録していれば、SF映画やアクション映画にはありがちな頭上を飛び越える戦闘機や車などは、まさに音が頭上をかすめる。ドラマ系映画や音楽系の映画を鑑賞してもシーンによっては頭上を入れた全方位から音が鳴るので、歓声やコンサート会場の響きなどで音に包まれる状態が再現される。ただドルビーアトモス収録なら全てがあからさまに頭上から音が鳴り響くわけではないのでそれを期待し過ぎると少し肩すかしを食う場合がある。映画ソフトの収録内容によっては環境音のみに使用される場合があり音の広がりや響きが自然過ぎてアトモス収録という事を忘れることもしばしば。

初めてドルビーアトモスのデモムービー(ドルビーアトモストレーラー用「LEAF」)を流した時はあまりにもクリアにオブジェクト(葉っぱ)の音が天井付近から円を描きながら後ろに回り込むので首筋がゾゾゾッとした(オジサン後ろ首弱いのよ)。
ドルビーアトモスのテスト用/トレーラー用ムービーはドルビー公式サイトからダウンロードできる。テスト用/トレーラー用ムービーを試したい人のために同公式サイトのダウンロードページのリンクを貼っておく。

↓ ドルビーラボラトリーズ公式サイト/テスト・トレーラー用ムービー ダウンロードページ
https://www.dolby.com/jp/ja/guide/test-tones.html

Mac用とWindows用があるのでそれぞれ使用するPCに合わせてダウンロードされたい。サイトのデザイン上少し分かりにくいが、Windows用とMac用の切替えはリンク先のキャッチ画像の下帯になっている部分が切替えボタンになっている。ダウンロードしたファイルはmp4形式なのでUSBメモリなどに保存してPCやプレーヤーから再生することになる。

「家キネマ。」のA/Vアンプ

マランツ SR8012,ホームシアター,AVアンプ
上記のスピーカーを全てコントロールしながらドライブするのがA/Vアンプ。「家キネマ。」では11.2ch対応のmarantz(マランツ)SR8012を使用。これがなかなか良い音を出すのだ。同じ販売会社であるディーアンドエムホールディングスからはDENON(デノン)ブランドもあるが、DENONは以前(デンオンと呼んでいた時代)にピュアオーディオ機器を使っていたことがあり、解像感も高くカリカリなイメージだが、マランツは比較するとパワフルながらも少ししっとりしており、そのしっとり感が好きでマランツを使っている。ピュアダイレクトモードにすれば、ピュアオーディオとまではいかないがそこそこ使えるA/Vアンプだ。私は音楽を聴く際はSR8012をパワーアンプとしてのみ使用し、プリアンプに真空管(FX-AUDIO- TUBE-03J+)を使って聴いている。真空管プリアンプなのにオモチャのように安いがコレが意外なほどイケる。



「家キネマ。」のプレーヤー

OPPO UDP-203,ホームシアター,プレーヤー
プレーヤーはOPPO UDP-203。4K UHDまでの再生が可能なユニバーサルプレーヤーとして画質・音質共にコストパフォーマンスが非常に優れた製品。プレーヤーとしてはかなり優秀なのだが、残念ながら既に生産・販売が終了してしまった。上位機種のUDP-205はバランス出力にも対応し、音質がさらに強化された製品となっている。両機ともファームウェアのアップデートなどサポートは現在も続いている。本機はビデオプロセッサーを搭載しているので、後ほど紹介するアナモフィックレンズを装着する際に必要なる映像にVストレッチ(縦方向への変形倍率)をかける機能が備わっているのが私にとっては大きなメリット。


「家キネマ。」のプロジェクター

プロジェクター ,リビングシアター
以前はFull HDのEPSON EH-TW6600を使用していたが運良く早めの4K UHD移行となった。BenQ本社の方から直接オファーを頂き、ご厚意で4K UHD表示が可能なHT3550を提供していただくことができたので、現在はそのままBenQ HT3550を使用している。天吊りにできない我が家では設置にやや難があり、そのため上で紹介した略図のようなプロジェクターの位置取りになっている。ラック上側がEPSON EH-TW6600、下側がBenQ HT3550。BenQ HT3550は我が家の場合、この場所、この位置でないと正しく投影できない。もう少しだけ光学ズーム(により縮小表示)が出来れば何とかなったのだが…と、今でも少し惜しく思う。だがしかし、20万円を切る価格で4K UHDプロジェクターのエントリー機としては抜群にコストパフォーマンスが高い機種だ。公表ルーメン値はTW6600と比較すると2,500lm(ルーメン)から2,000lm(ルーメン)に落ちたもののFull HDから4K UHDになり驚くほど高精細になったのはもちろんの事、何と言っても色の再現性に驚かされた。2,000lmに落ちたが我が家では日中でもリビングを暗室にすることが可能なので大きくは問題にならない。個人的にDLPの映像が好きなので液晶からDLPのプロジェクターに移行できたのも嬉しい。3D映画好きにとっては何と言ってもグラス越しにフリッカーやクロストークを感じることがほぼないのがDLPプロジェクターに変わったことの1番の恩恵だ。




プロジェクターにはアナモフィックレンズを装着し、シネスコ投影


プロジェクターにはアナモフィクレンズという特殊なレンズを装着し、シネスコ投影(アスペクト比2.35:1で投影)できるようにしている。映画をより映画らしく観るための工夫といったところだろうか。実際にプロジェクターの映像密度を高める効果もある。このレンズが少しやっかいで、私は逆に楽しんだが装着するには結構苦労を強いられる。まずピントが合わないし、合わせにくい。固定するにも苦労する。何よりレンズが定価では高価過ぎる(私はヤフオクで運良く落札した)。映画を映画らしく観るだけのためには、なかなか手が出せるものではないが、その濃密な描写とその描写により映像に独特の立体感を生み出す。その価値は映画(映像)好きにとってはプライスレス。





約2年で飛躍的にアップグレード

本来はもっと時間をかけてじっくりとアップグレードをするつもりだったが、自分でも何のスイッチが入ったのか結構駆け足でアップグレードをしてしまっていることに気づいた。

映画館と「家キネマ。」はどう違うのか、何が違うのか。もちろん空間をはじめ設備や機材など全てが業務用であり、まったく方式やモノが違うことは明白なのだが、観て、聴いた時の感覚的な部分ではどうだろうかと。金に糸目を付けなければ誰でも近づけるのは当たり前だが、それではまったく面白くない。如何に自分で出せる範囲のお金だけで映画館の感覚に近づけるか…暮らしの事情で諸条件が山のようにある分それらを一つひとつクリアしていくのもまた面白い。この自分に課した課題は私がホームシアターをやめるまで続くのだろう。


 


コメント

  1. Muchas gracias. ?Como puedo iniciar sesion?

      • ウチキネマー@管理人
      • 2020年 5月 05日

      ¿Dónde vas a iniciar sesion?

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